日々雑記

政治、経済、社会、福祉、芸術など世の中の動きを追い、感想を述べたい

「東京大空襲戦災資料センター」に行ってきました。 東京大空襲を忘れないために

2016-02-24 21:25:27 | 政治

先日「東京大空襲戦災資料センター」に行った。早乙女勝元さんたちが一生懸命努力して作り上げた資料館です。東京大震災に関する資料を集めた資料館です。小さいけれども大事なところです。

東京大空襲というと、私の年代にはいろいろなイメージが浮かびます。しかし戦後生まれの方には何のことかもわからないかもしれません。太平洋戦争末期にアメリカ軍が行った爆撃です。1945年3月10日アメリカ軍のB29の大編隊が東京を襲い下町一帯を焼き尽くし、10万人以上の市民が犠牲になりました。

資料センターはごく小さな博物館ですが、今集められる資料をよく集めてあります。落とされた焼夷弾の実物をはじめ、焼け跡の物品。空襲体験者の再現画。体験記などが並んでいます。爆撃指揮官ルメイの記録。爆撃機B29内の声と高射砲部隊の声。

背景になる当時の生活の様子。日本の家庭の様子の再現。学校の教科書、奉安殿などの学校施設。私にとっては「この教科書習った」「奉安殿には天皇の御真影があった」などの興奮の瞬間でもありました。

展示品はここに紹介できないほどです。しかし私にとっていろいろなことを考える場でもありました。私は中国にいたので空襲を知りません。しかし今の言葉を使えば「中国の日本人難民」んp子供でした。中国では日本の国策に従って開拓団に参加し多くの日本人が死にました。私の兄は長崎の原爆で死にました。多くの日本人が兵士として戦死(実態は餓死)しました。そうして忘れてならないことに。中国人をはじめアジアの人々が日本人の何倍も死にました。私はこのような戦争被害を忘れることができません。

こうした戦争の実態を忘れないで後世に伝えるために、この資料センターが発展することを望みたいと思います。

私にとってこの資料センターは交通不便なところにあり、見学は一日がかりですが、この次には多くの人と一緒に行きたいと思います。

資料センターのURLを書いておきます。http://www.tokyo-sensai.net/index.html

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介護保険の目的がなくなる――厚労省の改定案

2016-02-21 12:10:04 | 政治

今年の介護保険法の改正が明らかになってきています。新聞報道によると17日に行われた社会保障審議会で厚労省の案が示されました。内容は軽度者へのサービスを大幅に削減するとともに、自己負担金を1割から2割にあるなどとなっています。朝日新聞の表がよくまとまっているので引用しておきます。

介護保険見直しの焦点(朝日新聞)

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サービス縮小

1.要介護度が軽い人への訪問介護のうち、掃除や調理といった生活援助サービスを保険対象から外す

2.軽度者向けの車いすなど福祉用具の貸与や手すりの取り付けといった住宅改修を保険対象から外す。


負担増

1.自己負担が高額になった場合、一部が払い戻される「高額介護サービス費」制度の自己負担上限額を引き上げ

2.サービス料の自己負担割合が2割の人の対象を拡大。

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この案に対しては審議会の場でも批判が多かったということです。

 この記事を見て私は自分の生活に引き当てて考えぞっとしてしまいました

今でも高額の介護保険料が上がり、いざ自分が利用するときには自己負担金が20%になる。しかも自己負担金の上限が引き上げられるというのです。

要介護度が1、2という時には一番必要な家事援助がなくなり、車いす貸与や手すり設置などを保険給付から外されるというのです。「軽度者切り捨て」と言っている人もいますが、その通りだと思います。こうやって軽度の人への援助をなくすとどうなるでしょうか。私の予想では「軽度」と言われている人が重症化するのは目に見えています。「介護保険財政が足りないから」といって始めたことが、重症者を増やし、かえって保険財政を圧迫するのではないでしょうか。

今度の案は高齢者だけの問題ではありません。介護保険料の支払い年齢を今の45歳以上から「40歳以上」に拡大し、その上「総報酬制」を取り入れて保険料を値上げすることも予定されています。

それに多くの家庭では高齢者自身ではなく、息子や娘がやりくりして介護費用を捻出していることを考えると、現役世代にとっても大変な問題だと思います。

 介護保険法の目的は、「加齢に伴って生ずる心身の変化に起因する疾病等により要介護状態」にある人が「尊厳を保持し、その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう」、「必要な保健医療サービス及び福祉サービスに係る給付を行うため、国民の共同連帯の理念に基づき」「国民の保健医療の向上及び福祉の増進を図ることを目的」(介護保険法第一条)として制定されました。崇高な目的を持っていたのです。

介護保険制度ははじめから不十分な制度として批判がありましたが、その後の経過を見ると「改善」されて来たというよりも、次第に「改悪」されてきたように思えます。その時の主な理由はいつも「財政事情」でした。

「高齢化社会が進行するから、介護保険財政がひっ迫する。これを避け、“持続可能”な制度にするためには、国民の負担を増やし、サービスを切り詰めなければならない」という理屈でした。

これを先に引用した介護保険法の言葉で言うと高齢者の「尊厳を保持する」ことを、金のために放棄することではないでしょうか。

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嬉しいニュース 野党の選挙協力ついに合意

2016-02-20 11:21:13 | 政治

今朝「しんぶん赤旗」をひろげてびっくり。全段抜きのよく見出しで「5野党党首 国政での選挙協力で合意」とある。

共産党がこれまでの提案の中の「国民連合政府」を「横において」選挙協力の提案を行い、共産党、民主党、維新の党、社民党、生活の党の5野党が参議院選挙で協力することに合意したという。

昨年来、国民の中から「野党は強力」という声が高くなっていたがそれが実現したことで、非常に喜ばしいことだと思います。

合意の内容は次の4項目だということです。

 

   (1)安保法制の廃止と集団的自衛権行使容認の閣議決定撤回を共通の目標とする。

 

   (2)安倍政権の打倒を目指す。

 

   (3)国政選挙で現与党およびその補完勢力を少数に追い込む。

 

   (4)国会における対応や国政選挙などあらゆる場面でできる限りの協力を行う。

昨年強行採決された安保法制を廃止し、集団的自衛権行使容認の閣議決定を撤回することを目的にして、安倍政権を辞めさせるという確認です。

この上に5党の共同政府を作るという合意ができればもっと素晴らしいことになるのでしょうけれども、一気に完璧を望んでも無理でしょう。また選挙で成果を上げれば次の段階に進むことをき歌いしたいと思います。

この合意が日本の「立憲主義」回復の第一歩になることを期待しましょう。

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