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卒業論文。

2011-01-10 21:21:18 | Weblog
 次男の書き上げた卒業論文を読みました。というか、それは完成前のチェックを頼まれました。

 論文のテーマは「奇特の語義変換」で、奇特=仏教的には奇跡であり、その奇特という言葉が時代や生きてきた面々によって変化を遂げているという内容の論文です。

 現代のさまざまな奇特という言葉の使われ方は①「奇特」を知らない世代の増加②「奇特」の形容動詞化③【変な・変わった】【珍しい】で「奇特」を用いた雑誌の社会現象化④相手に敬意を示し、 自らを卑下する「自己嫌悪尊敬」での使用⑤皮肉を込めての使用⑥類義語「奇妙」の影響により、表記をみて評価性をマイナスと判断する。

 「奇特」のように他の語と意味が近くなった際に意味用法が変化しやすい語はあると考えられる。

 「奇特」にみられるような変化は、今後語史ではなく、語彙史として捉えることができると考えられる。と締めている。

 次男は国語学科で学んだ中で、「奇特」をテーマに約40枚の論文を書き上げたようです。

 今回はサーッと読んだだけなので、内容的にしっかりと把握できませんが、機会があれば完成品に目を通したいと思います。

 まあ、ともあれ4年間の集大成でもある論文の完成、お疲れさまと次男に伝えたいと思います。
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