徒然なるまゝによしなしごとを書きつくる

旧タイトル めざせ、ブータン

FMヘンテナ自作

2015年11月09日 | 趣味

最近、スピーカーを購入して音楽付いている。ソースはCD,MP3、TVそしてFM放送。TVの音質はACCコーデックで技術的には良い筈なのに、実際の放送は全然良くない。どうも液晶TVの薄いスピーカーの再生能力に合わせてダイナミックレンジのサプレッション(圧縮)を放送段階で掛けているようです。それに対して意外なのがFM放送の音質。CD並に良いのだ。

FMの再生周波数は15kHz上限だが圧縮の無いアナログ音質はとても良い。最近ハイレゾ音源と称して48kHzまで再生できるオーディオセットを売り出しているが、若い人でも20KHz以上は聞こえないし歳をとると10KHzも怪しいものです。ハイレゾとCDのブラインドテストで誰も聞き分けが出来ないと言う事実もある。

と言う事で高音質のFMだが残念なのは電波放送なので感度の低い放送局に関してはノイズが入る。そこで今まではFMチューナーに付属のT型(λ/2ダイポール)アンテナを接続していたが、感度を上げるためにアンテナを自作する事にした。もちろん5エレ程度の八木アンテナを繋げば確実に感度は上がるがFM用の八木アンテナは大きくて設置が結構大変なのでボツ。色々調べているとヘンテナという変な名前のアンテナに行き着いた。これは日本のアマチュア無線愛好家が発明したアンテナでその筋では結構有名なアンテナのようです。 

 http://www.fcz-lab.com/hentenna-1.html 

このアンテナは縦λ/2、横λ/6のループアンテナの一種で、変ってるのが給電端が下からλ/10-λ/6の間の位置で調整して取り出す構造になっている。出力インピーダンスは75Ω。偏波面は水平偏波の場合は縦、垂直偏波の場合は横になる。FM放送はほとんどの場合水平偏波なので縦使いという事になります。

一応もっともらしく計算してみたが簡単に作るために縦180cm、横60cmで作ることにした。これだと同調周波数は83.3MHzなので一応FM放送の中央付近になる。給電位置はSWR計など持ってないので適当に下端から45cmの位置とした。

材料はホームセンターで買ってきたプラダンと針金で制作費300円なり。プラダンの四隅に位置決めして穴を空け、針金を巡らしてテープで止めて出来上がり。

このアンテナの感度はダイポール比で+3db、つまり二倍くらいの感度向上が見込める。水平指向性はダイポールアンテナとほぼ同じだが垂直指向性がダイポールの360度無指向性に対して打上げ角21度で指向性を持っている。面に垂直方向前後に指向性があると言う事です。

実際にチューナーにつないで見ると感度は確実に上がってノイズの無いクリアな音が出てきた。そして、今まで聞こえなかった小出力のコミュニティー放送も入るようになって大成功。ただ、実際の使用に当っては入力面前面に配線やTVなどの導電性物体があると波面が乱れて感度が落ちるので置き場所には要注意です。FM受信がいまひとつという人にはヘンテナ自作お勧めです。


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