'07/8/21
「テロとの戦い」に反対する人はいまい。しかし、このスローガンを掲げて繰り広げる実際の行動をすべて支持するかどうかは、まったく別の問題である。
九月に開会される臨時国会では、ことし十一月一日に期限が切れるテロ対策特別措置法の延長が最大の争点になろう。海上自衛隊はアフガニスタンでのテロ掃討作戦を支援するため、インド洋で給油、給水活動を続けている。本当に有効なテロ対策 . . . 本文を読む
2007年8月23日
安倍晋三首相がインド国会での演説で、日米豪印四カ国の連携強化を訴えた。価値観を共有する各国との結束は重要だ。ただ、度が過ぎると、他国に誤ったメッセージを送ることになりはしないか。
首相は十九日からインドネシア、インド、マレーシア三カ国外遊の旅に出掛けている。参院選惨敗で政権の混乱が続く折から、与党内には「外国に行っている場合か」との不満もあった。
首相としては . . . 本文を読む
福岡県筑後市立筑後北中学校(野田新治校長、522人)の男性教諭(53)が今年6月、担任の1年男子生徒を逆さづりにして床に落とすなどの体罰を加えていたことが分かった。同校は「けがはなかった」としているが、この教諭は7月にも顧問をしていた卓球部の2年男子生徒の頭をラケットでたたいて8針縫うけがをさせており、学校側は被害生徒に謝罪すると共に、21日に教諭を担任と顧問から外した。
同校によると、 . . . 本文を読む
民主党の小沢一郎代表は21日、東京都内で自らが主宰する「小沢一郎政治塾」で講演し、政府・与党を「当事者能力を失っている」とこきおろす一方、テロ対策特別措置法の延長に改めて反対を表明した。小沢氏が公の場に顔を見せたのは8日以来13日ぶり。夏休み明けで、自民党批判に熱を込め、秋の臨時国会での本格対決に向け始動した。【須藤孝、葛西大博】
「政府・与党も脳死状態というか、ポケーッとしている。安倍内 . . . 本文を読む
公明党は22日、党本部で全国県代表協議会を開き、さきの参院選敗北を総括した。太田昭宏代表は最大の敗因を「安倍政権の改革路線と有権者の求める改革の優先順位のズレ」だったとし、安倍晋三首相が進めてきた政策に誤りがあったと強調した。今後は生活重視への路線転換を明確に求める方針だが、連立維持には自民党との政策調整は欠かせないだけに、どうバランスを取るかが課題となる。
「小泉構造改革の『影の部分』へ . . . 本文を読む
民主党の前原誠司前代表は22日、東京都千代田区の外国特派員協会で講演し、テロ対策特別措置法の延長問題について「政府は徹底した情報公開を行って、民主党が賛成できるような状況を作り出すべきだ」と述べ、政府がより踏み込んだ情報公開を行わなければ賛成は困難との考えを示した。
前原氏はテロ特措法に基づく自衛隊の活動について「テロを阻止するため参加し続けることは大事だ」と基本的に延長は賛成とする立場を . . . 本文を読む
自民党は22日、参院選の敗因を分析する総括委員会(委員長・谷津義男選対総局長)を開き、最終報告書の取りまとめ作業を開始した。敗因として年金記録漏れ問題、閣僚の不適切発言、政治とカネの「逆風3点セット」に対して、政府・与党の「危機管理能力が欠如」していたことなどを指摘する。
敗因の一つに挙げられている格差問題については、「(参院選では)景気が回復しているということで『成長を実感に』と言ってき . . . 本文を読む
◆小さな貢献、広げる責務
◇重要なのはアイデア、楽しく仕事しようと考えてばかり
05年10月に発足したKDDIのCSR(企業の社会的責任)推進室の初代室長に任命された。会社、社員一人一人が社会に対して何ができるか。アイデアを出し合い、実践していく部署だ。「環境対策やコンプライアンス(法令順守)は、やって当然のことで、専門の部署もあります。それ以外に何ができるかを考えたい。重要なのは意識 . . . 本文を読む
「北村君、隔世の感があるねえ」と語るのは婦人科医の大先輩(75歳)。「1955年には115万件を数えていた人工妊娠中絶が30万件を割ったのだからねえ」と。日本の産婦人科医の7割近くが中絶の減少を実感しています。
『中絶天国』などと外国メディアから揶揄(やゆ)されている日本。あたかも簡単に中絶が行われているかのような表現に戸惑いを隠せません。
中絶手術を規定している法律には母体保護法があり . . . 本文を読む
安倍首相アジア歴訪
さいたま市内に応援に駆けつけた安倍晋三首相
◇意欲と裏腹、国内冷ややか
250人の経済使節団を伴ってアジア歴訪中の安倍晋三首相は22日、インド国会での演説で中国を意識した日印連携を呼びかけるなど、国内では封印中の安倍カラーを前面に出した。「外交を足場に再び『強い安倍』を印象づけ、政権浮揚につなげたい」。演 . . . 本文を読む
憲法改正までの流れ
参院選の自民党惨敗のあおりで憲法改正の前提となる衆参両院の憲法審査会が開けない状態となり、安倍晋三首相が目指す改憲論議に「しばり」がかかっている。
安倍政権の弱体化を見越し野党が「首相が代わらない限り、審査会には参加しない」(民主党幹部)との姿勢を維持しているためだ。与党は秋の臨時国会で審査会開 . . . 本文を読む
小池百合子防衛相は22日(日本時間同日)、イスラマバード郊外などでパキスタンのムシャラフ大統領、アジズ首相ら政府要人と相次いで会談した。
海上自衛隊がインド洋で実施してきた米国やパキスタンなどの艦船への給油活動の根拠となるテロ対策特別措置法が11月1日に期限切れを迎えることを小池氏が説明したのに対し、大統領は「自衛隊の活動がパキスタンの参加継続には不可欠だ。ぜひとも活動の延長をお願いしたい . . . 本文を読む
【コルカタ中澤雄大】インド訪問中の安倍晋三首相は23日午前(日本時間同日午後)、コルカタ市内のホテルで極東国際軍事裁判(東京裁判)で判事を務めた故パール氏の長男プロシャント・パール氏(81)と懇談した。
「日印関係の礎を築いたお父さまは、今でも多くの日本人の尊敬を集めている。時を経てご子息にお目にかかれて感慨深い」。白い民族衣装をまとい、判事の面影を残したパール氏と握手した首相は喜びを表し . . . 本文を読む
(2007年8月23日朝刊)
離島や都市部から離れた山間部で家電製品の不法投棄が後を絶たない。リサイクル料金を免れるためとみられ、谷底など容易に回収できない場所に捨てられている光景は誰でも見たことがあるのではないか。尻ぬぐいをしなければならない自治体の負担は大きい。
冷蔵庫、テレビ、エアコン、洗濯機の四品目について消費者がリサイクル料金を支払うことを定めた家電リサイクル法が施行され . . . 本文を読む