日々雑記

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首相の会見をきいて 冒頭解散の理由は「疑惑隠し」なのか 

2017-09-26 14:24:23 | 政治

昨日安倍首相の記者会見を見ました。数日前から予告されていたのでもっと内容があるのかと思っていましたが残念ながら期待外れでした。

肝心の国会冒頭の解散について納得できる理由の説明はありませんでした。

この時期国会にはやるべきことが沢山あるはずです。森友学園と加計学園の疑惑はいずれも首相夫人と、首相の「腹心の友」のために首相が便宜を図ったという疑惑です。もっとはっきり言えば「総理大臣による国政私物化」の疑惑です。それにもかかわらず首相と与党は国民に納得のいく説明をしてきませんでした。

また、臨時国会開会という野党の要求に対しても3カ月も放置してきました。その挙句やっと国会を開くことになると、また何にも説明しないでいきなり解散だというのです。「馬鹿にするな」と言いたくなります。もし臨時国会を開くなら疑惑に十分こたえるべきでしょう。それをやらなければ「森友隠し」「加計隠し」と言われるのも当然でしょう。

昨日の会見で首相は、たしかに解散の理由らしきことを言いました。「消費税問題」と「北朝鮮問題」です。しかしどちらも冒頭解散の理由にならないでしょう

「消費税問題」
首相は「消費税を10%に増税するが、使い方を変えるので解散して民意を問う」と言っています。いかにもいいことのように言っています。しかしよく考えてみると消費税を増税するというのは大変なことです。前回8%にあげたのは2014年でした。それ以来いまだに消費不況が続いています。使い道が良くなるとかいうことではないのです。増税そのものが「悪」なのです。こんなところで消費増税を宣言して、良いことをしているような顔をされてはたまりません。

それにもし福祉にお金がいるのだったら、今まで法人税減税で内部留保がたまっている大企業や、現在税率が低い富裕層に相応の負担をしてもらうべきでしょう。貧困層に重い負担をかける消費税を増税するべきではありません。

このような問題は国会で論議してその結果をもって次の総選挙で国民の信を問うべき問題でしょう。どうして冒頭解散までする必要があるのでしょうか。

「北朝鮮問題」
首相は北朝鮮問題による緊張をあげている。私には今の政府がとっている制裁一辺倒の対応で問題が解決するとは思えない。世界の多くの国がとっているような路線、制裁をしながら交渉をするやり方を取るべきだと考えます。それ以外に解決の道はないでしょう。

この問題も今すぐ冒頭解散をして、選挙で決着をつけるような問題ではなく、国会でしっかり議論してその結果をもって国民の信を問うような問題ではないかと考えます。

 

 

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