日々雑記

政治、経済、社会、福祉、芸術など世の中の動きを追い、感想を述べたい

友人たちの原爆体験とプーチン演説に対する日本政府の反応

2015-03-22 09:51:37 | 政治

昨日長崎の高校時代の同期の友人数人で数人で食事を共にした。年寄りのこととて昼食だ。

同窓会の企画で集まったはずなのだが、議事が始まる前に戦災の話になった。ある友人は神戸大空襲で家がなくなった後両親の故郷である長崎に転居し、原爆にあった話。ある男は原爆投下の数日前、爆撃の標的になりそうな三菱造船所の近くを避けて、転居したが、8月9日には疲れて荷物運びを休んだところ原爆の被害にあった。しかも新居は爆心地に近く全焼してしまったという。

「満洲」(現・中国東北部)引き揚げ者の一人は、戦後中国人の「暴民」に襲われた話をした。私も同じく「満洲」で、国共内戦の市街戦のただなかで過ごした一週間の話を始める。

一人一人の話が始まると尽きない。誰もが話し足りないものを蓄えている。そうしてまた、私たちの背後に戦争でなくなった大勢の人たちのことに思いをはせて話が進んだ。

議題はそっちのけでこのような話ばかりで、戦争の話で半分以上の時間を使ってしまった。

話は変わるが、今朝テレビを見ていて、プーチンが「原爆を用意していた」といったのに対し、広島市長や被団協が抗議声明を出したことを知った。安倍首相は?と思い調べてみると「日本から何か発信することは考えていない」という官房長官の発言があった。被爆国日本の政府が何と言うことだろう。腹が立ってきた。

 

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政府の「戦争立法」の輪郭 戦地への派兵や武器使用の基準拡大

2015-03-15 17:02:35 | 政治

政府が考えている「戦争立法」の輪郭がはっきりしてきました。次の三項目になります。

第一に、現在の周辺事態法の改定です。現在の法律では自衛隊の活動範囲は、「戦闘地域」ではなく「後方地域」とされています。イラクに行った時にはサマワまででした。これは当時の政府の説明では「後方地域」でした。今度の改定案では外国の「戦地」まで自衛隊が出かけて行ってアメリカ軍の補給などをすることが出来ます。しかも、自衛隊を派遣できるのは「日本周辺」を想定していましたが、今度は地理的な限定がないということです。裏返せば世界中どこにでも派遣できることになります。また首相の答弁によると、補給活動中に攻撃されたら応戦するというのです。これではどの国とも戦争するということになります。

第二は「海外派兵恒久法」の制定です。米軍主導の多国籍軍に参加する他国軍への「後方支援」をいつでも、どこでも可能にします。今までは9.11テロの後イラク特措法を作ってイラクに派遣してきたました。今度はいちいち法律を作らなくてもどこにでも自衛隊を派遣できるようにしようというものです。また、国連安保理決議に基づいた多国籍軍に加え、「対テロ」戦争のような有志連合型の多国籍軍や、国連決議に基づかない活動への後方支援も盛り込みます。

第三は「PKO協力法」の改定です。これは国連のPKO(平和維持軍)に参加するときの詳細を決めた法律です。少し面倒になりますが、これまで、下の(註)のようなPKO5原則に従うことに決めていました。今度の改定では、PKO5原則のうち、「自己防護」に限定していた武器使用原則を、「業務の遂行に当たり、自己保存型及び武器等防護を超える武器使用が可能」とし、敵対勢力との交戦なども認めることになります。これもまた直接の戦闘行為を認めることになる重大な変更です。

この三点ともこれまで日本が世界から勝ち得てきた「平和国家」のイメージを損ねるものとなるでしょう。

 (註)PKO5原則

  1. 紛争当事者の間で停戦合意が成立していること。
  2. 当該平和維持隊が活動する地域の属する国を含む紛争当事者が当該平和維持隊の活動及び当該平和維持隊への我が国の参加に同意していること。
  3. 当該平和維持隊が特定の紛争当事者に偏ることなく、中立的立場を厳守すること。
  4. 上記の基本方針のいずれかが満たされない状況が生じた場合には、我が国から参加した部隊は、撤収することが出来ること。
  5. 武器の使用は、要員の生命等の防護のために必要な最小限のものに限られること。
 

 

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辺野古新基地は海兵隊の強力な攻撃基地になる――「しんぶん赤旗」のスクープ

2015-03-06 17:55:38 | 政治

「しんぶん赤旗」(3月5日)がまたスクープしています。辺野古の新基地はワスプ級強襲揚陸艦の基地として作られているというものです。

設計された岸壁の長さが271.8mとワスプ級強襲揚陸艦のものとぴったり一致するというものです。この長さは2012年12月の申請書では200mでしたが、13年3月には271.8mに変更されています。

米海軍佐世保基地には同じくワセプ級強襲揚陸艦ボノム・リシャールが配備されています。出動する際には沖縄県うるま市にあるホワイトビーチで部隊や装備を積み込んでいます。辺野古新基地に岸壁が完成すると、同じく辺野古に配備されるオスプレイや海兵隊を直接積み込むことが出来るようになります。

これで辺野古新基地は海兵隊の攻撃基地としての役割を果たすことになります

(註)

ウィキペディアによるとワスプ級は排水量28,233 t ~、最大速力22ノット、航続距離は18ノットで9,500海里/18です。

乗員は士官:104名、曹士:1004名、海兵隊員:1,894名となっています。すなわち1個海兵遠征部隊(MEU)を丸ごと収容することができるそうです。

航空機も大型輸送ヘリコプター最大42機か、ヘリコプター最大30機及びオスプレイ6~8機を搭載します。

海兵遠征部隊(MEU)は、増強された海兵隊歩兵大隊を基幹として、混成ヘリコプター飛行中隊、兵站部隊、そして司令部部隊より編成されています。総兵員は約2,200名で、日本の陸上自衛隊では連隊戦闘団(RCT)に相当します。

海兵遠征部隊は揚陸艦に乗艦して、洋上機動によって紛争地域の沖合いまで進出し、上陸用舟艇および航空機によって上陸、展開します。




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