あまりニュースでは大きな扱いにはなっていないが、アメリカのメジャーリーグが来年度から導入するルールがこれ。「three-batter-minimum rule」と言って「救援投手は、最低でも打者3人と対戦するか、イニングの最後まで投げきるかしなくてはならない」というもの。簡単に言えばしばしば使われる「左打者一人だけを抑えて降坂するワンポイントリリーフ投手」が認められなくなる訳だ。試合時間短縮のためらしい。恐らくは日本球界にもいずれは導入されるだろうと言われている。
個人的にはかつての阪神の遠山奬志投手、西武の星野智樹投手のような「左打者にだけは強い」という投手が継投で出てくるのは味があって良いと思っていたので、何とも残念ではある。特に星野投手の変化球は、素人が見ていても左打者が全く打てそうな感じがなく、痛快であった。調べると全盛期の2005年では星野投手は対左打者の被打率は.087だったのである。対右打者だとこの数字が.432。典型的な「左殺し」に特化した選手であった。
Wikipedia「遠山奬志」
Wikipedia「星野智樹」
今後は「最低でも打者3人と対戦する」以上は、ある程度リリーフには力のあるボールを投げる選手が要求されるようになるのだろう。そうでなくてはピンチに登坂して、連打を浴びても3人までは変えられないのだから――しかし個人的には「何かには長けているけど、何かは苦手」というような選手には親近感を覚える。というか、一般の社会だって、皆大なり小なりそういう部分を補い合って仕事しているケースが大半ではなかろうか。
パーフェクトな選手同士が戦う力勝負はまあ、それはそれで良いとは思う。でも大体の選手は「長所は生かし、そして欠点は何とか努力で補っている状態」で試合に出ているのであって、それが何とか工夫して勝負しているところに味があるのでは、と思うのですが、如何でしょう。
4月を終えて
個人的にはかつての阪神の遠山奬志投手、西武の星野智樹投手のような「左打者にだけは強い」という投手が継投で出てくるのは味があって良いと思っていたので、何とも残念ではある。特に星野投手の変化球は、素人が見ていても左打者が全く打てそうな感じがなく、痛快であった。調べると全盛期の2005年では星野投手は対左打者の被打率は.087だったのである。対右打者だとこの数字が.432。典型的な「左殺し」に特化した選手であった。
Wikipedia「遠山奬志」
Wikipedia「星野智樹」
今後は「最低でも打者3人と対戦する」以上は、ある程度リリーフには力のあるボールを投げる選手が要求されるようになるのだろう。そうでなくてはピンチに登坂して、連打を浴びても3人までは変えられないのだから――しかし個人的には「何かには長けているけど、何かは苦手」というような選手には親近感を覚える。というか、一般の社会だって、皆大なり小なりそういう部分を補い合って仕事しているケースが大半ではなかろうか。
パーフェクトな選手同士が戦う力勝負はまあ、それはそれで良いとは思う。でも大体の選手は「長所は生かし、そして欠点は何とか努力で補っている状態」で試合に出ているのであって、それが何とか工夫して勝負しているところに味があるのでは、と思うのですが、如何でしょう。
4月を終えて