道草あつめ

日常思いついた由無し事を、気ままに拾い集めています。

西の国から

2006-03-07 18:05:16 | 旅中
春休みを利用して、一昨日(日本時間では昨日)から中国にいます。

「一昨日(日本時間では昨日)」とあるが、中国と日本の時差は一時間。
こんな微妙な時間に中国についたのだが、時間帯のみならず、
トラブルまであって、さあ大変という到着であった。

まず、成田で夜の9時出発予定だったのが、30分ほど遅れる。
その後、約3時間程経って、機内アナウンス。
「ただいま、上海浦東空港は濃霧のため着陸ができず、杭州空港に着陸致します」

夜遅くでほとんどの機能がすでに停止している杭州空港、少ない人数で作業するから、
乗客みんな荷物待ちで1時間半ほど待機。
その後、航空会社が上海に行くバスを3台手配したのだが、乗客があふれて、
かつ荷物も多くて、なかなか乗り切らない。

私はどうせ南京に行く予定だったので、バスに乗らなくていーやと思っていたのだが、
乗務員が「乗れる、大丈夫」と力強く言ってくれるので、半ば無理やり乗る。

その後バスで2時間ほどで、上海の市内に到着、乗客放り出される。
時刻は朝5時前。それから旅館に泊まってもお金の無駄というもの。
私は幸い(もしくは「無謀にも」)、もともと宿を予約していなかったので、
ネットバーで時間を潰して、朝8時くらいに列車に乗って南京へ。

こういう時に、中国人は強い。てきとーなのである。
予定がいくら乱れても動じない。
空港の職員たちも、動揺せずに応対している。

試しに、
「飛行機が上海でなく杭州に到着した証明書を発行してくれますか?」と訊いてみたら、
「なんか紙を出して。書いてあげるから」
そこで、てきとーなプリントの裏紙を差し出したら、、書いた。平然として。
「あー、じゃあ、あなたの身分と名前も最後に書いてください」
「あいよ」
……ハンコも押してない。

日本でだったら、
「空港の機能がただいま停止しておりますので、証明書を発行するのは後日まで云々」
と困った顔で応対するところであろう。

およそ国家ごとに、法が物事を定める割合と人が定める割合とは異なる。
中国は、人治の割合が非常に高いのである。


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