PC会ブログ

PonyCanyonグループ OBの会 情報告知 交換 等 

唐沢主演、フジ50周年ドラマ「不毛地帯」

2009-05-15 12:40:42 | エンターティメント情報
唐沢主演、フジ50周年ドラマ「不毛地帯」

33年前に映画化された山崎豊子さん(84)のベストセラー小説「不毛地帯」が、唐沢寿明(45)の主演でフジテレビ開局50周年記念ドラマとして、10月から半年間にわたり放送されることが14日、分かった。山崎さん原作×フジ×唐沢×半年連ドラといえば03年秋の「白い巨塔」が知られるが、唐沢は「前作を超えるくらいのいいドラマを創るため精一杯やりたい」と腕ぶす。近年屈指の壮大なドラマになる!

山崎さんの大河小説に唐沢が再び挑む。03年10月から半年間放送した「白い巨塔」の“名コンビ”が、同じ木曜10時枠で6年ぶり復活だ。
 「開局50周年を記念する企画、しかも山崎さんの作品なので俳優冥利に尽きます」と燃える唐沢は、「きちんと取材され完璧な読み応えのある作品。前作同様に緊張します」と気を引き締めた。

 連ドラに出演するのは06年冬の同局系「小早川伸木の恋」以来。今回演じる主人公・壹岐正(いき・ただし)は、元大本営参謀で11年のシベリア抑留に耐え、帰還後は近畿商事の商社マンとして高度成長期の中で激烈な商戦を戦っていく。
 主人公について「冷静で、淡々と的確に物事を進めていく有能なイメージ。感情を表に出さず演じなければならないので、難しいと思います」と唐沢。同局の長部聡介プロデューサーは「一筋縄ではいかない複雑な役を演じられるのは、圧倒的な存在感と抜群の演技力を持つ彼以外にない」と期待をかける。
 「不毛地帯」は76年に仲代達矢(76)の主演で物語の前半部が映画化され、79年には平幹二朗(75)の主演で連ドラ化(TBS系、半年放送)されている。30年の時を経て、脂の乗りきった唐沢が、“名優”が演じた役に挑む形だ。
 他の主要キャストも豪勢だ。妻役には和久井映見(38)、陸軍士官学校の同期で親友の役に柳葉敏郎(48)。後に壹岐の心の支えとなる女性・秋津千里役には小雪(32)を配役。

 長部プロデューサーは「過酷なまでのエネルギーに突き動かされた男と女の姿は、閉塞感漂う現代のわれわれの心を強く揺さぶります」と自信。見応えのある骨太な人間ドラマになりそうだ。

○ 10月から半年間にわたり放送されることが14日、分かった。 

 他のキャストは、小雪演じる千里の兄に佐々木蔵之介(41)、意外な形で壹岐の人生にかかわる知人女性に天海祐希(41)、壹岐の部下に竹野内豊(38)と、連ドラ主演級俳優がズラリとそろった。ベテラン勢は商社社長・大門一三役に原田芳雄(69)をはじめ岸部一徳(62)、伊東四朗(71)、橋爪功(67)、中村敦夫(69)と文芸大作らしい重厚布陣。段田安則(52)、古田新太(43)、阿部サダヲ(39)、松重豊(46)ら個性派が脇を固める。

○  同ドラマは7月にクランクイン。世界をまたにかける商社マンが主人公だけに、海外ロケもふんだんに盛り込まれる。ロシア・シベリア抑留シーンはニュージーランドの雪原にオープンセットを建てて撮影予定で、他に米国やイスラム圏の国などで撮影が敢行される見込み。
 フジでは「不毛地帯」をドラマ化することを明かさずに、今月8日から「不毛地帯 あと◯日」という文字だけが表示される短いスポットCMを流してきた。この「◯日」は、情報解禁となる15日までのカウントダウンを意味していた。

2. 金融業は結局ギャンブル


英金融街の堕落ぶりを描いた「ビンジ・トレーディング」(英ペンギン社提供)
 セス・フリードマン氏はロンドンの金融街、シティーの申し子だった。6年にわたり昼間はロンドンの証券会社で働き、夜はコカインを吸いクラブで豪遊、女性遍歴を重ねた。

 その後、薬物ときっぱり縁を切り、イスラエルに移った。アルマーニのスーツとコンピューターを軍靴とM16ライフルに持ち替え、軍隊生活を送った。

 しかし、シティーのことを忘れることはなかったし、信用バブル破裂でシティーボーイたちがその元凶としてたたかれるのを見聞きしてはなおさらだった。そこで同氏は「ビンジ・トレーディング(仮訳:やり過ぎトレーディング)」を出版した。この本の内容が真実なら、ロンドンは私が考えていた以上に堕落している。

 バンカー、ブローカー、ヘッジファンドマネジャーたたきに業を煮やした同氏は、真実を明らかにしたかったという。シティーに行き過ぎがあるのは事実だが、シティーは派手好きで借金漬けの社会の縮図にすぎない。

 「シティーは社会が生み出した怪物であること、人間の本性のなかの最悪の部分を凝縮し、それを利用することで繁栄していることを認めない限り、根本的な問題を理解することは不可能だ」と同氏は結論付けている。

 ある意味で正しい主張だが、同氏が描くシティーが麻薬と酒、ほうらつにまみれていることもまた事実だ。
フリードマン氏はインターネット株バブル華やかな1999年に、19歳でロンドンの証券会社に就職した。出版元は証券会社の名前を明らかにしていないが、シティーの人間は行間から類推できるかもしれない。

 同氏は際限のないトレーディングやパーティーの生活を描いてみせる。本書からにじみ出る快楽主義と気ままさを許すのは難しいが、著者はこれを読者に求める。トレーダーは悪人なわけではない、ただの中毒患者なのだと。

 同氏は、トレーディングは手っ取り早い満足をもたらし、金は「精神の変化をもたらす物質」だとした心理学者の意見を引用し、「結局のところ、トレーディングは他のギャンブルと同じように、中毒をもたらす活動だ」と論じる。「19の年から毎日トレーディングをしていると、現実感が失われお祭り気分に押し流される」という。

 「ビンジ・トレーディング」には欠点もあるが、いじめから市場操作まで、トレーディングフロアで日々起こっていることについての貴重な洞察を提供してくれる。税金が入ってくる限り、政府が何も気にしないこともよく分かった。