今でも 忘れられない映像が頭をよぎる。
授業が終了した時 子供達が どどどっと恩師のまわりに駆け寄った。
上ちゃんは たった一言 言っただけなのだ。
”盗むのか 盗まないのか?”を尋ねただけなのだ。
もう一度 テープを聞きなおして ここの記事をきちんと仕上げたいとは思うが、
くだくだと混迷の中授業を続けていて なんていうか ぱっと眼が覚めたというか そんな印象をもっているのだけれど・・・。
( あ~ そこでしたか~ )
そのあと まことにまことに すっきりとしたのだった。交通整理ということはこういう事だったのか~と感じた瞬間だった。
多分 子供達もすっきりしたと思う。
上ちゃんに最後を救っていただいてよかったな~と思う。
@@@ はなみち @@@
研究授業の検討会のあとだから、どれくらい時間がたったのかはわからないが、小一時間はたっていたのではないだろうか?女の子たちはまだ学校に残っていて、上原先生を見送るべく手でアーチをつくり、先生はその花道の中をお帰りになって行ったのだ。
そりゃあ ウルトラマンのおじいちゃんっていうこともなくはないだろうけれど、ひとの器というのか、ひとの魅力っていうのを子供というのは 一瞬で見分けることが出来るのだと思う。
「 素直ないいこたちじゃないか~。」 恩師は私にそう言ったのだった。
あれから 私は 一体何をみてたのだろう。
何をきいてきたのだろう。
あの日から何十年もたっているのに、なんら気づかず、投げやりで、適当で、くさくさしながらやけ食いをし、太り、世の中を憂うことだけはいっちょまえで、批判することもいっちょまえで・・・。
だけど・・・
やっぱり・・・
自分が まず 何かをかえなくてはならない。
何をしたらいのかはまだわからないのだが・・・
ちょっとがんばってみたくなったのだ。