こんばんは。
今回はちょっとうるさい押し出し方になるかもしれないのですが、「スピードラーニング」(英会話教材)ばりに(?)これまで以上に聞き流す感じでどうか宜しくお願い致します。
このブログ上で特に靴のことについて多くの字数を費やしてきているわけですが、僕はその道の人間ではないので実際一日の脳内活動に「靴」のことが占める割合はおそらく5%ほどに過ぎません。
まず起床して「なに履こう」と考えます。もちろん平日と休日で発想の出所に違いがあります。
会社での昼休み終わりには習慣として、気分的に靴を少し清める感じでひと拭き(ティッシュでもいい)。
ミーティングなどの最中、集中できない、頭の働きに推進力を感じられないときは「次の休日何履こう」と敢えて気を逸らします。
帰宅の車中(電車ですね)では時々めぼしい(おもしろい)靴はないかと周囲の人々の足元を遠目で検索してみます。ちょっといやらしい話ですね!
帰って来たら、ゆっくりと(トイレ行きたいときは別)靴ひもを解き、きっちり玄関の端の方に寄せておきます(Kの不注意で蹴飛ばされないように)。その際処置が必要な程のダメージがないかチラリと確認だけ。
となると、、、占める割合は全体の5%以上はありそうでした。
よく思うことなんですが、「完全版本格靴大全」(例えば…)みたいなムックが世にありますよね。
その中で各種革靴のメインテナンスについて HOW TO 的に紹介している記事ってほぼ必ず載っています。
「靴のプロ」みたいな方が登場して。
馬毛ブラシで埃を除く(場合によっては堅く絞った濡れ雑巾で拭う)。クリーナーで古いクリームやワックスを落とす….(!)、そうしたら端切布みたいなので乳化性クリームを少々塗布。あるいは市販の「ペネトレイトブラシ」でクリームを塗布。。。。コバをとりまく溝に重点的にクリームを。。。ここで豚毛ブラシを取り出し一定方向にブラッシング。。。。
シュートゥリーの装着はスーツをハンガーにかけるのと同じ様に当然欠かさざるべきことだ、云々。
"こうすれば靴は大変長持ちする!"
これで貴方も「革靴マスター!」的な。
メンテナンス、、、本当にどこから手を付けていいのか、知識的に全く手探り状態の方にとっては有用な存在であることには違いありません。
しかし、そもそも「靴のメンテナンス」は特別な理論的根拠や技法に則る必要があるものでしょうか(...?)。
たしかにひと昔前から「本格靴ブーム」というべき動向があり、それに伴い様々な「メンテナンス理論」やメンテナンスグッズが革靴市場の活性化に連動して溢出するようになりました。
「長く履く為にこうして下さい」「それはダメ、靴を痛める」、そんな趣旨のことを言う靴の販売員さんもちらほら、、いないようでいるようで。
「それだとすぐ靴がだめになりますよ」と仰った、店員さんも。。。
あるいは「この靴を履くときは毎回同じ分厚さのソックスを履くようにしてください」とか。。。(文句の列挙になった….失礼)
そんなことは大切なことか、と。
愛用靴の保全なんて全く個々の感覚的なもので大丈夫!というかそれこそ「かくあるべし」と思います。
便利グッズの一種でしょうけれど、500円ぐらい(?)で売っている前出のペネトレイトブラシなんて正直片腹痛し(さっきお腹痛かったんです)。
言うまでもありませんが、クリームを塗るなど何によってでもいい、そこら辺の歯ブラシでも不要布でもいつも使っている靴用ブラシの端でも、手のひらでも。
シュートゥリーも入れておけばいいってものじゃないように思います、あくまで自分の感覚で「しばらく」入れて適度な矯正が為されたと感じられたら取り出したほうがいいのかもしれません。。。あくまで自己の感覚。全ての靴に漏れなくひとつずつシュートゥリー、なんてそんなことは決して必要ないと考えます。手持ちの靴の数の半数分揃っていたら充分ではないでしょうか。
履いた靴にシュートゥリーを入れるタイミングについても諸説あって、、、それだって自分の気分に導かれてやったらいいのかな、と。
(『ためしてガッテン』でどのタイミングで入れるのがベストか、科学的検証でもしてくれるなら観てみたいですけど)
あるブランドの靴を購入したらそこの純正のシュートゥリー、あるいは非常に評価の高い高額なもの。。。。
安心感という要素も含めてそれらが完備されるに越したことはないかもしれませんが、汎用的で且つなるべく安価で手にいれやすいものをもし見つけられれば、そこで生じる差異なんて愛用靴の長期的な保全の為にさほど気にする程のこともなさそうです。
たまにいる一途な理論派店員さんの忠告や、教則本「虎の巻」的な記事の雑誌などに知的服属をする必要なないのだ、と(なにを力んでいるのかこのひとは…)。
(無論、各自様々により効果的なメンテナンス方法を追求研鑽することへの敬意、遠心的協調も欠かすべきものではありませんよね)
靴のメンテナンスに決定的な「失敗」なんて実際そんなに生じ得ません。
皮革とは様々としても、総じて意外に泰然としたもののようです。
それぞれで試行錯誤して手入れするのに気分が良い方法を見つけよう、と。
それがあるから「奥の深さ」で面白み。
(ちなみにJ.M.ウエストンの特徴的なライトブラウンの革ですが、これに関してはちょっと要注意かもしれません。なにか手を施すと比較的影響が顕れ易いようで。。。)
あくまで僕の場合ですが、馬毛ブラシだけ(黒靴用、茶靴用、仕上用)を使うことがほとんどです。それが使い易いので。
ただ、特にタフな革質のもの、触ってみてこれは硬めの毛のもののほうが革への好影響、手応えがありそうだ、と感覚的に思うものには豚毛のものを用いればよし、と。
靴用ブラシというのは便利で重要な役割を果すものですが、結局革にとって一番好相性なのは布で磨くことだとではないかな、と。たくさんあれこれ手をかけなくても、仕上げになるべく汚れていない布で乾拭きするとそれはもう充分な効果!革はその瞬間最もいきいきするように感じられます。
セレクトショップなど洋服屋さんで服を購入したら紙袋に入れる前に、シャツやニットを入れてくれる、あれはなんて言うんでしょうか、袋状の薄い布がありますよね。
捨てずにたくさんたまっている方も結構多いかと。あの布は気軽に靴磨きに使えるようです。もちろん仕上げの乾拭きにも(袋状なので手を入れられますし)。靴にちょっと繊維片が付着する場合もありますが気にするほどのものでもなく。
実際効果的なのはストッキングで仕上げの磨きを行うことですが。
(以下もさらにどうでもいい話です)
ストッキングは基本的に男性が固有しているものではないことがほとんどですよね。
そうなると奥さん彼女など、パートナーから使わなくなったものを貰わなければならない。。。
これが僕には嫌なことで。ただでさえひとに頼み事をするのが苦手ですので。
今の彼女にも貰いましたが怪訝そうに「こんなの何に使うの??」と聞かれますから。
一応「下着」なので。
女性から不要品を貰うのが嫌なら「劇団員」のふりをして、「衣装でストッキング使うんだ」的にお店で購入したらいいかと思います(ナイスアドヴァイス)。
買うのも馬鹿馬鹿しいので貰う練習。
「あ..余ってるス..ストッキング、余ってない?」
「ストッキングくれ!!ベージュの…」
ワア、話が脱線してしまいましたね!
話を戻しますと、たとえ手入れをし慣れない方であっても各々の感覚に極端な間違いなんてまず心配なく。自分なりの感覚的方法でやっていて、セオリーを踏まえていなかったからそれで大切な靴の寿命が大幅に縮む、、、なんてとんでもありません。
ほんのひとつぐらい、巷間言われることで紛れもなく重要なのは、何事も「控えめに(少なめに)」ということでしょうか。
塗布するクリーム、及びワックスの量、手入れの頻度。
踏まえるとしたらきっとこの程度。
高度な理論やプロフェッショナル達の深々とした経験則によってがっちり構築構造化された「特別な世界」など事実上存在しない、と。
「本格靴」などといつの間にか大仰に呼号してしまうようになりました(僕自身も…)。
「非本格靴」とはなにか。
つくりの良い靴は20年履けます!と謳っても、たとえばそもそも気に入らないデザインのものだったら何度もオールソールするほど履くかというと。。。。きっと結果に繋がるのは、何製法であろうが自分に合った用途、デザインのものを選ぶかどうか。
重複を恐れずに申し上げますが、「本格」と「それ以外」を分け隔て、そこに入る為の「門」なんてそもそもきっとなさそうです。今にしてそう思います。
最後に、、、、靴を長持ちさせるのに大切なのは、細かいルールや技法ではなく、手持ちの靴のことを頭に入れて置いて、時々思い出したようにでも履いて、目をかけておく。ってことではないかな、と(自身がそれを見事に実践しているかどうかは置いておきますね!)。
ただ、その靴に親しみ、慈しみ、楽しめば、、、、(まあ…おぼろげ)それでこそその靴はきっと長く現役でいてくれます。
今回は靴のメンテナンスについて少し、、、、(いや、散漫!長い!)。
これが靴の「フィッティング」(購入の際の)の話になるとまたいろいろ事情が変わってきますよね。
(…最後半ちょっとぶち上げ過ぎで、、、そもそも、この話要る…?)
本当に失礼しました。。。