たばこの問題はどうなっているのでしょうか。先の国会の会期末に自民党と厚生労働省の間でもめて結局うやむやになったことは聞いているけれども変な話です。国民の寿命に影響するような大きな問題をこんなことでいいのでしょうか。
念のために書いておきますが、たばこの問題は医学的には決着がついている問題なのです。
世界保健機構(WHO)によると、たばこのせいで世界で年間7百万人がなくなっています。そのうち6百万人は自分でタバコを吸ってその直接の影響でなくなっています。また89万人は非喫煙者だけど他人の吸うたばこの煙で亡くなっているということです。
飲食店や事務所などの密閉された部屋で他人の吸うたばこの煙で健康を損ねるのです。大人の場合には心臓や血管の病気、さらに呼吸器の病気になります。この中には心筋梗塞や肺がんなどの恐ろしい病気も含まれます。乳幼児では突然死が増えます。妊婦がたばこの煙にさらされると低体重の赤ちゃんが増えます。
このような証拠から考えると、飲食店や職場などの公衆が集まる場所を禁煙にすることは絶対に必要なことです。これは明らかなことです。
2014年の日本の喫煙率は男性32.1%、女性8.5%です。ただでさえ喫煙率が高いのに、公衆の集まる場所を禁煙にしなければ、国民みんながたばこで早死にすることになるでしょう。
たばこ会社のことを忖度しないで規制を強めるべきでしょう。
またたばこの値段をあげたり、税金を上げるべきでしょう。それが国民の健康を守る道でしょう。