皮膚呼吸しか知らない蛙

アスペルガー症候群当事者が、2次障害に溺れることもありながら社会に適応していく道のりを綴っていきます。

感情は変えられる

2014-09-03 17:00:04 | 認知の歪み

何か出来事が起こったとき、ヒトはその刺激を入力し感覚を感情に変換する。

感情への変換方法は経験則に基づいており、年齢を重ねるに連れより固定されていく傾向を示す。

凝り固まった思考や感情では発達を促すことは難しい。

自分の持っている固定観念や思考回路を客観的に見直す事は非常に困難で、それを崩す作業は自己肯定感を欠いたり、自我が曖昧になったり、様々な厄介なことも起こりえますが、それを乗り越えた時には、自分の中の世界が広がった事を自覚できるようになるでしょう。

ヒトは自分の作った世界の中でしか考えられない生き物であり、自分の作った世界の広がりはどこまでも広がる可能性を秘めている。

発達を促しているのも、発達を止めているのも、結局は自分自身。

ならば自ら発達を促す方法を採用することのほうが遙かに面白いと思えましたので、感情の書き換え作業を採用しました。

僕くらいの年齢になっていると、感情は刺激を受けたときにオートマティックに発露するようになってしまっていますので、あえてそのシステムを切り離すことを意識しました。

刺激はあくまで刺激として捉え、そこから脳が作り出す感情を意図的にすり替える。

言葉では簡単に書けますがかなりしんどいですしエネルギーもいります。

何のことはない、心理学的には「誤認知の修正」と呼ばれたり、「メンタルコントロール」と呼ばれたりするような事ですね。

今までの認知が間違っていたと言うわけでは無く、自分にとって負担が少なくなるような認知にすり替えて感情を操作してしまうという所がミソのようですね。

起こっていることは同じように起こっているのですから、それを解釈する自分の中身をより低負荷に改造することは、より快適に生活する上では便利な機能だと思います。

これは対人関係においても応用が可能で、使い方によっては他者を思いやる認知システムに変換することも出来ると思います。自分自身が他者と共有したり相反したり様々な経験を培ってはじめて産まれてくるものですが。

少なくとも、自分自身に対して低負荷な方法を身につけられると、自分に余裕が産まれてきます。

その余裕を使って、他者を思いやり、慈しみ、愛おしく、接していくことが、相手に対しても良好な関係を構築していく鍵になるような気がします。

良好な関係の波が新たな良好な波を生んでいくことは、自然の流れなのだと思います。

ヒトは一人ではたいしたことのない存在ですが、様々なヒトが集まることでエネルギーが大きくなり、思考・行動の幅が広がります。

そういう環境に身を置くことは自分自身の発達をも促進しますので、さらに世界は広がります。



ヒトを変えるより、自分を変えられるヒトを目指すと、ヒトは発達をし続ける。

そうすることは結果的に、自分に対する相手の態度が変わってくるということ。

感情を変えられるようになると、きっとより面白い世界が見えてくると思います。

そう思って僕は日々実践しています。

 

読んで下さってありがとうございます。


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