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ビクターが音楽部門売却へ…サザンやSMAP所属

2009-11-04 13:38:34 | エンターティメント情報
ビクターが音楽部門売却へ…サザンやSMAP所属

 電機メーカーの日本ビクターとケンウッドの持ち株会社「JVC・ケンウッド・ホールディングス」が、ビクターの音楽ソフト事業をゲームソフト大手のコナミに売却する方向で調整していることが3日、明らかになった。
 月内にも決定する。消費低迷や音楽のネット配信の拡大などで、音楽ソフト市場は縮小傾向にあり、今後も業界再編の動きが相次ぐ可能性がある。
 JVCは、音楽ソフト子会社「ビクターエンタテインメント」株の過半数を売却する方向でコナミと交渉している。JVCは、音楽ソフト大手のユニバーサルミュージックなどにも売却を打診した模様だが、現時点ではコナミが最有力とみられている。
 JVCは、売却益を映像関連機器など中核事業の強化に充てる。一方、コナミは、ゲームソフトを中心に映像や音楽ソフト、携帯電話向け配信などの事業を展開しており、買収が実現すれば幅広い分野で相乗効果が期待できる。
 ビクターエンタテインメントは1928年に日本ビクターの音楽事業部門としてレコード生産を開始。72年にレコード会社として分離された。現在はサザンオールスターズやSMAPなど有名アーティストが多く所属している。
 ただ、国内音楽ソフト市場でのビクターの占有率(シェア)は7%で、ユニバーサルミュージック(16%)、エイベックス・グループ・ホールディングス(15%)、ソニー・ミュージックエンタテインメント(15%)の3強から大きく離された4位にとどまっている。
 JVCは、昨秋以降の景気悪化で業績が低迷し、2010年3月期の税引き後利益が200億円の赤字となる見通しだ。特に傘下のビクターは、欧州テレビ事業が縮小を迫られるなど業績落ち込みが深刻で、立て直しが急務となっている。
 ◆JVC・ケンウッド・ホールディングス◆ 日本ビクターとケンウッドが2008年10月に統合して設立した持ち株会社。事業分野は音響・映像機器や車載機器、業務用無線機器、音楽ソフトなどで、10年3月期連結売上高は4300億円の見込み。従業員は1万9540人(09年3月現在)。


2. 邦画製作に熱視線 ワーナー、20世紀フォックス…続々と

 ハリウッドメジャーの映画製作会社が、邦画製作に本格参入する動きを見せている。ワーナーエンターテイメントジャパン(ウィリアム・アイアトン社長)は邦画の第一回作品として「最後の忠臣蔵」(池宮彰一郎原作、2011年正月公開)の製作を発表。また20世紀フォックスも初めて製作した邦画を十月に公開した。日本の映画界は興行収入などで洋画より邦画が優勢で、商機到来と踏んだようだ。 (小田克也)
 ワーナーは、〇六年公開のサーフィン映画「キャッチ ア ウェーブ」で製作委員会の幹事を務めたが、大作の幹事は今回が初めてだ。
 邦画製作にあたっては〇七年四月に社内の体制を刷新。ドラマ「ラブジェネレーション」などを手掛けた敏腕プロデューサーの小岩井宏悦氏をフジテレビから招くなど準備を進めてきた。
 こうした戦略の背景には、景気低迷でハリウッドの映画製作が失速する中、その国々の母国語を使った作品を開発して収益を上げようとする親会社タイムワーナーの経営方針に加え、「(日本の映画界は)邦画がシェアを取っている」(アイアトン社長)という現実がある。
 文化通信社によると、邦画・洋画の配給会社の今年の興行収入の累計(1~9月)は、東宝が五百十八億円余で一位。二位のワーナーの百五十六億円余を大きく引き離している。邦画は相変わらず好調で、ハリウッドメジャーとしても指をくわえて見ているわけにはいかなくなったようだ。
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 ワーナーのローカルプロダクション本部長を務める小岩井氏は、「最後の~」に白羽の矢を立てた経緯について、「全共闘世代に楽しんでもらえる、知的レベルの高い作品。(日本の映画界は)中高年をターゲットにした作品が堅調で、そこにターゲットを絞った」と説明する。
 米アカデミー賞外国語映画賞を受賞した「おくりびと」が大ヒットした原動力は中高年層。この層をマーケットとして狙うのは今や邦画製作の定石であり、その意味で「最後の~」を選んだワーナーの戦略は無難な選択といえる。
 ただアイアトン社長は「洋画配給に慣れているから苦労した」とも述べており、邦画製作は一筋縄ではいかないようだ。
 例えば宣伝。洋画を日本で配給する場合、米国から送られてくるポスターなどをそのまま使えばいい。だが邦画製作に際してはポスターなども一から作らなければならない。日本の芸能事務所は、出演する俳優のポスターの立ち位置まで細かく口を挟んでくる。ハリウッドメジャーは、こうした日本的な“文化”に慣れておらず、かなりのエネルギーを費やしたようだ。
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 ソニー・ピクチャーズエンタテインメントは、四月公開の「レイン・フォール 雨の牙」(出演・椎名桔平、長谷川京子ら)で邦画の製作委員会の幹事を初めて務めた。一方、20世紀フォックスは中高年向けの青春ロードムービー「サイドウェイズ」(同・小日向文世、生瀬勝久ら)を製作し、十月に公開。ハリウッドメジャーの「邦画熱」は当分冷めそうもない。
 ハリウッドメジャーの多くは欧州やアジアの各地域に支社を持ち、自社製作の邦画が日本でヒットすれば、アジアの他の地域で上映してさらに収益を上げる戦略を描く。ただ小岩井氏は「まずは日本で結果を出したい」と慎重で、邦画製作は緒に就いたばかりといえそうだ。
 邦画はよく「松竹らしい作品」「東宝らしい作品」などといわれる。では「ワーナーらしい」とはどんな作品か。小岩井氏は「作品さえちゃんとしていれば見てもらえる。ハリウッドメジャーが目指すべきは作品性。プロデューサー臭のしないものにしたい」と語気を強める。かつて在籍したフジテレビはじめ、テレビ局主導の邦画製作はプロデューサーの発言力が大きく、そうした映画への対抗心をにじませている。