東大1,2年生なら誰もが知るあの名店山手ラーメン、
学生達と共に十数年、駒場の地にすっかり根を下ろしていた山手ラーメン、
その山手ラーメンが、ついにラーメン激戦区本郷に進学進出!
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将棋を指しに浜松町へ行った日に、後輩から「ヤマテが本郷に店を出すらしいですね」と言われたので、「そりゃデマだろ。社長は確かに以前ヤル気があった時期はそういう目論見も立てていたが、賃料が高くて断念していた。しかも、最近はヤル気もない」と答えた。
後輩は複数筋からその話を聞いたらしいが、しかし、最近は「ついつたー」なるものや、「カクサンキボウ」なるものが世に溢れているので、一人の発した嘘情報でも戸口を立てる間もなく広まるのだから、なかなか信用できない。
が、本当だった。
社長にメールすると、
「11月7日(日)に本郷店がオープンします。赤門より横断歩道を渡り地下鉄本郷三丁目に向かった右側50mです。お近くにお越しの際はどうぞお立ち寄り下さい。
追伸・オープニングスタッフがいません。短期でけっこうなので手伝ってください。バイト急募です!」
という返事が来た。
そこで、応募してみたところ、すぐに電話がかかって来て、社長がちょうど開店準備で本郷にいるということなので、店舗に向かった。
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「シャチョー、オープニングスタッフがいないってどういうことですか」
「いやぁ、いろいろOBに声かけようかと思ってたところでメールが来たからちょうどよかったよ」
「ってか、オープンは今週じゃないですか」
「おう、まぁ、準備が揃わなかったら、延期しちゃおっかなー、なんて思ってたし。でも、キミが入ってくれるなら、新聞にチラシも折り込んで、グランドオープンだな」
「さすがにブランクありますから、大した戦力になりませんよ。ドンブリを落とすところから再スタートですね」
「まぁ、そうしてくれい」
「しかし、なかなか踏み切りましたね。この界隈はラーメン激戦区ですよ。新しいラーメン屋が次々とオープンして、次々と店をたたんでいきます。今残っているのは、どれも一癖ある店です」
「え、そうなの。でも、確かに、最近いろいろ食べてみたけれど、どの店もうまいね」
「しかも、味がよければ残る、というものでもないでしょう。ここいらのお店を眺めてみると、“家系”だとか“けいすけ”だとか、看板で客を集められそうなのばかりですよ」
「うちも“山手ラーメン本郷店 安庵”だよ」
「“安庵”って、“アンアン”ですか。店を仕切るアンドウさんにちなんでいるんでしょうけれど、若者向けの女性誌みたいな名前ですね」
「そうそう、いいだろ。でも、店に入ると、熊みたいなの(アンドウさんのこと)が麺を茹でてるんだけどね」
「で、どの曜日に入れそう?」
「火・木・金・土のうちの2個くらいですね」
「分かった。じゃあ、他のコとも調整してからまた連絡するよ。あと、早速だけど、11月7日は入れる?」
「オープン当日ですね。しかし、日曜日じゃないですか」
「あ、そっか。でも、誰も入れなくて困ってるんだよ」
「わかりました、仕方がないですね。オープン当日に店員がいないんじゃあ、格好がつきませんよ。それに、店舗のオープンに従業員として立ち会うなんて、滅多にない経験ですし」
「助かるよ。その日、本店の方もバイトがいなくて、ボクはそっちにいかなきゃいけないから」
「いやいやいやいや、社長がオープン当日にいなくてどうするんですか」
「やっぱ、まずいかなぁ」
「そりゃそうですよ。駒場の方には私が行きましょう」
「そだな、ありがとう、ヒラツカ君」
「ヒラサワです」
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というわけで、本郷に進学したからバイトを引退した山手ラーメン、その山手も本郷に進学してくるというので臨時バイトに応募したのだが、何故かオープン当日は駒場店の方に行くことになった。まぁ、近いから良いのだけど。
ともあれ、もうすぐ本郷店がオープンするので、つぶれないうちに皆様ぜひいらして下さい。
今の駒場店のバイト達が本郷に進学して来るまで、つまりこれから半年近くはOB軍団で店を回すことになるので、今年度中は私がコップを割っている姿などを見ることができるかもしれません。
学生達と共に十数年、駒場の地にすっかり根を下ろしていた山手ラーメン、
その山手ラーメンが、ついにラーメン激戦区本郷に
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将棋を指しに浜松町へ行った日に、後輩から「ヤマテが本郷に店を出すらしいですね」と言われたので、「そりゃデマだろ。社長は確かに以前ヤル気があった時期はそういう目論見も立てていたが、賃料が高くて断念していた。しかも、最近はヤル気もない」と答えた。
後輩は複数筋からその話を聞いたらしいが、しかし、最近は「ついつたー」なるものや、「カクサンキボウ」なるものが世に溢れているので、一人の発した嘘情報でも戸口を立てる間もなく広まるのだから、なかなか信用できない。
が、本当だった。
社長にメールすると、
「11月7日(日)に本郷店がオープンします。赤門より横断歩道を渡り地下鉄本郷三丁目に向かった右側50mです。お近くにお越しの際はどうぞお立ち寄り下さい。
追伸・オープニングスタッフがいません。短期でけっこうなので手伝ってください。バイト急募です!」
という返事が来た。
そこで、応募してみたところ、すぐに電話がかかって来て、社長がちょうど開店準備で本郷にいるということなので、店舗に向かった。
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「シャチョー、オープニングスタッフがいないってどういうことですか」
「いやぁ、いろいろOBに声かけようかと思ってたところでメールが来たからちょうどよかったよ」
「ってか、オープンは今週じゃないですか」
「おう、まぁ、準備が揃わなかったら、延期しちゃおっかなー、なんて思ってたし。でも、キミが入ってくれるなら、新聞にチラシも折り込んで、グランドオープンだな」
「さすがにブランクありますから、大した戦力になりませんよ。ドンブリを落とすところから再スタートですね」
「まぁ、そうしてくれい」
「しかし、なかなか踏み切りましたね。この界隈はラーメン激戦区ですよ。新しいラーメン屋が次々とオープンして、次々と店をたたんでいきます。今残っているのは、どれも一癖ある店です」
「え、そうなの。でも、確かに、最近いろいろ食べてみたけれど、どの店もうまいね」
「しかも、味がよければ残る、というものでもないでしょう。ここいらのお店を眺めてみると、“家系”だとか“けいすけ”だとか、看板で客を集められそうなのばかりですよ」
「うちも“山手ラーメン本郷店 安庵”だよ」
「“安庵”って、“アンアン”ですか。店を仕切るアンドウさんにちなんでいるんでしょうけれど、若者向けの女性誌みたいな名前ですね」
「そうそう、いいだろ。でも、店に入ると、熊みたいなの(アンドウさんのこと)が麺を茹でてるんだけどね」
「で、どの曜日に入れそう?」
「火・木・金・土のうちの2個くらいですね」
「分かった。じゃあ、他のコとも調整してからまた連絡するよ。あと、早速だけど、11月7日は入れる?」
「オープン当日ですね。しかし、日曜日じゃないですか」
「あ、そっか。でも、誰も入れなくて困ってるんだよ」
「わかりました、仕方がないですね。オープン当日に店員がいないんじゃあ、格好がつきませんよ。それに、店舗のオープンに従業員として立ち会うなんて、滅多にない経験ですし」
「助かるよ。その日、本店の方もバイトがいなくて、ボクはそっちにいかなきゃいけないから」
「いやいやいやいや、社長がオープン当日にいなくてどうするんですか」
「やっぱ、まずいかなぁ」
「そりゃそうですよ。駒場の方には私が行きましょう」
「そだな、ありがとう、ヒラツカ君」
「ヒラサワです」
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というわけで、本郷に進学したからバイトを引退した山手ラーメン、その山手も本郷に進学してくるというので臨時バイトに応募したのだが、何故かオープン当日は駒場店の方に行くことになった。まぁ、近いから良いのだけど。
ともあれ、もうすぐ本郷店がオープンするので、つぶれないうちに皆様ぜひいらして下さい。
今の駒場店のバイト達が本郷に進学して来るまで、つまりこれから半年近くはOB軍団で店を回すことになるので、今年度中は私がコップを割っている姿などを見ることができるかもしれません。
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