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"I'm basically happy person."

横山幸雄 ショパン・ピアノソロ全166曲コンサート(3)

2010年05月23日 | 音楽
この日記は語彙が貧弱で構成もめちゃくちゃでただただ長いので読んでくださる方はゴチューイくださいねっ


横山幸雄さんのショパン・マラソンなコンサート、
第4部の演奏曲目は以下29曲

2つのノクターンop.48
3つのマズルカop.50
即興曲第3番op.51
バラード第4番op.52
ポロネーズ第6番「英雄」op.53
スケルツォ第4番op.54
 -休憩(15分)-

2つのノクターンop.55
3つのマズルカop.56
3つのマズルカop.59
子守歌op.57
ソナタ第3番op.58
 -休憩(15分)-

舟歌op.60
2つのノクターンop.62
3つのマズルカop.63
3つのワルツop.64
ポロネーズ第7番「幻想」op.61

ノクターンやマズルカ、楽しく聴けた。
最近はあんまり生のコンサートでクラシックピアノ聴く機会がなかったんで、
こういう、いわゆる大曲ではないものたちを一気に聴けるのは嬉しかったなあ。
全体的に、ゆっくりしたテンポや、p、ppとかの部分なんかの演奏がとても魅力的でした。

個人的にこの演奏は素敵だなー!と思ったのは「子守歌」でした。
あまりの気持ちよさに寝てる人続出でしたが
音色といいオンガクの流れといい、本当に美しかった。
そしてショパンはピアノらしい曲ばかりで聴いても聴いても聴けちゃう感じね。
「舟歌」もよかったなあ~。バルカローレ。ショパンらしさと、ベネツィアを彷彿とさせる感じと。うっとりでした。

このコンサート、全プログラムをうぃーんと眺めたなかで、
佳境はやはり、「バラード4番」、「英雄ポロネーズ」、「スケルツォ4番」、の流れのところでしょう
これ続けてやっちゃうんですか的な。
ずっとずっと憧れている大好きな曲たちオンパレード。
もうこちらはハラハラドキドキ、でも、情熱あふれ、かつ繊細な演奏に、涙がでました。
まじすげえですこの方。バケモンです

バラ4では、最後のところで一カ所、最初のとこにもどりそうになりかかったところがあり、
会場も一瞬「ハッ!」という空気になりました。
でも、さすがはプロピアニスト、さっともとの展開に戻して、
その後もなんの動揺も感じさせず、バラ4の最後のたたみかけるようなフィナーレを魅せてくれました
こんなハプニングはショパンマラソンだからこそだよねきっと!
貴重なものを観た

そして感動したのがバラードに続いての英雄ポロネーズ!
なんかね~、ごく個人的な感想なのですが、
バラードではりつめていた緊張感が、英雄ポロの最初の1音で、バーーッと、解放された感じがしたの。
あの有名な旋律が出てくるところでは、もう音が踊りだしそうなひらいている感じ。
そして最後まで一息で駆け抜けた感じ。
すごかったよ。きらめいてた。
ほんとじわじわと涙が出ちゃった!
目の前のゲージュツに感動すると同時に、とんでもないことやってるんだなこの人っていうのも混じって。

続くスケルツォ4番は、楽しい演奏だったなぁ~!
目にもとまらぬ速弾きもさすがだった。
正直、若干いまは記憶が曖昧になりかかってるんだけども
でも、あ、スケルツォというのはこうあるべきなんだなーなんてちょっと思ったりした。
諧謔曲、
お上品な演奏じゃなくてね。表情豊かに、力強く芯がある・・・

全体的にピアノとても心地よい響きで、
とくに低音、やさしく品のある音・・・よかったなー・・・。

スケ4が終わって休憩。
興奮状態でひとりでニヤニヤ、フンガーってなっちゃいました。
チケット買った時からこの部分を楽しみにしていたけれど、
期待を上回るものでした。もうもう、来て良かった、すばらしいよ~。
うれしさのあまり、結局グラスワインを飲んでしまいました。



休憩後の演奏では、ソナタ3番が超楽しみだった。
なんといっても子供の頃からずっと憧れている楽曲。
何度聴いてもいいなと思う曲。
今回は自分も演奏してみるようになってから(まだ途中だけど)初めての生演奏で聴く機会ということもあり、
とてもとても楽しみだったのです。

その前の子守歌があまりにも素敵でビックラしましたけれども。
襟をただして、ソナタに挑みました
(そう、聴く方も真剣勝負なのだっ)

・・・完璧だった。ソナタ。
速いフレーズは、正直自分の技術の限界を超えていて、
とてもあんな風には弾けないって感じなんだけど、
全体的な捉え方とかとても参考になったし、聴いてて楽しかった。
とくに、自分でもなんであんなに憧れるのかわからない第4楽章、
こっちも気合入れてみていたこともあり、すごかったです。
魂の演奏だった
メインのテーマとなる旋律を、最後のほう、
一音一音に腰がすっげーはいってるところがあって、
うっ、な、ピアノの神が、ショパンの魂が乗り移ってるって思った。
これまた泣いちゃったよ・・・
楽器の、楽曲の、演奏者のすばらしさに心を奪われたよ。

・・・この演奏を観て、必ずや自分もこの3番を弾けるようにならなくてはいけないと、強く思った!
理由はないけど。わかんないけどとにかく「弾けるようにならないかも」なんて、もう思わない。
時間はかかると思うけど、絶対のゼッタイに、私もあのフィナーレを迎えるんだ
(おかげでスローペースではあるが第2楽章まで譜読みが進んだよ

すっかりソナタで幸せふわふわヘロンヘロンになって15分休憩。
この休憩が終わると、いよいよ最後のブロック。
この闘いを勝ちぬけば、ギネスの栄光。
でもさ、ギネスは結果としてついてくるだけって感じで・・・
横山さんのショパンへの愛、ピアノへの、音楽への愛をこうやって1日かけてあらわしているのを
音楽好きのお客さんたちとみんなで見守り、一緒に感じ合うのが幸せだった。

おじぎするときに、一瞬、やつれたように見えたときがあった横山さんだけれど(演奏にはまったく遜色はないけどね!)
それは一瞬だけのことで、基本まったく変わらない。
汗をかなりかいてたみたいで、手や額や鍵盤を拭いていらしたけども。
終始、たんたんとしたお姿でした。

バルカローレでうっとりしたり、聴いた事なかったノクターンやマズルカに酔ったりしてるうちに、
いよいよ、最後の曲、しかも大曲の「幻想ポロネーズ」に。
かつての横山さんの言葉じゃないけど、聴いているこちらも、
「ああ、もっと続いて欲しいな~、もっと聴いていたいよ」と思ってしまいました。
幻想ポロネーズ。
最初の出だしの1音(正確には2音だな)を聴いた瞬間に、
「あ、これはいけるな横山さんもう大丈夫だ」って感じました。
もうそういう音なの。
細かいことは本当は書きたくない、横山さんはショパンになってた
最後の音が消えて・・・・
その後は大大大拍手
私も思わず立ち上がってしまった。
というか、気付けば全員でスタンディングオベーションだった。
そして「おめでとー!」って叫んでる人たちもたくさんいた。

ギネス達成だ。
ほんとにすばらしいことをやってのけてくれたな~。
ずーっと幸せだったよ
すばらしい演奏に出会うと、フレーズのなかで、大きく呼吸を(深呼吸みたいに)してしまうんだけど、
今回、何回大きく深い呼吸をしたことか
すてきな響きをたくさん身体にもらったよ。

ピアノ、クラシックも、もっともっと楽しんで、上手になりたいなーと思ったよ。感謝


・・・ふうぅぅぅ。
最後まで読んでくれたひと、いるかなぁ、いたらまじでありがとう。
自分で忘れたくないから、ずれずれと書いてるけど、他人がみたら「ハェ?」かもだよね。

でも、さらに表彰式の事も書くからね。うふふ。今日は寝るけどね。


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