不思議に思っていることがあります。
不思議な音の国の教本にある作曲のページで起きることについてです。
年が明け、最初のレッスンで昨年秋からピアノを始めた小学2年生の生徒さんのレッスンがありました。
年齢的に話が通じないことはなく、手もしっかりしているので順調に進んでいます。
ピアノを弾く指と手首を早く作りたいので、聴いて覚える曲も弾いています。
3オクターブの音域で、黒鍵をたくさん使うソロ曲を2曲覚えている所です。以前の教本ではこのようなことは不可能でした。指導法を変えたことで可能になりました。
体験レッスンの時に弾きたい曲として、「ねこふんじゃった」が弾ければよいとありました。楽器店で私は教えていますが、スタッフのほうで事前にアンケートを取っていて、その中に弾きたい曲の項目があります。
多くの生徒さんは、ディズニー、アニメ、Jポップの曲を書いてきます。いきなりは無理、という曲ばかりです。そんな中で、「ねこふんじゃった」は異色でした。
変に欲がないので、逆に曲を渡しやすく、教本の曲も聴いて覚える曲も興味を持って弾いてくれている気がします。
その生徒さんに年末に、習った3つの音(ト音記号・ヘ音記号の真ん中のドと一つ上のレ)で曲を作るページを宿題のひとつとして出しておりました。初めての作曲です。
きちんと書いてきてくれていました。
ところが、またこの現象が・・
同じパターンを繰り返しているのです。
不思議なことに、小学生になってから不思議な音の国の教本でピアノを始めたお子さんは、この現象が多いのです。
小学校に入る前のお子さんにはほとんど見られないことが、小学生には多く見られます。
漢字ドリルでもしている感覚なのかと思うほど、同じ音がいくつも続くこともあります。
これは学校教育が生んでいることなのだと思います。
独創性が全くありません。
就学前の生徒さんが、音の順番にこだわって、考えて考えて曲を作って来るのに対し、小学生、特に2年生以上になると皆このような状態です。
以前、生徒さんが作った曲を「おとのくにへ」という連弾曲集にしましたが、選んだ曲は全て小学1年生以下の生徒さんの曲です。
学年で選んだわけではなく、魅力のある曲を選んだ結果そうなりました。
前述の小学2年生の生徒さんは、宿題を次のレッスンまでにきちんとしてきてくれたので、伴奏を作りました。
この先、上巻であと2回曲を作るので、変化があった方が音楽は面白いものが出来ることを次のレッスンで助言しようかと思います。