2005年6月「新人物往来社」発刊の作品です
弧宿の人
いや~一気に読んでしまいました(笑)
さすがは宮部作品。
宮部作品は出ている作品全部読んでいます。
なかでも、時代モノ系が面白いっ!
「震える岩」「天狗風」←霊験お初捕り物控
これが一番のお気に入りかな?
「ぼんくら」「日暮し」←超美少年弓之助登場
これも捨てがたい
「ICO」これはゲームを元に書いたモノ…面白かったデス。
「ブレイブ・ストーリー」映画になってますよネ
ん~、どれも甲乙付けがたいデス。
「阿呆(あほう)」の「ほう」っという名前を持つ子供が居る。
この子が生まれて来たことを喜ぶ人は一人も居なかった。
だからこの子は3歳まで放って置かれ、
言葉も話せず、立って歩くことすら知らなかった子だった。
「ほう」は思います。
自分は「阿呆」の「ほう」という名前だから
だから自分は「アホウ」なんだって…。
本当に阿呆なのだろうか?
純真で無垢なこの子は、人を妬んだり、恨んだり、そんな事はしない。
知らないのだから。
知らないと言うコトは不幸で哀れむ事なのだろうか?
少しでも世の中を知っている人は
彼女を心から哀れむ。
物事の真理を見抜くことの出来る人は
彼女を心から尊ぶ。
医者の娘「琴江」様がいらっしゃる。
美人で聡明で優しく誰からも好かれている。
でも、本当に誰からも好かれているのだろうか?
誰からも好かれるという人間は、この世に存在するのだろうか?
美人というだけで恨みを買うかもしれない。
聡明というだけで妬みを買うかもしれない。
人の心は複雑すぎて解らない。
琴江様の兄「啓一郎」様がいらっしゃる。
知恵もあり、心も豊かで落ち着きもある。
若い医者の卵は「宇佐」という娘に世間の道理を教える。
「宇佐」の為に教えるのだろうか?
人に上下の隔てのあるこの世界で
世間の道理を教える事が、本当に彼女の為になるのか?
自分に憧れを抱いているこの娘の
潤んだ瞳に写る、
凛々しく、賢い自分を見たいだけなのではないだろうか?
半人前の引き手(岡っ引き)に「宇佐」という娘が居る。
無垢で無知だった町人の「宇佐」は
医者の卵の「啓一郎」のもと、色々な知恵を授かる。
知恵が付くと今まで不思議と思わなかったコトに
疑問が湧いてくる。押さえきれない疑問。
疑問は大きく膨らんで疑念へと変化する。
人は知恵を授かったが為に
疑問、疑念、疑いが心に渦をまき不安が光を覆い隠す。
知る幸せ。知らない幸せ。
どちらが幸せなのか?
宇佐は真っ直ぐに叫ぶ
「なぜ?なぜ皆はウソを隠そうとするの!」っと。
同心の男「渡部」様がいらっしゃる。
知恵も腕もあるのだが、勇気をどこかに置いてきた。
世間の道理が見えすぎて
道理に縛られ身動きが出来ない。
知恵に縛られ行動が出来ない。
誰もが不幸になろうとして、生まれて来る訳ではない。
みんな幸せになりたくて生きている。
みんな幸せを掴むために一生懸命に生きている。
道理を間違えて悪い道に進んだとしても
幸せになりたかったから…
一生懸命に生きていたからだ。
でも、幸せと反対方向の道を一生懸命に進んでも
幸せにはなれない。
誰もが知ってるこの道理が
一生懸命になりすぎて見えなくなって
道を見誤る。
さても、複雑に書きましたが…(笑)
宮部作品らしく複雑に見える糸も
ほどいてみれば明朗会計そのモノ。
なんだか、いつもの宮部作品とは一味違いますね。
なんだろう?彼女の中で「死」という感覚が生まれたような
そんな気がします。
私とほぼ同年齢なので感じるのですが
20代、30代では感じなかった
「いずれ、みんな死をむかえるんだな~」っという
淡い思いを…。
平均年齢80歳だとしても
もう人生の半分以上に来てしまったんだな~っという思い。
自分にもいずれは訪れる「死」に対しての畏怖を。
まぁ~そんなに暗い作品ではありません。
読めば、もしくは読んだひとなら
私のこの気持ちが解るかも(笑)
車に乗る時に免許証を携帯しますよね~
ところが知らないで免許を持つのを忘れていたら
知らないでいる以上は、怖くないです(笑)
ところが
免許忘れた!っと気付いて知ってしまったら…
怖くてドキドキします(笑)
色んな悪いコトを考えてしまいます(ハハハ)
人間って不思議な生き物ですよね~
今は情報が溢れている時代だから
知らないで居られない。
そうした時は逃げようがないので
注意して、物の真理を見極める「目」を持たなくては
でもね~子供や半人前の大人にはムリなんですよね~。
ちゃんと生きて、ちゃんとした大人にならねば
難し~い
弧宿の人
いや~一気に読んでしまいました(笑)
さすがは宮部作品。
宮部作品は出ている作品全部読んでいます。
なかでも、時代モノ系が面白いっ!
「震える岩」「天狗風」←霊験お初捕り物控
これが一番のお気に入りかな?
「ぼんくら」「日暮し」←超美少年弓之助登場
これも捨てがたい
「ICO」これはゲームを元に書いたモノ…面白かったデス。
「ブレイブ・ストーリー」映画になってますよネ
ん~、どれも甲乙付けがたいデス。
「阿呆(あほう)」の「ほう」っという名前を持つ子供が居る。
この子が生まれて来たことを喜ぶ人は一人も居なかった。
だからこの子は3歳まで放って置かれ、
言葉も話せず、立って歩くことすら知らなかった子だった。
「ほう」は思います。
自分は「阿呆」の「ほう」という名前だから
だから自分は「アホウ」なんだって…。
本当に阿呆なのだろうか?
純真で無垢なこの子は、人を妬んだり、恨んだり、そんな事はしない。
知らないのだから。
知らないと言うコトは不幸で哀れむ事なのだろうか?
少しでも世の中を知っている人は
彼女を心から哀れむ。
物事の真理を見抜くことの出来る人は
彼女を心から尊ぶ。
医者の娘「琴江」様がいらっしゃる。
美人で聡明で優しく誰からも好かれている。
でも、本当に誰からも好かれているのだろうか?
誰からも好かれるという人間は、この世に存在するのだろうか?
美人というだけで恨みを買うかもしれない。
聡明というだけで妬みを買うかもしれない。
人の心は複雑すぎて解らない。
琴江様の兄「啓一郎」様がいらっしゃる。
知恵もあり、心も豊かで落ち着きもある。
若い医者の卵は「宇佐」という娘に世間の道理を教える。
「宇佐」の為に教えるのだろうか?
人に上下の隔てのあるこの世界で
世間の道理を教える事が、本当に彼女の為になるのか?
自分に憧れを抱いているこの娘の
潤んだ瞳に写る、
凛々しく、賢い自分を見たいだけなのではないだろうか?
半人前の引き手(岡っ引き)に「宇佐」という娘が居る。
無垢で無知だった町人の「宇佐」は
医者の卵の「啓一郎」のもと、色々な知恵を授かる。
知恵が付くと今まで不思議と思わなかったコトに
疑問が湧いてくる。押さえきれない疑問。
疑問は大きく膨らんで疑念へと変化する。
人は知恵を授かったが為に
疑問、疑念、疑いが心に渦をまき不安が光を覆い隠す。
知る幸せ。知らない幸せ。
どちらが幸せなのか?
宇佐は真っ直ぐに叫ぶ
「なぜ?なぜ皆はウソを隠そうとするの!」っと。
同心の男「渡部」様がいらっしゃる。
知恵も腕もあるのだが、勇気をどこかに置いてきた。
世間の道理が見えすぎて
道理に縛られ身動きが出来ない。
知恵に縛られ行動が出来ない。
誰もが不幸になろうとして、生まれて来る訳ではない。
みんな幸せになりたくて生きている。
みんな幸せを掴むために一生懸命に生きている。
道理を間違えて悪い道に進んだとしても
幸せになりたかったから…
一生懸命に生きていたからだ。
でも、幸せと反対方向の道を一生懸命に進んでも
幸せにはなれない。
誰もが知ってるこの道理が
一生懸命になりすぎて見えなくなって
道を見誤る。
さても、複雑に書きましたが…(笑)
宮部作品らしく複雑に見える糸も
ほどいてみれば明朗会計そのモノ。
なんだか、いつもの宮部作品とは一味違いますね。
なんだろう?彼女の中で「死」という感覚が生まれたような
そんな気がします。
私とほぼ同年齢なので感じるのですが
20代、30代では感じなかった
「いずれ、みんな死をむかえるんだな~」っという
淡い思いを…。
平均年齢80歳だとしても
もう人生の半分以上に来てしまったんだな~っという思い。
自分にもいずれは訪れる「死」に対しての畏怖を。
まぁ~そんなに暗い作品ではありません。
読めば、もしくは読んだひとなら
私のこの気持ちが解るかも(笑)
車に乗る時に免許証を携帯しますよね~
ところが知らないで免許を持つのを忘れていたら
知らないでいる以上は、怖くないです(笑)
ところが
免許忘れた!っと気付いて知ってしまったら…
怖くてドキドキします(笑)
色んな悪いコトを考えてしまいます(ハハハ)
人間って不思議な生き物ですよね~
今は情報が溢れている時代だから
知らないで居られない。
そうした時は逃げようがないので
注意して、物の真理を見極める「目」を持たなくては
でもね~子供や半人前の大人にはムリなんですよね~。
ちゃんと生きて、ちゃんとした大人にならねば
難し~い
時代物が好きでぇ~す・・・・
ぼんくらいいですねぇぇ・・・
すみませ~ん!朝から壊れてま~す!
おぉっと。。。元に戻らねば
宮部作品は「火車」でハマって読み始めました
それ以前は内田康夫オンリー(浅見光彦ファンです)
読書の秋ですね!
昨日の帰りも例のブツを探してみましたが、みつかりません・・・・
ネットならすぐになんでしょうが、この探すという行為が私にはたまらんのです(変態か)
自分で探して見つけると安心するんですよね♪
今日も元気だメシが美味い!
なみださんってば…(笑)
まだ、まだ、お探し中ですネ(爆)
本屋で見っけたらスゴイ!ですよ(楽しみになってきた~)内田康夫:浅見光彦シリーズ。私も大好きです!ドラマも見てますか?あの榎本孝明さんから中村俊介さんに変わりましたよね。榎本さん好きだったのにナ~。
イイ味出てましたもんね~。
宮部作品は私も「火車」から入りました。
スゴイ人が現れたっ!っと思い、漁る様に作品を読んでま~す(笑)次回は「名もなき毒」を読む予定でいます!ん~読書の秋です・食いながらですが…(笑)
そういえば昨日「バガボンド」の24巻を読んだんですが、裏表紙の折り返しに作者の言葉で「人はまっすぐにものを見る眼を持って生まれ 後天的に獲得した斜めに見る眼をもてはやし いつかまた手放していく ならば早くに手放した者勝ち そうすることが難しいこの世ではあるけれど」と書かれていました。
今日の満天さんのブログを読んだ時、この言葉が頭をよぎりました。
宮本武蔵の言葉を引用したのでしょうか
武蔵は晩年、書画にも長けてグッとくる言葉を多く残していますよね。
解るな~20代30代で世の中を斜に見てしまい
真っ直ぐに見るより広範囲が見渡せるので
何でも知ってしまった様な勘違いが起こる。
だけども、年を取るとそんな自分に嫌気がさしてくるんですよ~早くに斜め見を辞めた人の勝利ってトコはスゴイです。確かにそんな自分を認めたくはないんですが…(笑)
本を読んでも頭で理解してしまう私には身に染みる言葉ですヨ
ところで、マンガ好きのみなさ~ん!
くまさんが、漫画バトンをやってくれました!
是非、ぜひ見に行ってコメ入れてくださ~い!
スゴイですよ~!楽しいですよ~!
よろしくお願いしま~す!
私のブログなど駄文ですので恐縮ですが、嬉しいです!
武蔵は晩年色んな言葉を書画として残してるんですか~。知らなかったです。
満天さんがグッときた言葉って、興味が湧きましたので、今度探してみます。
>確かにそんな自分を認めたくは~
私なんか多分、気付いてもいない段階かも…です。
こんな風に考える機会を頂いた時くらいしか、思い起こしませんし…。
私の精神年齢はまだまだ子供です。
あるんですよ。満天さんのコメを読み返して
みたら「主婦じゃあるまいし!」って書いて
あるので主婦ならOKって意味ですよね。
そのまま黙っていたら私は学生さんと間違え
られてしまう訳です。すみません
私は大きな息子も居るおばさんです。いつも
ビバ!さんとこで満天さんのコメを読んで
面白そうな方だと思っていたのですが、私は
のろまで記事アップしてコメ頂いた方にお返事して遊びに来て頂いた方のブログに遊びに
行ったりして2~3時間過ぎてしまうので、
こちらに遊びに来たのも今日が初めてです。
宮部みゆきさんは私は「模擬犯」と「理由」
だけかな?文庫本で何か読んだ記憶もあるんですがタイトルを忘れました。宮部ファンに
怒られそうです。
でも「プリンセスゴールド」という漫画雑誌で宮部さん原作の漫画が何度か掲載しているのでそれは読んだことあるかな。どれも江戸自体を舞台にした漫画だったわ。
原作を読んでいないから面白く読めたけど、原作を読んでいる人ならまた感想は違うかもね
12/16発売の1月号でもまた宮部さん原作の漫画「霊験お初捕物控」が掲載予定。
忘れなかったら試しに立ち読みしてくださいませ
2位「龍は眠る」
3位「幻色 江戸ごよみ」です。
私も「火車」から入り、「レベル7」
「理由」「模倣犯」を読みました。
「蒲生邸」は、何度も読み返して、
同じところで大泣きしています。
はじめまして・・・・うう女のなみだです(あーなんちゅう自己紹介)
1位にされてる「蒲生邸事件」は以前にNHKでドラマ化されたんですけど・・・・ご存知ですか?
石田・・・って言う俳優さんがでてました(石田純一の息子さん)
最後の場面で雷門でお孫さんと再開?(出会う)するんです
おばあちゃんの残した写真を持って
相手役は確か奥菜恵だったような・・・・
まちがえてたらごめんなさい
でも今、コメ読んでてドラマのことがすごく思い出されましたので!
失礼しました
僕は「模倣犯」が一番お気に入りです♪
残念ながらまだ時代物は読んだ事がありません><
次に小説を読もうと思い立ったときには絶対チャレンジしてみます!!
どうも読書習慣が不規則で困ります(苦笑)