先月は「軽減税率、軽減税率」と言ってメディアが大騒ぎでしたね。多くの人が減税だと思って喜んだのではないでしょうか。私も減税だと思わないまでも何かいいことがあるような錯覚におそわれました。
しかしよく考えると何もいいことなんかないのです。
消費税を8%から10%に上げる増税の話なのでした。「消費税を10%に上げるけど食料品だけは上げないことにするね」とちゃんと言ってほしいものです。食料品を軽減しても国民の負担は増えるのです。
政府の統計をもとに「しんぶん赤旗」が計算してくれたのが下の表です。
増税になると家族二人以上の平均年収世帯では今より4万1000円の税金が増えるというのです。そのうち収入の少ない勤労者世帯では4万6千円の増加になるというのです。
同紙によると下の表のように年収が低い層ほど消費税の負担が多いというのです。年収200万円未満の世帯では、年収の6.8%が消費税になるのに。1500万円以上の世帯では2.1%しか払わなくてよいというのです。低所得者対策にもなっていないようです
減税でもなければ、低所得者にやさしくもない、「低所得者に重い負担をかける増税」これが軽減税率騒動の本質でした。