こんにちは。田中好子です。今日は3月29日。東日本大震災から2週間たちました。被災された皆さまのことを思うと、心が破裂するように痛み、ただただ亡くなられた方々のご冥福をお祈りするばかりです。
私も一生懸命、病気と闘ってきましたが、もしかすると負けてしまうかもしれません。でもその時は必ず天国で、被災された方のお役に立ちたいと思います。それが私の務めと思っています。
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■一律救済に背向けた国の“罪”
B型肝炎訴訟で札幌地裁が1月11日に和解案を提示してから3カ月半。残されたわずかな論点を巡り、協議は再び足踏みした。この間、東日本大震災が起き、原告たちは財源問題や社会の関心の薄まりに直面しながら、地裁が新たに出した、決して本意ではない和解案を受け入れるかどうかの選択を迫られている。
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09年度に全国の児童相談所が対応した児童虐待相談は4万4211件と、統計のある90年度以降で最高を記録した。歯止めがかからない背景として、専門家は母親の孤立化を指摘する。2歳の娘を育てる私も思い通りにいかず戸惑うことが多い。そんな中で、名古屋市の親教育プログラムに参加して、完璧な親を目指すより、個々の問題への対処法を身に着けることが大切だと気づかされた。
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■事故の背景に、批判拒む傲慢さ
東京電力福島第1原発の事故の取材応援で、東電や経済産業省原子力安全・保安院、内閣府原子力安全委員会の記者会見に何度も出席した。そこで強く疑問に感じたのは、「想定外の事態」や「未曽有の天災」という決まり文句を盾に、決して非を認めようとしない専門家たちの無反省ぶりだ。これまで不都合な警告や批判を封じ込め、「安全」を自明のものとして押し付けてきた . . . 本文を読む
JR福島駅からほど近い商店街に、シャッターを下ろしたパン屋さんがあった。黒色の水性ペンで走り書きした張り紙に、目を奪われた。
<原発の問題を重く見て、京都府に自主避難しておりますので、もうしばらくの間休ませて頂きます>
■「フクシマ」を心に共有し歩こう
東京電力福島第1原発から約60キロ離れている福島市内にあっても、自主避難を決めたようだ。天然酵母のパンを焼い . . . 本文を読む
中部電力の浜岡原子力発電所を止めてもらいたい。安全基準の前提が崩れた以上、予見される危機を着実に制御する日本であるために。急ぎ足ながら三陸と福島を回り、帰京後、政府関係者に取材を試みて、筆者はそう考えるに至った。
福島に入った私の目を浜岡へ向かわせたのは佐藤栄佐久・前福島県知事(71)だった。郡山に佐藤を訪ねて「首都圏の繁栄の犠牲になったと思うか」と聞いたとき、前知事は . . . 本文を読む
■発信箱:忘れない=福本容子(論説室)
「ニッポンは今どうなってますか?」
地震の後、アハメド・カリールさん(49)の携帯は、本国からの電話で鳴りっぱなしだった。本国とはインド洋の島国モルディブ。カリールさんはその駐日大使だ。
男性の声、女性の声、子どもの声。知らない人ばかり。とにかく心配していることだけ伝えると、名前も言わず1分足らずで切れる。「国際電話で長く話すお金がないん . . . 本文を読む