モカシン。
Moccasin..
(ただ口にしたくなるコトバ)
我が
"モカシン愛" は強固なものになりつつある.. ここにきてあらためて自覚しました。
もともと靴のスタイルで最も好きなのはオックスフォード(紐靴)の
フルブローグ(ウィングチップ)シューズ。
長らく不動であったはずが、、現在ややモカシン(Uチップとする)が胸中隆勢。
(以前から拙ブログで度々登場させる
『U太郎』なんてもう愛犬をみるように大好きで)
僕はオックスモカシンの代表的なモデル、
J.M.ウェストンの #641("GOLF OX")をよく履いていますが、その靴が有す魅力への日々の共感がますますその偏愛を強めることに。
ただ、より好ましい特徴を具えたモデルとして、むしろ「ゴルフ」よりクロケット&ジョーンズの「モールトン」が常に気にかかっていたのです(ユナイテッドアローズが別注展開したコンビネーションタイプは特に購入寸前だったのですが...なぜかその頃は意気があがりきらず)。
より「Uチップ型」を楽しみたい。。特にスタイリングも大きく切り替わる温暖な時季に向け、また湧き上がるものが。 新境地。。足元に個性を添える「洒脱」な一足を、と。
見つけた。。心踊る一足。試着して鏡で全身像を確認した瞬間のあの「これだ!」感。(あれほどぴったり好みに適ったのはかつてない..?)
最近靴をとりまく「ブランド意識」や「ものづくり」に関する蘊蓄・情報が巷間随所に突出しているような感覚を抱き、、そんなイメージへの反動か、あるいは自らの飽きっぽい性格か(←それ)「靴」に対して冷ややかな気分が充溢していただけに新鮮な(もう単なる懐かしさを超えた)驚き。
しかもそれは僕にとって今や最高の既製靴の作り手の代表格である
「F.lli Giacometti(フラテッリ・ジャコメッティ)」のものでした。 ああ神よ仏よ、全部合わせて...南無八幡大菩薩...
なんの意匠もない、ただ艶艶の端整な白い箱に入っています。
登場。
この「モカ部」が特徴的で非常にノーブル(..)であか抜けた雰囲気に繋がっているように感じる。
(ツイッター上で質問してみたところフォロワー様の shiomi さんから『ヘビモカ縫い』というのではないか?とのご意見を頂きました。ありがとうございます!)
顔立ち。。
僕が自分の好きな靴を観るとき、殊に美しいと感じるのがこのアングルです。まあ、お尻というか、うなじというか(?)。
ソールはコマンド型のヴィブラム253。同ブランド「
マッシモ」も同じくだったかな。
ダークブラウン(チョコレート)とベージュ(エクリュ的な)のコンビ。このベーシックなコンビネーションの配色は足元にとりいれやすいものですね。
あ、あとまたペタペタ並べますね、、それが楽なので。
ジャコメッティの色乗せ、その表現の洗練具合はどのような最高級の評価を受ける靴メーカーのそれに優るとも劣らない、、充分凌駕する可能性をさえ秘めた、、、というのが僕の実感です(でも決して幅広い見識に則して!とは言いきれない甘さがこのブログのスタンスでもあり..)。
微塵の妥協もない仕上げの精巧さ、美しさ。(褒め過ぎて自分で気持ち悪くなってきました)
鈍感な僕でさえこの靴の革のクオリティの高さははっきりと深く認識せざるをえないほど。
こんなもの一体誰が作ったんだ!!(インソックシートをご覧下さい)
やっぱり「ゴルフOX」と並べてみましょね。こういうのどうしてもやりたくなる。(ところでゴルフの元紐の在処知りませんか...)
まぜ混ぜ。
一応ここを見よう。 多分、、モデル名は
"GIORD"(ジョルド)でいいのだろうか。
クドくて失敬。..モカシン愛の激しさが異常な画像の枚数で推し量れましょう(照)。。ほんとうは「人類原初の靴」のスタイルともいわれるモカシン靴から感じとられる魅力について自分なりに書いてみたかったんですが結局いつもどおりでしたね、、、アハハ(乾いた心)
気を取り直して、きっとこの靴を主役とした足元描写の機会をぜひまた頂きたいと思います。