おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

最初は1冊

2020年10月06日 | 不思議な音の国
不思議な音の国はウクライナ出身のイリーナ・ゴリンさんが作られたピアノ導入教本です。

ウクライナはかつて旧ソ連の国でした。

そしてウクライナ出身の音楽家は結構います。

プロコフィエフ、ホロヴィッツ、ネイガウス、アルタバレフスカヤ、カプースチン。
ざっと思い浮かべるだけでも豪華な顔ぶれです。

この中のネイガウスとアルタバレフスカヤはロシアンメソッドを築いた中心人物です。
(ロシアンピアニズムではありませんのでご注意を)

そのウクライナで勉強をされたイリーナ先生の教本は、ピアノの弾き方を教えることのできる本です。

他の本でも教えることはできますが、ここまで綿密に作られ、さらに物語の力を借りてどんな気持ちの音楽かを考えて演奏できる本は他にないように思います。

さて、使い始めの頃、少々気になっていたことが一つ。


曲が暗い・・

子供たちはつまらなくならないだろうか・・


使い始めて2年半が経ちましたが、全く心配ありませんでした。
こんな心配をしていたことさえすっかり忘れておりました。


イリーナ先生が仰っていたと思いますが

人生はいつも楽しいことばかりではない。
悲しみの感情は人を思いやる気持ちを育てる。

まさに。

これまで使ってきた教本は圧倒的に長調で、どんな気持ちを伝えたら良いのかと困っていました。

今は、時々ほかの教本からロマンティックな曲やノリの良い曲を渡す程度で十分です。

もし複数の教本を併用するなら、同じ系統の教本が良いかもしれません。

ロシア系の教本は細かいところまでやるようにできていますので、そうではないものと併用すると、せっかく身に付けようとしていることが生徒さんにとっては面倒臭く思えてしまうかもしれません。

最初はこの1冊に集中した方が良いように思います。

不思議な音の国が値上がりました。
上下巻共、2500円+税



コメント
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