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おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

移調で音感

2023年10月20日 | 不思議な音の国

このような方法から音感を付けて行くのは、グネーシンの動画でも見ることができます。

移調して行くのです。

難しい説明は一切必要ありません。

イリーナ先生は全ての白鍵で家で試してみてと。そして、正しく聞こえない時には黒鍵が白鍵の代わりになるかもしれないことを覚えておいて、とヒントを出しています。

動画を拝見すると、こうよ、とすぐに答えを教えていません。
両手の間に鍵盤がいくつある?ときいたり、本人が見つけるよう横から歌うだけにされています。

また、どの動画もそうですが、本人に決めさせています。
この曲を弾いてみたい?とか、どうですか?この音から試してみてみますか?とか。
付箋の色を選ぶのさえ本人に決めさせています。

本人の意思を尊重することもありますが、意思を持たせることをレッスンを通して育てていると感じます。




グネーシンもそうですが、最初は長·短2度~3度の音程からです。
ここでは短3度です。
フランスのフォルマシオン·ミュジカルの聴音の導入は、半音の聞き取りから始まります。



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しだれやなぎ体操

2023年10月19日 | 不思議な音の国

腕の力みはピアノを弾くには大敵です。

ピアノを弾いている生徒さんの前腕の内側に軽く触れると、ガチガチになって弾いていることがあります。

重さの移動ができておらず、指だけで弾くとこうなります。


初めからこのメソッドで習っていても、途中から習い直しても、前腕ガチガチは出てきますが、お猿のスイングで横移動したことを思い出してもらうと大体すぐに直せます。

しかし、この経験なく習ってきた生徒さんは、その場で直すことはまず不可能です。


さて、初めてピアノを習う生徒さんは、一音弾いたら腕をリラックスさせて、という動きからレッスンを始めています。

それでも指でとにかく鍵盤を押さえなければ、と思っている生徒さんは前腕に力みが出ます。

しだれやなぎでリラックスが先で、それから腕を鍵盤に下ろして音を出すのです。
ただ、小さい生徒さんは腕がリラックスした状態が自分ではわかりません。


そこで、しだれやなぎ、風車、鷲、マリオネットのエクササイズを使います。

しだれやなぎと風車は旧ソ連で作られた教本に載っています。(下の写真)
この教本は今も現役です。
ウクライナ出身のアルタバレフスカヤが作りました。

イリーナ先生がされていることもここから来ていると思います。また、ご自身もこのように習われたのだと思います。


楽器店の教室が非常に狭いので、これらのエクササイズはしてこなかったのですが、腕が固くなる年長さんがいるので、先週初めてしだれやなぎをしてみました。

これでしたら狭くともできそうでしたので。

やってみましたら、予想外に効果が現れ、そのあと綺麗な音になりました。


メロディー姫がキレイな音でピアノが弾けるようにしている体操があると言い、これはあのしだれやなぎの木さんが教えてくれた、という話にしています。

やっとこの教本のキャラクターや物語性を活かせるようになってきたかな、と思います。



イリーナ先生のレッスンでのしだれやなぎ


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ミャーォ

2023年10月17日 | 不思議な音の国

ひとつの音ではなく、繋ぐと美しくなるものがあると2音のレガートを教えているのが第13回。

教本の上巻ではまだレガートの曲はありません。
しかし、お猿を使い全音符で腕を横に開き、伸びのある音を作り出すことを「さあ、ねましょう」でしたところでこれをされています。

ミャーォ、と言いながら。

正しいイントネーションを初めから身に付ける。
これはとても大事なことです。レガートで弾くこともここでは必要ですが、後ろの音が重くならないようにすることも必要です。

初めてやるからこそ、最初から正しいイントネーションを覚えてもらうのです。


ここを見逃してレッスンを進める先生が少なくないと感じます。

日本人は特に言葉のアクセントの感覚が弱いので、2つの8分音符で裏拍が重かったり、2音とも同じ強さでまっ平らという人が多いです。

特に後者が多いと感じます。
教える方もそう教えている可能性があります。リズム感の良い演奏はこのようなことの積み重ねだと思います。



イリーナ先生は、イントネーションが正しくないときちんと直されています。
滑らかに弾く時は指を高く上げない、という注意もされています。

彼女のレッスンを見ていると、あとで直せばいいはありません。
もちろん、生徒さんが出来るまでその時に言い続ける、という意味ではなく、教える側がきちんと伝えるということです。

そして、すぐに出来なくても良いとか、そのうち出来るようになる、といった言葉も決して仰いません。

教師が満足する所まで到達していなかったとしても、笑顔で「Good job !」と仰っています。
そのあとのレッスンで何度も復習をして、正しく身に付くように進めてもいますが、「これはママと一緒に練習してね」と保護者の方へのご協力も求めています。


日本人の忖度で後回しにすることがレッスンではあると思います。
今これを要求するのは悪いかな、趣味だしそこまで求めていないかな、と。

私にはこれがあります。
保護者の方もすぐに出来ない、覚えられないことは趣味だからと逃げる傾向があります。

全員がそうではありません。趣味だとしても本物を身に付けたい、知りたいという人も珍しくありません。

彼女のレッスンを拝見する中で、下手な慰めの言葉は必要ではないと知りました。
「よくやった」「練習してさっきより良くなった」で良いなと。

「よくやった」が日本語ではどれが妥当なのでしょう。

最低限のことはできている意味だと「がんばった」?
本人が特に頑張ったわけではないのにそう言われたら、「こんなもんでいいの?」になるし··

言葉を選ぶのは難しい

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入れ物の問題ではなかった

2023年10月16日 | 不思議な音の国

ピアノの鍵盤を深く弾く感覚を掴むために、スライムを使うイリーナ先生のアイディア。

これはピアニストのホフマンが、熟れた苺に苺をつぶさないように指を深く埋めるように弾くと深く美しい音が出ると言ったことを、子供に分かりやすく伝えるために考えられたものです。


子供でなくともスライムを使うことは有効です。
私自身もこれによってそれまで自分の中にはなかった感覚を身に付けることができ、タッチの種類が増えました。


さて、このスライム。指を入れれば良いのではなく、入れ方があります。
表面を触っただけの音ではなく、腕の重みで押し下げられた深い音が欲しいことが目的なので、力でグイグイ押しては逆効果です。

ゆっくり腕の重みで沈めていくようにします。

ところが私の生徒はグイグイと力任せに指を突っ込む子が多く、百均で買ったものをそのまま使っているので入れ物が大きいからかと思っておりましたら、この回のミラちゃんを見るとそういうことではないようで··




気持ちはわからないでもないですが、ゆっくりとです。

以前、70代の方でいきなりスライムに指をグサッと刺した方がいらっしゃいました。
ピアノはこう弾くものだと思っていたと仰いました。

性格ってあるな、と思ったのでした。


今回参考になったことは、ソの音を見つけて弾く時に生徒さんが不注意に間違えたり、雑に音を出した時に、注意をはらっていないですね、とか、良い音で弾きましょう、と4歳の子供にきちんと言っていることです。

強く注意はされていませんが、見逃してはいません。
私なぞは、まだ小さいから仕方ないかと何も言わないことが少なくないのですが、このような積み重ねが、集中力や音を大切にすることに繋がるのだなと思いました。

ミラちゃんは音をソソソソと連続してよく雑に弾きますが、それをイリーナ先生はonly one note と注意するだけにしています。

これをやられると結構イラッと来るものなのですが、注意はしても叱りはしない。

今回も学びました。


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直して来ている

2023年10月12日 | 不思議な音の国

鍵盤を指で数えて探していたものを、目で探すようきちんと直して来ています。

これは、親御さんが自宅の練習をきちんと見られているということです。

レッスンだけでは生徒さんが直せる、できるようにはならない。子供一人の力だけではこのようなことはできないものです。

イリーナ先生が保護者の方への指導もされている、ということです。


さて、この動画では、日本語版ではドラゴンが風邪をひいて悲しい気持ちになっている曲を弾いています。ブルーな気分を表現します。

この曲と一緒に、ドレイヤーさんの曲集から「When I'm Blue」を弾いています。
聞き覚えと腕の動きを大きく使うことをして、ブルーな気分をこの曲でも体験させています。

この曲を弾く時に、鷲と風車のエクササイズをしています。
そのあとに弾いた腕の動きは、とてもスムーズで音もキレイです。


レッスンを拝見すると、毎回何らかの復習をしているのがわかります。

週2回レッスンでこのように頻繁に復習をしていると、生徒さんの記憶が正しく定着するであろうことが大いに納得できます。

そして、短いレッスン間隔の間に、保護者の方がきちんと練習を見て、良くない弾き方は直していることもわかります。

回を追うごとに、保護者の方も成長されているのが画面にご本人が映っていなくともわかります。

これはイリーナ先生の実力です。


習い始めは、レッスンの間隔が短い方が良いと思います。
私自身も子供の頃そうだったので、そのお陰でピアノが続けてこれたと思っています。

レッスンで何をするかだけでは、子供は上達しません。
レッスンの在り方を色々と考えさせられるイリーナ先生の動画です。

本当に学ぶことが多いです。




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目で探してから

2023年10月09日 | 不思議な音の国

この光景は本当によくあります。
初心者の大人の方でもありがちです。

鍵盤をドから数えて探す。

ドから数えても良いですが、指で触って探さないことです。
弾く前に鍵盤に触って探すだけで力が入ります。そして、そのまま押さえた音は汚い音がします。

イリーナ先生、何度も生徒さんの手を数えるのを止めるよう制止しています。




初めて先生の伴奏で弾く時に、伴奏に合わせて生徒さんは楽譜を指差すことをしています。ピアノを弾かずに。

私も時々していますが、時々じゃダメだなと思いました。
自分で作った「おとのくにへ」の連弾曲集は、伴奏のパートがいつも目の前にあり行いやすいので、伴奏と上手く合わせられない時にはしているのですが、今度から毎回した方が良いなと思いました。

たったこれだけのことでも、見る、聴く、テンポをつかむ力が養えます。


動画では、音を読み始めたら結構どんどん進んでいます。

その前までに手の使い方をしっかりレッスンされているから可能とも言えます。
どんな音で弾いてほしいか、モンスターの手になっていないか、その程度の注意です。

上巻の伴奏は私も持っているのですが、この段階でも生徒さんの手を持つことが多く、もっぱらCD伴奏に頼っています。

こんな素敵な伴奏だったのかと、今頃知りました。
使わなければ損



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234の指

2023年10月04日 | 不思議な音の国

3の指から習い始め、いよいよ234の指を使う練習が不思議な音の国上巻にあります。

ここで、線·間の丸の動きも分かるようにしていきます。

ミラちゃん、234の指の感覚が最初はよくつかめない様子。
イリーナ先生は、ピアノの蓋を閉じてその上で練習させています。

これまで使っていなかった神経を開通させる時は焦らずに。



上手くできないと子供はこれなら出来ると言わんばかりに、関係のないことを弾き始めるものだなと思いました。これは各国共通なのだなと。

そんな時に「指示に従って話を聞きましょう。レッスンが終わったら好きなものを何でも弾いて良いから」と諌めています。

少しできるようになったら、「難しかったけれど練習して良くなりました」とちゃんと褒めています。


234の指はこの回では充分に上手くはできておりませんが、次の5線を使った音を読むことに進んでいます。

次の回で復習をすると思いますが、進め方の参考になります。
1回のレッスンで出来ないことを出来るまですることは、小さなお子さんの場合は特に避けなければいけません。

リニューアルされた英語版では2冊に上巻が別れています。
大譜表のお城から2冊目です。

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目を動かして

2023年10月02日 | 不思議な音の国

こんなに書くつもりはなかったのですが、拝見するごとに感心してしまい、今日もまたイリーナさんのレッスン動画について一言、二言。

白黒丸を見ながらのリズム打ち。

最初は先生が指差してあげていますが、今回はあなたが目を動かして叩いていけるかしらと。
そして一人で叩き終えたあと、「これが演奏する時の音楽の読み方」と。

階段に白黒丸が乗っている曲はリズムを見ながら弾いたあと、音名でも歌っているのがこの少しあとに出てきます。

先生が歌ってみせるのではなく、「ドのひとつ上は何の音かしら?」と質問しながら音名で歌うこともしています。



こちらの生徒さん、歌の音程をピアノと合わせることに苦労していてメリーさんの羊で少し練習している様子もこの回にはあります。
上手く出来なくともいつまでもやらず、スッと次のことに移っています。小さい生徒さんにはさりげなくやることは特に大事です。

あと、ミラちゃん。弾く時に手を真っ直ぐ下ろさず鍵盤の奥に向かって突くような弾き方をする傾向があるようです。
実は私のところで8月の途中からレッスンを始めた年長の生徒さんもそうで、彼女はもっとそうです。左利きで、左手は良いのですが右手がそうなってしまいます。利き手の方が癖がつきやすいのですが、彼女の場合は反対。

私もスライムを鍵盤に置いたのですが、上手く行っておりません。
大体、ケースに入れたスライムも手の入れ方が違う··
真っ直ぐ下に入れてくれないです。ケースが大きいせいかも··

プッシュポップでも練習中です。

ミラちゃんがどのように直って行くのか参考にさせてもらいます。

イリーナ先生、ミラちゃんに毎日ママと練習してね。じゃないと指がすぐに忘れて、握り締めたり、突っついたりしてモンスターの手になっちゃうわよ。というようなことを伝えています。

結局はこれです。
忘れない内に練習をして身に付けること。

私の年長の生徒さんは、保育園から帰るのが毎日夕方で、練習するのはレッスンの前の日にちょっとやるだけだと。
毎日5分でも良いから忘れない内に復習することです。と言いましたが、小さなお子様の習い事は親次第。

年長でも毎日1時間練習するお子様もいます。お母様が横で聞いてあげて。
それを1年頑張って不思議の教本を上下終わらせられると、親の手を離れるのも早いです。

ずっとできない、わからないと何年も過ごすのと、どちらが良いでしょう。

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白黒丸

2023年10月01日 | 不思議な音の国

イリーナ先生の生徒さん、ミラちゃんの第5回レッスン。

白黒丸を使って初めての作曲をしています。

作曲しましょうというのではなく、任意の音から始めて隣の音に進むように白黒丸のリズムで弾いていくのです。


そしてイリーナ先生は「あなたは作曲家です」と。
さらに、「作曲家は何をする人か知っていますか?」と訊きます。

「様々なメロディーやリズムパターンを作る人です」と。

「リズムが何か知っていますか?」
「長い、短いです。それを組み合わせたものをリズムパターンと言います。」

と、きちんと説明されています。


私はこのような説明をしたことがありませんでした。
彼女のレッスンを拝見していると何一つ抜け落ちるものがなく、生徒さんが音楽のことを全て初めから覚えていけるように教えていらっしゃいます。

彼女の生徒さんが皆、素晴らしい演奏をするのは、このようなことの積み重ねなのだということがよくわかります。



白黒丸を叩くときに何と言えば良いか訊かれることがありますが、彼女は「ロング」「ショート」と言っています。

そのままカタカナで言う方法もあると思いますし、「長(ちょう)」「短(たん)」も可能だと思います。
私はリズム打ちでよく使う「ターン」「タン」にしています。


この段階で何拍伸ばすという説明は必要なく、リズムには長い短いがあるのだと知ってもらうことが目的です。

ここですぐに1拍、2拍、4拍と教える先生もいらっしゃるようですが、まだ必要ではありません。

ここでは、音の鳴らし方や新しく習うドレミファソラシドの音名、鍵盤の場所を覚えることで精一杯です。

イリーナ先生は3つの黒鍵で音当てゲームもされています。


やることはたくさんあります。
このあと、階段を使った曲を弾いていく中で、徐々に長いリズムに違いがあることに気付いてきます。

ここでリズム王子の研究所の話がタイミング良く出てくるわけです。


とまぁ、良く作られた教本です。
彼女の才能には驚かされます。

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モンスター

2023年09月30日 | 不思議な音の国

イリーナ先生の生徒さん、ミラちゃんの第3回のレッスン。

教本通りに進められていて本当に参考になります。

2つ、3つの黒鍵にしっかり時間をかけていらして、そこでルーズリーフの補強シールを使って鍵盤を弾く指先をしっかりと作っています。


なので、この回で行われているマクドナルドおじさんもスムーズに弾けています。
歌の音程もさらりと指導されています。


さて、この辺りのページにあのモンスターが出てきます。
あの爪の怖そうな、あいつです。

イリーナ先生は、このモンスターを優しくて笑顔のモンスターと紹介され、「ボクもピアノ弾けるも~ん」とこんな爪でやって来ました。でも、メロディー姫はすぐにリラックスした手と、とても美しい指で弾いて見せました。という感じのことをミラちゃんに話しています。


このモンスターの絵を見て泣いた生徒さんがいると他の先生から聞いたことがありますが(私のところは誰も泣いたことはなく、例によってよくわからない解説をする子はよくいます)、このように紹介してあげると悪者にならなくて良いなと思いました。



ミラちゃん、途中で椅子から落ちながらピアノにぶつかっています。
見ていて思わず「あっ」と声を出してしまいましたが、小さな生徒さんによくある光景です。
グランドピアノだとピアノの蓋に頭ゴッツンです。私の生徒でおでこにコブを作って帰った子や、おでこを青くさせて帰った子がいます。

イリーナ先生、ちゃんとなぜこのようなことが起きたのか生徒さんに話しています。

こんなことがあっても、子供は忘れる。

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そうか!ボールで

2023年09月29日 | 不思議な音の国

イリーナ先生の「不思議な音の国」(原題はTales of a musical journey)を使ったyoutubeの動画。

既に20回分もあるので一気には見ることが出来ませんが、出来るだけ毎日見ようと思っています。


第2回を見て、教本の最初の所にゆっくりと時間をかけていらっしゃり驚いています。

私なぞは、何か曲を弾けるようにしないと申し訳ないと思い、最初の所をこんなにゆっくり、じっくりはできていませんでした。

この段階で既にピアノの弾き方をきちんとレッスンしているにも関わらず、この事を理解してもらえる自信がないからです。

ただ、この時間のかけ方は週2回レッスンだからこそできることだとも思います。


さて、私の所でレッスンを始めたばかりの4歳の男の子。
ご両親ともヨーロッパの方で、日本語は話せますがお子さんの方が達者というので、レッスン室に一緒には入って下さらず今のところ一人でレッスンを受けています。

私としては何をしているかを見て頂きたいので、言葉が分からなくとも絶対に大丈夫だと思うのですが、下に生後8か月のお子さんがいることもあってか、レッスン室の外でお母様は待機されています。

まぁ、ベビーカーが入るスペースもないと言えばないのですが・・


さて、体験レッスンで音の高い低いが通じず、言葉の理解の問題なのか聞く力の問題なのか不明のまま、初回のレッスンを迎えました。(私は体験レッスンが1回目のレッスンの内容なので、実質2回目)

久し振りにフォルマシオンミュジカルの酷いカエルの声を聞くエクササイズをやってみました。(Mon jardin musical)

そうしましたら予想外にスンナリ理解してもらえ、なんだ言葉の問題かと決着。これは日本のお子さんでも音の高い低い、上下は意味が分からないことがあります。


もう一つちょっと困っているのは、3の指で弾いているのですがその指だけ出して弾いてしまうことです。

ボールを持つ時や鉛筆に付いた消しゴムを押す時は良いのですがピアノになると指だけ出す・・

これは時々見かける光景ですが、こちらの生徒さんは直す気がなさそう。


イリーナ先生の第2回に、ボールを使ったエクササイズがありました。

そうか、ボールを握る遊びで改善できるかもしれない!


再来週にレッスンがあるので、試してみようと思います。




3の指で弾くことを、「いちばん長い指はどれ?」ときいていらっしゃいます。
「これ」「じゃ、この指を使いましょう」

これで良かったな、と今頃気付きました。
手の真ん中にあって一番しっかりしているから、なんて言うよりずっと良いです。

一番長い指でピアノを弾く。
ピアノっぽい感じ

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ファーストレッスンから見られます

2023年09月28日 | 不思議な音の国

久し振りにイリーナ先生のyoutubeのチャンネルを拝見しましたら、新しい生徒さんのレッスンが色々とアップされておりました。

そして、ある生徒さんの第1回レッスンからの様子が録画されており、不思議な音の国をどのように進めていらっしゃるか、よ~く拝見することが出来ます。


私も久し振りに小さな生徒さんのレッスンが始まったばかりで、ワクワクしているところです。

スペインとルーマニア人のご両親のお子さんで4歳。男の子です。

外国人のお子さんは、やはり日本人と同じようにはいきませんので、色々と紆余曲折がありそうですが、このイリーナ先生の動画は今の私にとって大変参考になりそうです。

今の所、第20回のレッスンまで公開されています。


しばらく勉強させてもらいます。楽しみ



少し見ない間に、サムネイル等が凝った感じになっています。
そして、イリーナ先生はパワーアップしている気が・・

それにしても、生徒さん、質問に次々とよく答えています。
日本人は「んー、わからない」が多いのですが・・
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シェフ ドナルド

2023年09月06日 | 不思議な音の国

ピアノ導入教本の「不思議な音の国」には、様々な動物や人物が登場します。

彼らはそれぞれ、音の部屋に住んでいます。

王国の王はミーター王と言うのですが、何故か部屋はなく、真ん中の「ド」に住むドラゴンの部屋に居候しています。

大譜表の一番真ん中にいて、ト音記号の階もヘ音記号の階もよく見えるように、皆を見守っているのですが。


上巻は、ある音以外は全員動物たちが登場。
下巻ではある音以外は全員人間が登場します。


今日、レッスンでドナルドの「ド」に進んだ生徒さん。
真ん中のドから1オクターブ上の音です。


新しい音を紹介し、新しい人を紹介しました。

が、

あまり興味がなさそうでした。


シェフって料理が上手なコックさんだよ。(本当は料理長だと思いますが)
〇〇ちゃんは、好きなごはん何?

「んー、ない」

シェフ・ドナルドが「〇〇さん、今日のごはんは何が食べたいですか?」ってきいたら?

「コーンスープ!」


メロディーひめは、あたしはポテトサラダをお願いするわ。と言いましたら、

「あたしもポテトサラダすき!ポテトだけでもすき」


リズム王子はお肉かな、ハンバーグが食べたいって言うかも。
ミケランジェロもお肉、から揚げをお願いしますかな。

「あたしもから揚げすき」


と、この教本の登場人物にはなにかと助けられています。

乗り気ではない日も生徒さんにはあります。
上手くできないことが続き、落ち込み気味な時もあります。

そんな時に、登場人物たちはよく助けてくれます。

登場人物たちにちょっとしゃべってもらうだけで、生徒さんは気分が変わります。
同じことを私が言っても、全然効き目がないのに・・



ドナルド


この次のページにこのようなイラストがあります。


今日の生徒さんも「だれ、このひと?」
はい、ほぼ全員言います。

何でこんな服着てるの?とも。

今日の生徒さんは、これは朝ご飯を食べているところで、まだパジャマなのだろう、と。

この推理は初めてです。
なかなか


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不思議な音の国「上巻」1年のこと

2023年05月29日 | 不思議な音の国

前回、不思議な音の国 上巻に1年以上かかると”音が汚くなる”と書きました。

基礎をしっかりと身に付けてほしいので長い時間がかかっても良いのでは?と思ってしまいますが、これまでの経験ではそう上手くはいかないことがわかりました。


なぜでしょう。

それは、レッスンでしたことを”おさらい”せずに放置したままレッスンに来るので、正しい奏法が身に付かないからです。

腕を使い重さをのせる方法が正しく記憶できず、「なんか、こんなこと言ってたな」という正しくない記憶でピアノを弾く習慣がついてしまうからです。


これは実は、家におもちゃのピアノしかない生徒さんも腕や手首が下がりすぎ、汚い音になる傾向があります。

実際に、最近上巻を終えた生徒さんがそうです。
以前にも、上巻の終わり2~3曲まで家に楽器がなかった生徒さんがいましたが同じでした。


こうなると電子ピアノでも構わないので、ピアノが弾けるようになりたいと思ってレッスンを始めたのなら、ピアノと同じサイズのものは絶対に必要と言えます。

このようなご家庭によく言われるのが、「キーボードでもいいですか?」

これでしたら楽器がない方がまだ良い、と私は言っています。
キーボードはバネを押すだけの楽器です。重さもタッチも何も身に付けられません。

さすがに、ぬかに釘、豆腐にかすがい状態のレッスンをする気力は私にはありません。
どんなに気力を振り絞ってレッスンを繰り返したところで、全く報われず同じことの繰り返しを根気強くし続けるのは、生徒さんも辛くなります。


いつも思うのは、ピアノは楽器を購入することを念頭に習い始めてほしいということ。

昔は、子供の頃に習いたかったけれど習わせてもらえなかった、という方が少なくありませんでした。
大人になり、経済力が付いたところで自分の力で楽器を習うという方がわりといらっしゃいました。

いつまで続くかわからないからと子供に習わせ始めるのでしたら、習う前に家族で音楽を聴きに行くとか、習う前にできることがあるはずです。本当に音楽が好きなようだと思ったら、全力で応援して頂きたいと思います。

楽器を用意する気がないのに子供にピアノを習わせると、お子さんが苦しむことを頭に入れておいて頂きたいです。厳しく聞こえるかもしれませんが・・
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不思議な音の国「上巻」を長く使うことについて考える

2023年05月28日 | 不思議な音の国

不思議な音の国は、上巻・下巻の2冊からできています。

著者のイリーナ・ゴリンさんは、「2冊に1年以上費やすべきではない」と仰っています。

実際、週2回レッスンの生徒さんは2冊を終えるのに、1年もかかっていないように思われます。半年もすると次のシリーズに進んでいるのがyoutube で見るとわかります。


私の所は全員、週1回30分レッスンです。
毎日、最低1時間練習をしている生徒さんで上巻は12回レッスンがかかりました。

上下巻合わせると、1年2カ月かかりました。
(コロナでレッスンが2カ月休講になったので実際はもう少し短かったと思います)


教本を使い5年経ちましたが、平均して上巻は8カ月かかります。
このくらいでしたら心配するほどのことはありません。


今回問題にしたいのは、上巻だけで1年以上かかる場合です。

1年以上かかるのは練習不足と親御さんのご協力が得らないことは明白です。

上巻は何をする本かというと、音の読み方やリズムを覚えることは他の本と同じですが、おそらく全く異なることは、良い音でピアノの音を鳴らす基盤をここで身に付けることです。

手の中心にある3の指からノンレガートで習い始めることで、腕と手首を使いピアノ本来の音が鳴らせるようにすること。

一般的な本ではここを後回しにせざるを得なく、後回しにした結果、響きのないガサガサした音で永遠に弾いていくことになります。もちろん全ての生徒さんがそうなるのではありません。しかし、そうではない生徒さんは限られてきます。


さて、楽器を演奏するということは音が美しくなければ話になりません。

ここを大事に思っているので、「不思議な音の国」を使っているのですが、この本の上巻に1年以上かかるとどういうことになるか。


腕と手首が下がりすぎ、ダランとした汚い音になります。


習い始めは腕の重さがピアノにうまく載せられないので、深く弾くように注意しています。ピアノは触っただけでも音が出る楽器なので、それで弾くのではないことを耳から覚えてもらいたいと思っています。

しかし、ただ重さを載せれば良いのではなく、腕は自分で支えて弾く必要があります。指の関節も支える場所があります。

上巻でやることは序章に過ぎず、ピアノを始めて1年間も重さ重さになると逆に弊害が生じます。


楽器を演奏することを多くの方に楽しいと思ってもらえたら嬉しいことではありますが、音の美しさに関心がないご家庭はありますので、全ての人に平等にとはいかないものだな、と思います。
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