金曜日。
20年来の当社オーナーが大分からやって来た。
キャンピングカーを引き取りに来てもらったのだ。
一泊で
何故一泊なのか?
それは、久留米の夜の街に二人して消えるためである。
しこたま飲んだ。
日が変わっても飲んでいた。
翌日、一緒に鳥栖店まで行った。
中園の面白くもなんともない取説が終わった。
「ラーメン食べに行こうよ。江島さんがブログで書いていたあの店はどう?」
あの、怪しい店に行きたいと言う。さすがに目が高い。
憶えておいでであろうか。
鳥栖の目抜きにある、思いっきりガムテープをガラス戸に貼りたくっているあの店だ。
店内に入り天井を見上げた。
天井の板がはげ落ちるのか、それを補修している。
ガムテープで。
あまりの正統派ぶりを見せつけられ、二人して満足の笑みを浮かべた。
大盛りラーメン2杯ね。
「大盛り2杯だってよ。」(店のオバサン)
奥の店主に不機嫌そうに告げた。
いきなりのこの対応である。
何かオバサンを怒らせるような事をしたのだろうか。
ますます、嬉しくなる二人。
店主が奥から出てきて麺をゆでる。そして湯切りでそれを取り出した。
麺が湯切りから一本はみ出ていて戻しにくかったらしい。
手づかみで戻した。
もうこの時点で二人の胸は張り裂けそうになった。
「お待たせ。」(店主)
ずるずるずる~~
「美味い!」(二人)
相変わらず茹で過ぎの麺だが、そんな事が些末に思えるほどのスープなのだ。
シンプルで深い久留米ラーメン伝統のスープだ。
あっという間に平らげた。
ふ~、美味かった。
そう言えば、この前来た時はヤクルトがおまけでついてたよ。
あれ止めたの?
ここで初めて店主が笑った。
「あれは金曜日限定たい。ハハ」
二人とも、思わず椅子からひっくり返りそうになった。
何故!!
何故に金曜日はヤクルトなのだ!
怪しいのにもほどがあるってもんだ!
と、帰りの車中で叫んだ。
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