「わたくしが旅から学んだこと」(兼高かおる著、小学館)を読み終わった。本屋さんで見かけてそのままフラッと買ってみたものである。自分は「世界の旅」をテレビで観たことはなく、著者の名前も死去された時の新聞で初めて知った。しかしこの本は良著と思う。「誰でも一生に二度、大きな運がある」「去る者は追わず、来るものは選べ」「心を休めた時に頭は動きだす」など、ことごとくなるほど、と思わせる言葉である。「働き盛りの40歳台の人に3週間連続した休みを与え、旅行なりなんなりさせて新しいアイディアを生み出させる」という提言、確かに実現したらいいなと思う(というか、スウェーデンはすでにそうであったが)。おそらく寝る前にちまちま読んでいけば、3日もあれば読めてしまう長さでありお手軽である。お勧めである。
Wikipedia「兼高かおる」
Wikipedia「兼高かおる」