日々雑記

政治、経済、社会、福祉、芸術など世の中の動きを追い、感想を述べたい

原子爆弾・各兵器に関する私の思い、国連決議と日本政府の態度

2016-10-30 14:39:22 | 政治

1945年8月小学生の私は中国(旧満州)にいた。「新型爆弾」(原子爆弾)のニュースを聞いて父が心配していた。「どうも全滅らしい」。当時私の兄と祖母が長崎にいた。兄は中学1年生だった。

2年後私たち一家が長崎に引き揚げたとき自宅は完全になくなっていた。いや私の家だけではない。長崎市の北半分は完全に焼け野原になっていた。もちろん兄も祖母も亡くなっていた。

 私は中学時代と高等学校時代を長崎で過ごした。同級生の中には大勢の被爆者がいた。アメリカの占領下だった中学時代には、時々クラスメートが欠席した。「彼は今日ABCCに行った」とうわさされた。のちに知ったことでしたがABCCはアメリカの原爆傷害調査委員会のことで、原子爆弾の効果を調査するための機関でした。治療は一切しなかったそうです。彼らはあまり話しませんでしたが、検査は屈辱的なものだったようです。

「被爆者の友人たちは結婚できない」などという風評にも脅かされたようです。

私自身は被爆者ではありませんが、爆心地のすぐ近くにある自宅の跡地でサツマイモを植えて食べていました。あとで考えると放射線の内部被ばくがあったのではないかと思います。

 いずれにしても原子爆弾、核兵器にまつわる記憶は、私にとって一つとして快いものではありません。しかし私の受けた被害などまだわずかなものです。あのきのこ雲の下にいた被爆者の思い、さらに苦しみながら亡くなった人たちの思い、私にも想像がつかないほどのものでしょう。

 一昨日大きなニュースが飛び込みました。国連の委員会で核兵器禁止条約に関する国連の会議を来年に招集するとした決議案を圧倒的な賛成多数で採択したというのです。私のにわか勉強によると世界には15,350発の核兵器があり、人類を何回も絶滅させることが出来るそうです。この危険を根本からなくす条約が出来るというのです。人類にとって素晴らしいことです。

新聞をよく読んでみると喜んでばかりはいられないことが分かりました。核兵器の禁止という人類の悲願なのに反対する国があったのです。アメリカ、イギリス、フランス、ロシアなどの核保有国のほかにオーストラリアなど全部で38か国です。中国、インド、パキスタンなど核保有国の一部を含めて16か国は棄権したそうです。核兵器の禁止が実現するのには、残念ながらまだ時間がかかりそうです。

もう一つ残念なことがありました。なんと日本も反対に回ったのです。唯一の戦争被爆国であり、一番先に賛成なければならないはずなのに反対してしまいました。日本人の一人として、それから自分の体験から残念でなりません。こんなみっともない態度をとった日本政府をに抗議したいと思います。

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衆議院補欠選挙の結果を見て怒りをぶちまける

2016-10-24 23:30:13 | 政治

なんですか、この選挙結果は。東京10区1.6倍、福岡6区2.7倍。どちらも大敗。

野党は自民党に対抗するために力を合わせると約束したのではなかったのか。いま自民党に勝つためには野党が力を合わせることが必要なことは分かっているではないか。

約束通りに力を合わせれば勝てた選挙ではなかったのか。少なくとも互角に戦えたのではなかったのか。それがこのざまだ。国民に約束したことを守ってほしい。

民進党の公認候補を野党3党共産、民主、社民が応援した。それなのに推薦されたことすら認めようとしない。一生懸命応援してもらってもありがとうの一つも言えない

労働組合は民進党に圧力をかけて野党共闘を認めようとしなかったという。

これを何と呼べばいいのだろう。国民の要求、国民の期待に応えない政党と労働組合、情けない。

国民は本気の共闘を望んでいるのに誰に期待したらいいのだろうか。野党がこの体たらくでは誰に期待したらいいのだろうか。

このブログを読む人は、私が感情に走っているというかもしれない。確かにその通りだ。しかし私の感情は多くの国民の支持を受けるだろう。

 

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豊洲市場問題 私にもすこし分かってきました

2016-10-19 09:17:29 | 政治

遅まきながら豊洲市場問題理解できてきました。

第一の問題は石原慎太郎元知事です。築地市場の豊洲への移転を決めたのは石原元知事です。契約当時、①豊洲の土地が東京ガスの工場跡地であること、②予定地は汚染された土地であること――が分かっていました。それにもかかわらず高額で土地を購入しました。この土地買収と移転決定こそが問題の発端でした。 

このように土壌汚染がはじめから分かっていたのに、土壌汚染対策に莫大なお金を使いました。 

次は「汚染土壌を除去して盛り土をしたから安全」という嘘の安全宣言でした。この嘘についてはすでに詳しく報道さえれているのでここでは特に書きません。

 もう一つの問題は地下水管理システムです。このシステムを使うと地下水が盛り土よりも低い位置にとどまるようにえ設計されていると言います。しかし現在の地下水位を測定すると設計よりも高く、地下水管理システムが機能していない疑いがあると言われています。

これと関連して地下水管理システム受注した日水コンとの契約にも問題があると疑われています。日水コンにはこのようなシステムを設計管理するだけの実験施設などがないというのです。これでは地下水の水位を管理することはできないでしょう。

こうやって見ると石原元知事に始まり、多くの大問題があると言ってよいでしょう。小池知事は問題点をひとつづつ明らかにし、責任を明らかにするーーーと言っています。我々都民も注意深く見守っていかなければならないでしょう。

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「原発はいらない」という県民と国民の統一した声が勝利した新潟県知事選挙

2016-10-18 13:56:43 | 政治

嬉しいニュースが飛び込んできました。新潟県知事に米山隆一氏が当選したことです。正直言ってあまり期待していませんでしたが、素晴らしい出来事でした。

今年7月には三反園訓(みたぞのさとし)氏が脱原発、とくに川内原発の停止を主張して鹿児島県知事に当選しました。今回はまた米山隆一氏が当選しました。米山氏は「福島原発事故およびその影響と課題に関する3つの検証(事故原因検証、事故の健康と生活への影響の検証、安全な避難方法の検証)がなされない限り原発再稼働の議論は始められない」と言っています。今年に入って二人目の脱原発知事の誕生です。
「原発をなくそう」という新潟県民と国民の気持ちを反映した大勝利です。

今回の新潟知事選挙の勝利は、もう一つの面を持っていると思います。それは国民の望みを統一すれば望みが実現するということです。強大にみえる安倍内閣が原子力発電所の再稼働を強力に推し進めようとしても、反対の勢力が力を合わせれば再稼働を押しとどめることが出来ることを今度の選挙で示しました。
この選挙では共産党、自由党(旧・生活の党) 、社民党の三党が力を合わせました。また民進党は正式の推薦ではありませんでしたが、幹部が応援に駆け付けました。
県民の強い希望の前には安倍内閣無理押しは通じませんでした。 

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