紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

ボルネオの旅・4<ダナンバレー・1>

2006-11-09 08:55:28 | 5・旅の日記
■10/27

キナバル山登山の翌日。朝の5:00に起きて、ダナンバレー、熱帯雨林のジャングルに出発。

ダナンバレーへは、コタキナバルから飛行機に乗って1時間。そこから、さらに車に2時間。それも、大半が舗装もされていない砂利道をどこまでも行ったボルネオの奥地。

山の次の日に、そんなに早く起きるのね~と思ったが、飛行機が飛び立ってから、朝早い出発でよかったと思った。
しばらくすると、雲の向こうに、前日登ったキナバル山が見えてきたのだ。
なんと、美しい山。そして、高い。あー、いい山だなあと、しみじみ見惚れた。
いつまで見ていても飽きない。


そして、ダナンバレー到着が昼頃。

昼食後、3時から、私たちのガイド、アンディさんと一緒にネイチャートレイルを歩くことになった。



熱帯雨林のジャングルを歩くには、厳重な足ごしらえがいる。
冷たくあしらっても、どうしてもくっついてくる、森の生き物。ヒル(=リーチ)。

ヒルにとりつかれるくらいなら、そんな所に行かない方がましと思ったのは、映画「スタンドバイミー」で、男の子がぶっくり太ったヒルが自分のお尻に吸い付き、気絶しちゃう場面を見てから。なんとか避けなくてはならない。

アンディさんはヒルソックスをはいていた。それを買おうとしたら、売り切れ。



仕方ないので、ズボンの裾をソックスの中にいれ、さらにその上から、山用スパッツをはく。上は長袖。
そうして、トレイルを歩くと、いるいる。ヒルが。
地面にいるのはブラウンリーチ。葉っぱなどにいるのは、タイガーリーチ。





こんなにスマートなヒルが血を吸うと、ぶっくりと太って形を変える。
ヒルがスパッツに付くたびに、もうみんなで、そこいらじゅうに響くような悲鳴。
娘と、ここに築地山水のIちゃんがいたら、どうなるだろう・・といって大笑い。
けど、笑っている場合ではない!
ヒルは、そこらにいくらでもいる。気を付けても気を付けても、くっついている。
そうしているうちに、ヒルたちにも慣れてしまった。

なんていうのは、ウソ。

2時間のトレッキングでは、木の説明をしてくれる。
英語なので、あまりよくわからないけど、絞め殺しの木。本来の木が、イチジクの木にのっとられてしまう。これは沖縄の西表島でも見た。その木にくっついているトカゲ。



もう一つ沖縄でも似たような木を見た。根の部分が広くなっている板根。
この木に棒を当てると、ゴーンと音がする。ジャングルで迷った時に合図を送るのだという。



こんなに大きなイモ科の植物の葉。



森で見たダンゴムシ。デカイ!



その日は、木の上にオラウータンがいるのが見えた。オラウータンは、いつも夕方の5時頃巣を作り、安全のために、毎日場所を変えるのだという。



2時間森の中を歩いて、レインフォレストロッジに着いて、シャワーを浴びたとたん、次から次へと悲鳴。
うまく避けたと思ったヒルが、腕にも、お腹にも、キャ~~~、いつの間にかくっついて、血を吸っていた~。@@

ネイチャーガイドのアンディさんに連れられて、ヒルと戦いながらのダナンバレーの森歩きは、滞在中、ナイトウォーク、早朝ウォーク、昼間のウォークと1日に何度も行った。それらはまた次回に。

ボルネオの旅・4・10

9 コメント

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Unknown (Unknown)
2006-11-09 15:46:31
ボルネオ、遠いい世界の気がしていたけど、行ったんですね~。改めて今日の写真で実感しました。
亜熱帯地方、ジャングル としか知識のない私でしたが
いろいろな意味で凄いところですね。

ヒルとかトカゲとかまったくダメ。冒険心が無いわけじゃないけど(やっぱり無いかな)、行きたいとは思わない。それより恐怖心のほうが勝ってしまう。

紅蓮さんの好奇心、冒険心に
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Unknown (真蘭)
2006-11-09 15:47:51
上のコメントは真蘭でした。
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真蘭さんへ (紅蓮)
2006-11-09 17:02:50
ヒルは避けられると思ったけど、大間違い。
でも、楽しい森でした。
2泊しか泊まれなかったけど、もうちょっといたら、ナイトドライブなどして、像とかにも出会いたかったのだけど。夜長いツアーに出かけていったグループは、像の群れに出会ったそうです。

トカゲとかだめ? イモリ、ヤモリどっちだろう?
部屋の外の壁で遊んでいて、けっこうかわいいけど、ダメな人はダメかも。
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興味あり! (トントン)
2006-11-09 17:06:03
おーー!ヒルはいただけないけど・・あー、とかげ・・これ、とかげ?可愛いいよね・・普通のトカゲはオーケーなんだけど・・
イモ科植物と、ダンゴ虫いいねーって、ダンゴ虫はそばでは、きゃー!かも・・でも、見たい、大きいことはいいことだ♪
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トントンへ (紅蓮)
2006-11-09 17:16:12
ここは、あなたにとって天国。
大きなシダとかいっぱい繁っていた。
動物だけじゃなくて、植物の宝庫でもあったのよ。
それで、ここに生きている動物たちは、世界一幸せ。オラウータンもテナガザルも。
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ヒル (さと)
2006-11-09 21:45:42
読んでるうちに写真と文章に「うわっ!うわっ!」と声が出てます。
歩くのはいいけど私もヒルはごめんだな。
シャワー浴びて・・あぁ・・想像するだけでダメだわ。道を歩くだけでくっついちゃうんでしょ。

吸われた跡ってどんなの?

山も森も想像をはるかに超えています。
でもやっぱり凄いわ。
逞しいね!
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さとさんへ (紅蓮)
2006-11-09 21:52:44
私も、いくらジャングルに行くとはいっても、ヒルに吸い付かれるのだけは、ごめんと思っていた。
なんとか防御するつもりだったのだけど。なぜかこんなことに。

吸われたあとは、ヒルが血が固まらない何かを出すので、血がだらーっと出るけど、とくにそんなにカユイわけでもなく、気持ちは悪いのだけど、血で洋服を汚さないためにバンドエイドを貼っておくと、すぐになんともなくなります。

ヒルって、悪い血を吸ってくれるのに、なぜか嫌われちゃうんだよね~。
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ヒル (さと)
2006-11-10 17:34:02
今日お客様に聞いた話では、近くの山(比良山系)にも一杯いるよ~とのこと。
前を歩いてる人の首筋に入ってきたのを目撃してビックリだって!
だから首もタオルを巻いて入らないようにしないとねぇと言っていました。

ジャングルだけの話では無いのね。
知らなかったわ。
以前目の治療に使っているテレビを見たけど・・・
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さとさんへ (紅蓮)
2006-11-10 18:31:48
娘も日本の山でさされてきたことあるけど、私は一度もないのです。じめーっとした山にはいるのね。
トップの写真、熱帯雨林であまりに暑いので、ふつうの道に出たからいいと思って、長袖のシャツをぬいだら、すぐに腕をさされた。
首も絶対にタオルがいる。それでも、どこかからしのび寄って中に入っちゃうんだよね。ヒルって。

ヒルは高血圧にいいとか、悪い血を吸ってくれるとか、かなりいい面もあるようです。
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