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携帯OS普及 MS本腰 個人獲得へゲームや漫画配信

2009-11-14 15:13:29 | エンターティメント情報
携帯OS普及 MS本腰 個人獲得へゲームや漫画配信


 マイクロソフト(MS)日本法人は12日、高機能携帯電話「スマートフォン」向けOS(基本ソフト)事業を強化すると発表した。MS製のOSを搭載したスマートフォン「ウィンドウズ・フォン」向けに、ゲームや漫画などのコンテンツ(情報の内容)を配信するサービスを12月から日本国内で開始する。これにより、スマートフォン向けOSで急成長する米アップルや、米検索大手のグーグルなどに対抗する。

 コンテンツ配信サービス「ウィンドウズ・マーケットプレイス・フォー・モバイル」は、ゲームや漫画などを有償または無償でダウンロードできる。コンテンツ配信について集英社と提携したほか、ゲームソフト大手のカプコンなど30社がコンテンツ提供を決めている。

 MS日本法人の堂山昌司副社長は同日の会見で「MSのOSを搭載したスマートフォンはビジネス向けのイメージが強かった、今回のサービスをきっかけに一般消費者の利用を促したい」と新市場開拓を強調。携帯電話で撮った写真をパソコンでも見られるサービスなど、強みを持つパソコンと連動したサービスも打ち出した。
国内の携帯電話市場が飽和状態で成長が見込めないなか、スマートフォンは数少ない成長分野。パソコンに近い機能性と持ち運びの便利さが消費者の心をつかんでおり、IT調査会社のMM総研によると国内携帯電話市場におけるスマートフォンの比率は2008年度の3.1%から10年度には7.7%と2倍強に達する見通しだ。

 成長分野だけに競争も激しく、アップルの「iPhone(アイフォーン)」がヒットしているほか、グーグルもスマートフォン向けOS「アンドロイド」を開発し、搭載機が日本でも発売されている。特にアイフォーンは急成長を遂げており、MM総研によると日本国内のスマートフォンのうちアイフォーンが5割超のシェアを占める。

 MSは、本業のパソコン向けOSでは9割超と圧倒的なシェアを占めているが、携帯電話向けでは「出遅れ」(携帯メーカー幹部)ている状態だ。コンテンツ配信サービスで一般消費者を取り込んで巻き返す考えだが、先行するアップルは同様のコンテンツ配信サービス「アップストア」で既に8万5000本以上のコンテンツを確保している。MS日本法人の堂山副社長は「量ではなく質で勝負する」と強調するが巻き返しは容易ではない。

 MM総研の横田英明アナリストは「携帯電話の販売動向は価格面によるところが大きく、通信会社や携帯電話メーカーがどのOSを支持していくかが成長の鍵になる」と指摘する。数少ない有望市場をめぐって、OSを手掛ける各社による競争のさらなる激化は必至だ。



2. Wii販売8カ月連続減少 ソフト「不作」 PS3は70%増



任天堂の家庭用ゲーム機、「Wii(ウィー)」は、世界最大のゲーム市場である米国での10月の販売台数が8カ月連続でマイナスだった。有力ソフトがなく、前年同月比37%減の50万6900台となった。

 米市場調査会社NPDグループが発表した10月の販売台数は、ソニー・コンピュータエンタテインメントの家庭用ゲーム機「プレイステーション3(PS3)」が同70%増の32万600台。ソニーに追随して値下げした米マイクロソフトの「Xbox360」は、同33%減の25万台となった。

 東海東京調査センターの角田祐介アナリストは販売結果について、「Wiiの弱い数字に、もう投資家は慣れてきている」と述べ、「市場の関心の中心は、次のハード戦略がどうなるかだ」と話した。

 ソニーは8月にPS3の現行モデルを399ドル(約3万6000円)から299ドルへと25%値下げし、マイクロソフトも同月からXbox360の最上位機種で同じ幅の値下げを実施し、299ドルとした。任天堂も、Wiiの価格を9月27日から50ドル安い199.99ドルとし、追随した。(Maki Shiraki)