日々雑記

政治、経済、社会、福祉、芸術など世の中の動きを追い、感想を述べたい

日本国には待機児問題なんか簡単に解決できるお金がある

2016-05-19 16:58:54 | 政治

先日の「しんぶん赤旗」で興味深い記事を発見しました。

軍事費に関する記事です。今年の予算では軍事費は5兆円を超過しました。このうち2016年度の高額兵器の購入費です。ここにあげた項目は隊員の給与などと違って、買わないこともできるし、来年度以降に延期することもできる予算です。いいかえれば政府の意思、国民の意思で簡単にかえらられる予算です。

一方今大問題になっている保育関係の予算、無理をしてでも今年増やさなければならない「待機児解消」のための予算です。


軍事費のほうを見てみますと

新早期警戒機(E20)       1機    260億円

イージス艦の建造          1隻   1734億円

潜水艦の建造            1隻    636億円

戦闘機F35            6機   1084億円

垂直離着陸機オスプレイ       4機    447億円

 

 


合計                     4161億円


一方待機児対策に必要なお金は次のようになります

認可保育所(定員90人)増設100か所   国費負担 約 120億円

保育士給与月額平均5万円引き上げ(野党5党の法案)   2800億円           


合計                          2920億円

高額兵器を減らすだけで待機児問題が一気に解決することになります。

日本国は決して貧乏ではありません。本気でやる気になれば、本気で福祉を実現しようとするならば、本気で女性に活躍してもらおうと考えるならばできるということです。

 

 

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タックスヘイブンでますます格差が広がる

2016-05-11 16:02:03 | 政治

このところ新聞もテレビも「タックスヘイブン(租税回避地)」「パナマ文書」と騒いでいます。大変なことのようなので、あちこち探し回って勉強しました。

タックスヘイブンというのは、難しそうに見えますが、本質的には簡単なことなのだということが分かりました。国によって違う税金の仕組みを巧みに利用して、金持ちや大資本が払う税金の総額を少なくすることでした。

 

自分の持っている財産や会社を税金が安い国において、なるべく税金を少なくすることです。たとえば2兆円の資産を持つ、日本一の資産家ユニクロの柳井正氏は、自分が持っているファーストリテイリング社(ユニクロの製造元)の株全部を、オランダに自分が作った会社に譲りました。そうしてオランダにあるこの会社の株は全部柳井氏が持っています。こうやって資産を全部オランダに移したうえで、日本とオランダの税制の違いを利用して収める税金を年間7億円減らしたそうです。7億円の「税逃れ」に成功したのです。

 

今日の新聞には、柳井氏と同じようにタックスヘイブンを利用している会社や、個人の名前が挙がっています。伊藤忠商事、丸紅、楽天の三木谷浩史氏、など400以上の人名、会社名です。

 

租税回避地として利用されているのはオランダばかりではありません。ケイマン諸島などの名が挙がりますが、どの国が一番利用されているのかはわかりません。何しろ租税回避地になれるのは税金が安いことと、金融の秘密度が高いことが条件になるわけですから。

 

パナマ文書で名前が挙がった企業、UCCホールディング、伊藤忠、丸紅、ソフトバンク、セコムが新聞社にこたえたところによると、どの企業も口をそろえて「租税回避ではない」「合法的に納税している」と言っています。そうです。この「合法的」ということが曲者なのです。

富裕層は金の力で法の抜け穴を利用することが出来るのです。OECDの推計によると、多国籍企業の税逃れだけでも年間1000億ドルから2400億ドル(10兆~26兆円)の税金が失われているということです。そうして税収が足りなくなると中所得、低所得者の税金が重くなり、金持ちはますます金持ちになり、貧乏人はますます貧乏になります。こうして格差が広がっていくのです。

 

 

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北朝鮮のようにならないように、そうして太平洋戦争の時のようにならないように、おじいちゃんはがんばる

2016-05-10 20:11:26 | 政治

今日のテレビは北朝鮮の党大会を大きく報じている。苦々しい思い出見ていると妻が言う。

「こんな風に将軍様を信じる気持ちになるものだろうか」と。

私は言う。「君のお姉さんたちやお義兄さんたちの話を覚えていないのか」と

 

私ははっきりと記憶している。義兄や義姉たちの言葉を。

あの人たちは昭和18年に大学生、女学生だった。

あのとき、学徒出陣の壮行会が神宮外苑で行われたとき、1,2年若かったために

出陣学徒の更新に加わらず、スタンドにいた。

彼らはスタンドで「感激した」。義兄はそう語った。

学徒出陣。あの時出陣した大学生たちは戦場に行き戦死した。そのうちには特攻隊員になり戦死した人もいた。

学徒出陣で日本は大勢の有為の人材を失った。


あの日神宮のスタンドにいた姉たち、義兄たちは、戦後になり、労働組合の活動家になったり、「平和と民主主義」のために戦ったりした。

決してしんからの軍国主義者ではなかった。圧倒的な世論操作と弾圧によって学徒出陣に感激するような歓声を植え付けられたのだ。

 

当時小学生だった私はもちろん、シンガポール、香港、マニラの戦勝に感激し自分も天皇陛下のために戦死することを誓った。

 

人間はいつも正しい判断を下せるとは限らない。

権力を持った人々が国民の判断を狂わせることがあることを知らなければならない。

北朝鮮の人々が、そうして戦争中の日本の歴史が教えてくれるように。

 

私は今にして思う。

今のうちに、自由にものをいうことが出来るうちに、日本が戦争に参加しないように、平和国家であり続けるように努めなければならない。

孫たちが喜んで戦争に行くような時代が決して来ないように「おじいちゃんはがんばるぞ」

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