「空母ガムビアベイ」(エドウィン・P・ホイト、戸文夫訳、朝日ソノラマ)を読み終わった。小説ではなく、あくまで事実を淡々と並べたノンフィクションである。第二次世界大戦中、アメリカで猛スピードで量産された護送空母の物語である。一時期はほぼ1週間に1隻のペースで生産されたという。ガムビアベイも正味6ヶ月以内で完成している。
Wikipedia「カサブランカ級航空母艦」
日本側から見れば「アメリカの物量作戦の象徴」のような艦だが、本書はその内側の人間臭い一面を教えてくれる。18歳に達しないのに最前線に送り込まれる水兵、頻発する着艦事故、事故で死者が出ても直ぐに下る次の出撃命令、危険と隣りあわせで導入されるナパーム弾などの新兵器。最後は日本軍の戦艦部隊の攻撃を受け、船団の身代わりになるため立ち向かうことを命令される。淡々と任務に向かう兵士達が印象に残る。戦争とはこんなものであろう。
Wikipedia「ガンビア・ベイ (護衛空母)」
Wikipedia「カサブランカ級航空母艦」
日本側から見れば「アメリカの物量作戦の象徴」のような艦だが、本書はその内側の人間臭い一面を教えてくれる。18歳に達しないのに最前線に送り込まれる水兵、頻発する着艦事故、事故で死者が出ても直ぐに下る次の出撃命令、危険と隣りあわせで導入されるナパーム弾などの新兵器。最後は日本軍の戦艦部隊の攻撃を受け、船団の身代わりになるため立ち向かうことを命令される。淡々と任務に向かう兵士達が印象に残る。戦争とはこんなものであろう。
Wikipedia「ガンビア・ベイ (護衛空母)」