日々雑記

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安倍晋三氏の靖国神社参拝

2013-12-26 21:59:29 | 日記

安倍晋三氏が今日靖国神社を参拝した。これを怒らないでいられようか。

靖国神社は日本軍国主義の象徴です。この神社は日本の戦争の兵士を顕彰する場です。戦争に行った軍人をほめたたえる神社です。日清戦争、日露戦争に始まる日本の侵略戦争で犠牲になった人をほめたたえる場所です。戦争犠牲者を悼む場所としては千鳥ケ淵戦没者墓苑があります。lこの二つを厳密に区別する必要があります。

靖国神社にはA級戦犯が祭られています。日本を侵略戦争に導き、中国、朝鮮をはじめとしてアジアの人々を苦しめた戦争の首謀者たちです。日本の侵略戦争はアジアの何百万の人々を犠牲にしました。そればかりか日本人兵士三百万人を犠牲にしたバカ入りでなく、東京大空襲をはじめとする空襲、広島、長崎の原爆犠牲者を生みだした戦争の首謀者です。アジアの人々が許さないだけでなく、日本の我々にも許せない戦争犯罪人です。このような犯罪人が祭られている靖国神社を総理大臣が参拝するようなことがあってはなりません。

日本はドイツ、イタリアを同盟を結び、世界征服の戦争を始めました。昭和20年日本はポツダム宣言を受け入れ日本軍国主義を根絶することを誓いました。そうして新しい憲法を作り、世界と日本国民に対し、二度と侵略戦争をしないこと、軍国主義を復活させないことを誓いました。ドイツもまたナチの復活を許さないことを誓いました。この誓いが第二次大戦後の世界秩序のもとになりました。日本は世界に向かって軍国主義を復活させないことを公約したのです。私たちはこの公約を守らなければなりません。安倍総理は世界に対する公約を破りA級戦犯にお参りをしたのです。これを許してよいいでしょうか。多くの日本人は許さないでしょう。またアジアの人々、世界の人々も許さないでしょう。テレビでは中国、韓国政府からの抗議、アメリカ政府の反応を伝えています。これらの国が安倍総理の行動を容認することはないでしょう。日本の我々も戦争の惨禍を繰り返さないため許してはならないと思います。

日本と対比されるのはドイツです。ドイツはナチズムの痕跡をなくすため徹底した非ナチ化を行いました。ドイツでは今でもヒトラーやナチを称揚することは犯罪とされています。これと比べて日本ではあまりにも手ぬるいのではないでしょうか。少なくとも日本国政府がA級戦犯に参拝するようなことは止めるべきでしょう。

いま中国や韓国との領土紛争や反日運動を口実に総理の靖国神社参拝を容認する風潮があります。しかし、この二つを一緒にしてはならないと思います。

私はこのニュースを今年最後(?)の悲しいニュースとして受け取りました。

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