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授業報告「歴史と公民連携の授業」(2018.5.16)(2018.5.18更新)

2018-05-18 08:39:46 | 日記


みなさん、お久しぶりです。
本当にお久しぶりです。

4月から5月にかけて、新年度ということもあり、仕事がたくさんありブログの更新ができませんでした(「怠慢」です・・・)。

さて、今日は久しぶりの更新ですが、授業報告です。

今回の授業報告は、大学院の授業です。2年くらい前にも行ったのですが、地理・歴史・公民の分野を連携して授業を行うというものです。

今回は、歴史と公民連携授業です。

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授業者(t)2人・生徒役(s)6人



10:57(授業開始)
t「プリントは手もとにあるでしょうか」
t「『Q1最近値上がりしているものはなんですか?』何でもいいです」(プリントにしたがって)
s「小麦・・・、野菜・・・、クリーニング代・・・、トマトは高いとお母さんに言われた。ガソリン・・・、たまご・・・、牛丼・・・」

11:03
t「Q2にいきます。『値段って何の影響をうけているの?』思いつくままに書いてください」
s「発注ミス・・・、税金・・・、天候・・・、トレンド・・・、人件費があがった、お店の都合・・・、材料がなくなった・・・、欲しい人が多くなった・・・、原料の輸入先で戦争があったりしてガソリンの値段があがった・・・、洗剤の値段があがったためクリーニング代があがった・・・、輸入か国産か産地によって・・・、技術の進展・・・、タクシー料金の深夜料金・・・」



11:13
t「では、『歴史のなかでどんなときに値上がりしているかな?』今回は『米』限定にします。中2の頃に勉強したものです。この巻物をみてください」
t「文字が小さいので、前の人に読んでもらいます」
s「天保の飢饉」

11:17
t「米はどのような時に値上がりしていますか?」
s「悪天候や農民の暴動など・・・、打ち壊しが起こった理由が米を買えなくなったからなので、米が高いのは飢饉の時・・・、政治腐敗・・・、大災害,地震とか・・・、いなごによって米が食べられちゃう・・・」

11:20
t「人に関するものはどれ?」
s「発注ミス、トレンド、人件費、お店の都合」
t「輸送にかかわるものはどれ?」
s「税金、ガソリン、輸入、技術・・・」
t「自然にかかわるものは?」
s「天候」
t「いろいろな要素がかかわった値段がかわっていくことが明らかになりました。値段はやはり安い方がいいですよね?」

ーーーーーーー先生が交代ーーーーーーーー
11:23
t「Q5『貿易の自由化にむけて進んでいるものは?』
s「TPP」
t「TPPについて、みなさんと考えていきたいと思います。資料1を読んで下さい」
t「キーワードは『関税』ですよね。資料1〜4をみて、TPPに賛成か反対かを相談しながら書いて下さい(Q6)。5分とります」
(生徒活動中)

11:35
t「意見分布をきいてみましょう」
t「TPP賛成だよという人の意見をききます」
s「海外のものが安く買えたらうれしいなと思います。反対する人もいると思うが、日本のものを海外でどんどん売ればいいと思う。特に日本の食べ物など」
s「好きなコーヒーが簡単に手にいれられるからいい」
s「全部の産業がうまくいくことは無理なので、農業に注目しました。安い米・小麦が入ってくるから」
t「反対派のひと」
s「TPPで関税をさげてしまうと安い製品が入ってきてしまい、自国の農産品がだめになってしまう。だからやめたほうがいいと思いました」
s「資料3で自給率が下がっているので、TPPになってしまうと、日本は外国ありきの社会になってしまうからよくないと思います」
s「12カ国と結ぶ必要があるのかと思いました。文化的つながりもないのから違和感があるのではないか。経済上の理由だけでつながる必要がないと思います。国内をかためてからのほうがいいのではないか?(国内産業重視)」

11:43
t「それぞれ意見がわかれました。第一次産業の生産者に打撃があるけれども、ものは安い方がいいのではないですか?どうして国内産業の存続にこだわる理由は?」
s「安いにはそれなりの理由がある。海外のものは安全に疑問がある。国内産の方が安心する」
t「どうしても安い海外製品は消費者の視点だけれども、安いものは危ないんじゃないのかな?でも、それを選ぶのも消費者です」
t「消費者として、ふりかえりに書いて下さい」

11:47 終了

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 歴史と公民の内容が切り替わるのですが、その時でも共通のテーマがないと、細切れのようになってしまい、一体何を言いたいのかわからなくなる恐れがあることがわかりました。

 全部で3つ(歴史と公民・公民と地理・地理と歴史)行うのですが、トップバッターと言うことで緊張感もあったと思います。しかし、生徒を引きつけるような工夫などもみられ、実践的なものとなっていたのはさすがだなと思いました。

 お疲れ様でした。


 本日もお越し下さりありがとうございました。