徒然なるまゝによしなしごとを書きつくる

旧タイトル めざせ、ブータン

襄陽歌

2012年05月09日 | 文学

 ちょうど今、山に日が沈もうとしています。今日は実に気分が良いので、これから旨い酒を頂くこととします。 李白先生に乾杯

 

  落日欲沒硯山西   落日沒せんと欲す硯山の西
  倒著接離花下迷   倒(さかし)まに接離を著けて花下に迷ふ 
  襄陽小兒齊拍手   襄陽の小兒齊しく手を拍ち
  遮街爭唱白銅堤   街を遮(さへぎ)って爭ひ唱ふ白銅堤
  傍人借問笑何事   傍人借問す 何事をか笑ふと
  笑殺山翁醉似泥   笑殺す 山翁醉ひて泥に似たるを

落日が硯山の西に沈もうというころ、白鷺の羽で飾った帽子を逆さにかぶり花の下を迷い歩く、すると襄陽の小兒が一斉に手をたたいて、行く手をさえぎり争って白銅?の歌を歌う、傍らの人がワケを聞くと子どもらはいう、李白先生は酔っ払って泥のようだと