先日発表されたところによりますと、日本のGDP(国内総生産)は4-6月期に続いて7-9月期にもマイナスになりました。この結果を見て安倍総理は消費税の再増税を「先送り」することを表明しました。あれだけもてはやされたアベノミクスの失敗を自ら認めたのです。
この不況は円安による物価上昇と増税による不況です。まさに政策による不況です。自民党と公明党、それに民主党で結んだ三党合意がもたらした不況です。
もともとこの増税は道理のないものでした。社会保障のための増税といいましたが、増税と一緒に来たのは社会保障の切り下げでした。年金は減らされました。医療費の自己負担は増えました。介護保険では介護を取り上げられ、自己負担は増えました。社会保障は悪くなっているのです。
消費税増税は「財政再建のため」ともいわれました。しかし奇妙なことに大企業には法人税の減税で、2.5兆円から5兆円というバラマキをしようとしています。これでは国の借金を減らして、財政再建をすることは無理でしょう。
この不況を抜け出すためには政治を根本から変える必要があるのではないでしょうか。安倍さんでは駄目でしょう。この二年間の実績から考えると、安倍さんは国民に重税を課し、大企業を優遇することを考えているとしか思えません。
社会保障も財政再建も国民の負担に頼るのではなく、アベノミクスで貯めこんだ大企業の内部留保を活用して行うべきではないでしょうか。
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