教え子。

　春の全国高校サッカー選手権で、大阪代表の関大一高が出ています。年末の試合から、快進撃を続けて今日が準決勝だったんです。

　夢の国立競技場での対戦相手は、青森山田高です。普段から、サッカーより野球が好きなわたしですが、今回なぜ観戦しているかというと、関大一高の背番号１９番は、つれあいの保育所時代の教え子だったんです。

　わたしは彼が保育所に在籍しているときに、よくその名前を聞いていたのでした。ヤンチャで面白い子どもだったんです。そのときから、ボールを蹴っては隣家に放り込んで、あやまりに行っていたということです。

　この前の試合では、決勝点をあげてインタビューされていました。

　そして、今日勝てば決勝。しかし、前半で２点を取られ劣勢が続いていました。後半戦に入っても、４4分まで点数が入らなかったのですが、その後２点をもぎ取り同点に。

　２点目は残り３分のロスタイムであげました。そのとき、すでに負けだと思っていたわたしは思わず思いっきり手をたたき興奮していました。

　そして、ＰＫ戦に持ち込み、関大一高が最初の２発を外して絶体絶命。しかし、キーパーがセイブしてタイに持ち込み、最後のシュートを決めれば同点でＰＫが続くという場面

　最後に蹴るのが彼でした。「がんばれ」とわたしが祈ったのですが、彼が放ったボールは無情にも相手キーパーにとめられてしましました。彼はその場に崩れて大泣きをして、しばらく動けませんでした。

　「よりによって」とわたしは心の中で叫んでいました。しかし、本当に素晴らしい粘りで、みている人たちに感動をあたえてくれました。近年にないベストゲームだったようです。

　彼はまだ２年ですから、来年もチャンスがあります。つれあいは仕事で観戦できなかったのですが、今から再放送でみるようです。関大一高のレギュラーには、もう一人わが地元の子どもがいるようです。

　でも、ほんとうによくがんばりました！素晴らしい粘りでした。お疲れさま！！