ウィトゲンシュタイン的日々

日常生活での出来事、登山・本などについての雑感。

丸山から金昌寺へ  

2015-11-17 14:49:59 | 登山(奥多摩・奥武蔵・秩父)

11月16日(月)

芦ヶ久保駅→大野峠→丸山展望台→県民の森展示館→金昌寺→
金昌寺バス停→西武秩父駅→御花畑駅


この日のこの晴れを逃したら、しばらく山へは行けないと思い
天気予報を見て早々と決断したものの、どこへ行くかには最後まで迷った。
展望の日光か紅葉の名栗か、日光?名栗?日光?ん?秩父
ということで、最終的に、展望も紅葉も期待できる秩父・丸山に行くことにした。


最寄駅6時発の宇都宮線に乗り、途中、大宮駅で川越線に乗り換え
川越駅で接続列車に乗り継ぎ、東飯能駅で西武秩父線に乗り換えた。

8時33分、芦ヶ久保駅に到着。
身支度を整え、8時43分に芦ヶ久保駅を出発し、国道299号を歩く。

国道から分かれる民宿の幟が立つ分岐に、大野峠を指す道標がある。

集落を抜けて、9時8分、登山道に入る。

植林帯に入る手前の登山道には、秋らしい色合いの一面の落ち葉。
ここから大野峠までは、スギやヒノキの植林帯が続く。

10時14分、車道と登山道が交差する大野峠に到着。
東屋で、5分ほど休憩。

こちらは、大野峠に立てられていた看板。
林野庁によると、平成21年~平成25年の山火事の原因は、14%は原因不明で
原因が明らかなものについてみれば、「たき火」が29.6%で最も多く
次いで「火入れ」、「放火(疑い含む)」、「タバコ」となっている。
日本国内における林野火災は、落雷など自然現象によるものは極めて稀で
そのほとんどが人間の不注意などによるものだそうだ。

大野峠から6分後、北東方面が開けたパラグライダーの発信地に出る。
堂平山の天文台が見え、北には日光連山が雲の上から頭を覗かせている。

パラグライダーの発信地から丸山山頂までは、趣のある雑木林の道だ。
紅葉どころか葉がずいぶんと落ちて、冬枯れの様相を呈し始めている。

10時48分、展望台のある丸山山頂に到着。
先客が4人ほど、写真撮影に励んでおられた。

ドーン
南西には、セメント採掘で山肌が痛々しい武甲山が聳えている。

北に聳えるのは、鋸状の山頂が特徴的で、どこから見てもそれとわかる両神山。

北東には、広がる関東平野を眼下に、最奥に日光の山並みが見える。

展望を思う存分楽しんで、10時56分に展望広場を後に、県民の森展示館を目指す。

途中、丸山トンネルの通行止めで、迂回路に入る。

こちらが崩落の危険性があり、トンネルの上下で通行止めになっている丸山トンネル。
先ほどトンネルの上を歩く道から、こちらの遊歩道に迂回して来たところだ。

県民の森遊歩道を歩く。

中央広場からは、笠山が望めた。

11時17分、県民の森学習展示館に到着。

内部は、埼玉県の森林・林業に関する様々な情報が展示されている。
見学を終え、展示館の裏手を回って金昌寺へ向かう。

展示館の裏手から金昌寺へ向かう登山道は、見晴らしの良い場所もあり
しばらくは樹間から武甲山などの山並みも眺めつつ歩ける。

11時30分、林道を横断する。

林道から登山道に入ってすぐの所で、金昌寺に向かう道が二手に分かれる。
「多少険し」と書かれているのが尾根の南側を通る道、もう一つが北側の道である。
どちらを歩くか、参考にしたのは打田一さんの紹介するルートで
北側の道の方が林に趣があるようなことが書かれていたので、今回は北道を選択。

北道は、一部の植林帯を除いてミズナラやクヌギなどの雑木林の中を行く。
この道は、FunTrails100k Round 秩父&奥武蔵のコースになっているようで
大会用のテープがいたるところにぶら下がり、ちょっと興ざめしたのだが
これが落ち葉に埋まった道を見つけるのに、存外役に立っていた。
ところが…、真福寺と金昌寺の分岐の道標を過ぎてから
このテープがぱたりとなくなり、道がどんどん荒れてきた
これはおかしい。
しばしば滑りやすい箇所が出てきたので、足元に注意が向いてしまい
下ばかり見て歩くようになって、きっとどこかで道を見失ったのだ。
これはどこかに道標があったはずと思い、引き返すと、見失った道標が現れた。
これで30分ばかりロスしてしまった
この前の黒岩尾根でもそうだったが、歩くのに夢中になって道標をしっかり見ずに
通り過ぎたり道を間違えたり、今後、頻繁に顔を上げて、しっかり見なければ。
大いに反省したのだった

害獣除けのネットが現れるということは、金昌寺はもうすぐか。
道を間違えたり、前日の雨で滑りやすくなっていたこともあるのかもしれないが
県民の森展示館から金昌寺までの道は、とても長く感じられた。

13時29分、金昌寺に到着。

こちらの境内には、石仏がたくさん。
素敵なお顔の慈母観音やお地蔵様など、たくさんの仏様がいらっしゃる。
この日無事に歩けたことを感謝する。

こちらは亀之子地蔵。
ぴすけは、亀に載せられたお地蔵様を今まで見たことがない。
これを見て、アニメ映画『うる星やつら2 ビューティフルドリーマー』
主人公たちの生活する街が石造の亀の背中に載せられて宇宙空間を旅しているという
エピソードを思い出すのはぴすけだけだろうか。

13時32分、仁王門に奉納された大草鞋を眺めながら、金昌寺を後にする。
県道に出てバス停に行くと、13時53分発のバスがあるではないか。
予定としては、14時59分のバスに乗ればよいことになっていたので
新木鉱泉に寄って風呂に入って帰るか、このまま早く帰るかでしばらく思案。
結局早く帰る選択をする。
定時より若干遅れてきたバスに乗り、終点の西武秩父駅で下車。

西武秩父駅には、仲見世通りと呼ばれている商店街がある。
ここまで、行動食だけだったので、蕎麦でも食べようと武蔵屋へ。

隣のお客は「蕎麦がおいしい」と、何回も言っていたが
残念ながら、ぴすけ好みの蕎麦ではなかった。
二度目はないな。
その後、仲見世でお土産を物色。
味噌きゃらぶきの佃煮しゃくし菜漬・柚子を買い
秩父鉄道の御花畑の駅に出て、帰途に就いた。
名栗に行った方が紅葉は楽しめたかもしれなかったが
葉が落ちて陽だまりの登山道を歩くのも気持ちがよく、おおいに反省もしつつ
素晴らしい丸山の展望に大満足した山行だった。



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