宮沢橋

一昨年の11月半ば頃から、宮沢橋の下に16羽の白鳥が飛来してきました。
まだグレー色の、若い白鳥も含まれていました。

周辺では、一年を通して野生のカモが群れをつくって暮らしています。
また、穏やかな川の流れを見に来る人、犬の散歩、ウォーキングを日課にする人、宮沢橋の下は、広瀬川の遊歩道になっており、色々なかたが川とかかわり合って暮らしています。
私もそんなうちのひとりで、河川敷の近くに住まいを移してからは、なお一層広瀬川が好きになりました。
ここを離れたくない気持ちが以前より強くなりました。

3月24日、白鳥の群れが飛び立ちましたが、1羽だけ残った白鳥がいます。
体は元気で食欲もありましたが、見ると片目を失っていました。
片目では、長旅は無理なのかもしれません。

見るに見かねて4月はじめ、同じく夕方に餌やりをしていた方から、保護センターに連絡した旨を聞きました。
田圃に水を流す時期になれば水量は減るし、夏は干上がってしまうこともあるから、保護してもらった方がよいとのことでした。
それに、撒かれる餌をあてに、カモメが群れで居座ってしまい、一羽のなった白鳥に攻撃的です。

いろいろ試した結果、白鳥にパンをあげる時は、ベルトを振り回すとカモメが去ることがわかりました。




一昨日、しばらく用事で白鳥に会えない日が続いていましたが、白鳥にパンをやりに行ってみました。

おそらく保護されたのでしょう、白鳥はいなくなっていました。
たくさんいた水鳥たちも飛び立ってしまったようでした。
餌が撒かれなくなり、カモメの数も減ったようです。

広瀬川は、穏やかに流れていました。

なんか切なくもありますが、これでよかったのだと思うほかありません。



帰り道、土手の桜が咲きかけていました。



今週末あたり、河川敷の桜並木は見ごろを迎えそうな予感です。