鳥栖市内の商店街を運転中、昼時となった。
どっかで飯にすっか。
ん?
怪しい
この怪しさは入ってみる価値があるぞ。
以前、張り紙だらけの怪しいラーメン屋で、生涯で一番まずいラーメンを食う羽目になった事を書いたが、
あの店の怪しさとは、怪しさを異にする。
言わばこの店の怪しさは、生真面目な、もっと言えば気弱な怪しさと言うべきか。
なんせ、貼物がガムテープなのだ。
断然期待が高まる。
「大盛りラーメン頂戴。」
いきなり大盛りである。
初めての店なのに、店内の雰囲気を見て、期待は確信に変わったからだ。
店内はあくまでも薄暗く、メニューの張り札はシミの一つもついてなきゃいけない。
カウンターの天板も所々欠けているなら、なおさらいい。
正統派のラーメン屋の王道を一つも外していない。
絶対、おいしい。
間違いない。
「はーい。ヤクルトどうぞ。」
きたぁぁぁぁぁーーーーーーー!
ヤクルトだよ、ヤクルト。なんで、ラーメンにヤクルト?
もうこれだけで涙が溢れそうになる。
痛々しいまでの怪しさ。
やってくれるじゃないか。意表を突くにも程があるぞ。
と、とにかく食べよう。
ズルズルズル~~~
んーーーーーまい!
完璧!
この鳥栖の町に久留米ラーメンの伝統の味を忠実に残した店があろうとは。
俺の目に狂いはなかったぜい。
麺は容赦なく茹で上げ、若干柔すぎだがそんなことはどうでもいい。
久留米ラーメンはスープだ。
真面目に、コツコツとトンコツの出汁をとった伝統の味である。
でも最近は、
こういう真面目な店より、派手な店構えと、出汁をとれないのを誤魔化すために、いろんな雑味を入れた店の方が繁盛してるんだよな。
それにしても、ヤクルトとはなあ・・・・
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今度行ってみます!
うまそ~~~。
トドメは、その店で開店時に行ったら店員に時間だろーと言った鷲に、彼はドアの向こう側で私の時計は後3分ですと言われまして、踵を返して其れから行ってません。
一人の店主がダシを取る小規模な店じゃないと、無理ですよ。