木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

1日営業マン

2007-05-09 22:49:19 | 仕事
お客の廃業 仕事量減
そこはかとない不安の中(ちょいおおげさ?)昨日久しぶりに営業に出かけました
もっとも純粋の営業でもなく 納品 集金のついでのお客訪問ってとこですか
まず一番近くの太鼓屋さん 
実は10年ほど前にバチを初めて作って初売り込みにいったところです
それまでバチを作ったことはあったのですが、単品少量の特別注文に応じただけで
自ら作って売り込むのは初めてでした
困ったことにどんな値段をつけたらいいのかわからない
ちょっと売値を調べてみてその半額よりちょっとしたあたりで出してみました
結果・・ちょっと高いですから・・そういう理由で断られました
ああそうなんだ  とりあえずあきらめた(はやー)
そのころはまだ他の仕事もそこそこあったので、追及まではしなくて済んでしまったのです
それから半年くらいでしょうか
一本の電話が入りました
そのお店で僕の対応をしてくれた店員風の人が実は先生の卵で 今回独立のため
自分たちの必要なバチを作ってくれないかということ
まだ20歳をわずかに超えた二人 結婚してふたりで太鼓の先生を始めたところだったのです
逆にそこから必要最小限の価格などをすり合わせていくつかのバチを作り
売り込みも成功するようになりました
またその先生の紹介で太鼓屋さんのほうからのお声がかかりこの仕事に関しては
比較的順調に進んできたのです
今回仕事量減はバチに関してはそれほどでもなかったので
気を取り直して最初にトライしたお店へ向かったわけです
・・ところが  お休み
がっくり 
店の前にポストが置いてあったので 簡単な単価表と見本のばち数本を置いて次の
納品へ向かいました
その途中にある大きな仏具店
日本一の売り上げを誇るその会社はずっとうちのお得意さんでした
しかし状況が変わりモノ自体が出なくなってしまった
そこの常務に会う
ふつうならそんじょそこらの木工所が相手にしてもらえるような人じゃないんだけど その常務は何人かお客さんを紹介してくれてうち自体はかってくれてる人でした
話をして仕事を求めるのですが もう構造自体がものづくり日本ではなくなっている
それはもう十分に分かっていたことだが ただ 僕らの仕事をつぶしたくない気持ちだけは話してくれた
挽物の仕事はあなたのところでお願いすること以外考えてない
という言葉だけもらいました
う~~ん でも今現在は仕事なし
でもねー 年間100億以上の売り上げの会社で 全くないって ひどいなぁ
久しぶりに顔だけは見せたので、思い出すことはしてくれたみたいだ(笑)
「実は君が来たと聞いて、廃業の報告でもしに来たかと思った」
などと・・まあ正直なこと

最後は納品がてらここらあたりでは大きな太鼓屋さん
名古屋の近郊にあります 市外です
先日の日記で7万の注文をくれたとこ 追加が出たのでもう少しありそうです
ふつうは宅配で納めちゃうんですが、あ~あ やっぱ少しはお邪魔して顔見せないと
そう思って次の注文欲しそうに話しましたが、かなり暇そう
珍しく愚痴まで聞いて却って重いものもらって帰るはめになっちゃいました

あ~ぁ 今日は実りのない日だ と思った昨日の営業・・
でもなんと最初の太鼓屋さんからファックスが来た
2種類の見積もりを頼む と
答えて返すと ひとつ注文を下さいました
2万数1000円の仕事 行ってよかったね


こんな文章につき合わせて すみませんでした
なんもおもしろくないよね・・

じゃこのへんでちょいと値段を暴露しておきましょうか
僕らが出すのは100本組で一本220円くらいから300円あたりまでです
(太さ長さ材質によって 違います もちろんもっと高いのもあります)
だから一組 450円から600円くらいのものが店頭では2000円から3000円くらいでしょうか
でも店には在庫の苦労もあるし このくらいはしょうがないでしょうね
もしひと組だけ作ってくれと言われたら 2000円や3000円ではできないでしょう(できないこともないか・・)
クラブやグループで20組くらいの需要があればまた作らせて下さい
ただし残念ですが 愛知県あたりの方にはお分けできません
太鼓店さんのお邪魔はできませんので・・


コメント
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