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カンヌ映画祭、サム・ライミ監督の笑えるホラーが好評

2009-05-23 09:39:15 | 映画 話題等
カンヌ映画祭、サム・ライミ監督の笑えるホラーが好評

第62回カンヌ国際映画祭では、「スパイダーマン」シリーズで知られるサム・ライミ監督による、笑いが織り込まれたホラー映画「Drag Me to Hell(原題)」が上映され、好評を博した。
 野心的な銀行の支店長が、か弱い老女への融資を断るところからストーリーが展開してゆく同作品の上映では、観客が恐怖のあまり席の上で飛び上がるのと同じくらい、笑いも沸き起こっていた。
 同監督は21日、「この作品には親近感を感じた。『スパイダーマン』を監督することが交響楽団で指揮をするようなものだとすると、この作品はジャズのカルテットで、自分が楽器を演奏しているような感じだった」と話した。 
 同作品には世界経済の現状を反映させる意図はなく、欲望によって導かれる結末を描いた作り話だという。


2. スコセッシ監督、復元映画のデジタル化構想を発表


映画の保存・復元活動を支援する支援団体「ワールド・シネマ基金」の代表を務める映画監督のマーティン・スコセッシ監督がカンヌ映画祭で会見し、同基金を通じて復元された作品のデジタル化構想を発表した。
 基金はスコセッシの呼びかけで2年半前に発足。権利者がわからず散逸の危機にある「みなしご映画」の救出や、資金難や人材不足で映画保存がままならない国々への支援など、幅広い活動に取り組む。スティーブン・フリアーズ、ウォン・カーウァイ、ウォルター・サレス、エルマンノ・オルミ、アッバス・キアロスタミ、ビム・ベンダースら趣旨に賛同した世界の17人の監督もアドバイザーとして参加する。
 これまでに9本の映画を復元し、07年から毎年、カンヌのクラシック部門でプレミア上映してきた。
 「映画フィルムはデリケートなもの。最善の環境で保管しなければ劣化する。保存活動は時間との戦いだ」とスコセッシ。「カンヌなどの映画祭での上映は大切だが、失われていく映画があることをより広く知ってもらいたい」と、復元作品をDVD化して販売し、インターネットのデジタル配信などにも取り組む方針を明らかにした。
 今年のカンヌでは「ジャッカルの日」のフレッド・ジンネマンがメキシコで共同監督した「ザ・ウエーブ」(36年)、エジプト映画「アル・モニア」(69年)と、07年に死去したエドワード・ヤン監督の「クー嶺街(クー・リン・チェ、クーは牛へんに古)少年殺人事件」(91年、4時間版)、イングマール・ベルイマン監督の製作風景をとらえたドキュメンタリーを上映。「クー嶺街少年殺人事件」の上映にはヤン監督の妻の彭鎧立(パン・カイ・リー)さんも長男とともに出席し、映画芸術を次代に受け継ぐことの大切さを訴えた。