前々回のエントリーで断片的に掲載したブーツ。。ご指摘をいただきましたが、、、まさしく SANDERS(サンダース)のものでした。
(なんで分かるの...)
僕はこの際憚りながら拙ブログの読者の皆様を「諸賢」という表現を以て称揚させて頂きたいと思う。
英国製靴メーカーのなかでも特別なシンパシーを感じてしまうのが「サンダース」。
御用企業?、、、1873年創業。ノーサンプトンに於いてある時期から現在に至るまで英国軍、及び警察用の制靴を作り続けています("黙々と"という表現がこれ以上なく相応しく感じる)。
これは士官(オフィサー)準正装用のセミドレスブーツ(パンチドキャップトゥ)モチーフ。
相当数大量生産されるであろう「官給品」。おかしな話ですがこのブーツに関しては工業製品ならではの無機質な雰囲気がむしろ魅力に感じられます。
(クラウンマーク)
徹底して「基本形」を追求しているわけで。 "オーセンティック"意外の表現が思い当たりません....
横顔が素敵だ。
ウィズは E ぐらいでしょうか(表記すら無し!)。スマートな印象です。
オリーブドラブのプルタブにある「ブロードアロー」マークが17世紀末から続く英国官給品の証し(わざとらしいギミックではあるが)。
「ブロードアロー」はヴィンテージ等の腕時計によくみられますね。
ちなみに交換用としてオリーブ色のシューレースが付属しています。
….黒がいいですよね。
突然の閲兵式にも参加可能なように(?)トウはしっかり磨いておきました。
インソック内を。
従来のブランドロゴより丸みを帯びたフォントは SANDERS 社製品に於ける軍靴専用の刻印です。
「官給品」である以上、繊細さなんてそもそも問題とすべきですらない革質についてですが、、艶々したところは一切なく丈夫で剛直そのもの。 所謂"バインダーカーフ"みたいな様相です。
アウトソールはラバーのオリジナル(かな…)。ダイナイト社製ソールに似ていてこちらのほうが率直に言ってやや粗悪な堅さが感じられます(大した問題ではない)。
華美を排し、余計な愛想もなにもない"報国者たち"の為の美しいブーツ。
とりいれ方次第で非常に"ファッション的"かもしれない。
2012年最後の一足として此れを求めた僕自身、まだ捨てたものではないんじゃないか、、そんな苦し紛れの謎めいた結論。
大量生産前提、官給品としての製靴にさえも気品が具わりこのクオリティ。 これも英国の強さの一端としてしまうならそれは僻目か。
(蒙昧な話の飛躍は自重せよ、と..)
これでレザーソールだとヴィンテージワークブーツみたいですね。
私はこれの短靴の購入を考えていました。まだ買ってないですが。
サンダースといえばマックィーンのスエードチャッカが頭に浮かびます。
高価でなくてもいい靴はたくさんありますね。
PMTさん
こんばんは。
PMTさんお見事でした!正解です^^
サンダースの短靴サービスシューズ!いいですよね^^
地味なメーカーながら名品がいくつも浮かびます、ここのジョージブーツもとてもかっこよくて。
"高価でなくてもいい靴はたくさんありますね。"
はい、本当に仰る通りだと思います。サンダースのプロダクトはその点に於いて象徴的かもしれません。
SANDARS …盲点でした。こんな逸品があるとは。
専ら短靴派で、ブーツといえばサイドゴアしか履かない僕も、このブーツはかなり惹かれます。素っ気ないのが男らしくてまた良いですね。バブアーにせよマッキントッシュにせよ、イギリスという国は「使ってナンボ」の機能的な道具を作らせたら天下一品ですね。
「足を守る」という革靴の原点をこのブーツに見た気がします。
Ryoさん
こちらにもありがとうございます!!
すごいですよね!あのアングルだけでブランドを当ててしまうなんて^^;
はい、ほんとに素っ気ないんです、でも軍人さんがたまに颯爽とこういうブーツを磨き上げ正装する、そんなお洒落心。。
素朴なものですが「使い手次第」の余地がとても魅力的に感じます^^