ジューン・ブライド ~ 「Luna Mezz'o Mare」~シチリアのウエディング・ソング

2008-06-17 | Patrizio - video
6月も半ばを過ぎ、日本では北海道を除いて梅雨入りのシーズンですが、
今ちょっと梅雨の中休みでしょうか。
梅雨のないヨーロッパでは6月は最も雨が少なく、爽やかで過ごしやすい日が続き、
夜9時頃まで明るいんです。
まさに、ウエディング・シーズン
「June Bride」(ジューン・ブライド=6月の花嫁)の言い伝えは、
そんなヨーロッパから生まれたものということはご存知でしたか?

この「ジューン・ブライド」という名前は、
ローマ神話の主神ジュピター(ユピテル)の妻で結婚を司る女神
ジュノー(ユノー)の名前に由来し、
この女神の月に結婚すると幸せになれると言われてきました。
また、忙しい農作業が一段落するのが6月なんだそうです。

そして、日本の結婚式でも「ドラジェ」(Dragee=フランス語で「幸福の種」)
と呼ばれる砂糖菓子をプチギフトとしてゲストへのお土産に添えたりしますね。
このドラジェの発祥の地は実はフランスではなく、
ギリシャ・ローマ時代のイタリアのシチリアです。
シチリアは古くからアーモンドの名産地であること、
またアーモンドは多くの実をつけることから家の繁栄・幸せの象徴でもあり、
そのアーモンドを甘い砂糖でくるみ、幸せのおすそ分けを、というのが始まりで、
このお菓子はイタリアではConfetti(コンフェッティ)と呼ばれています。
清楚な白や、かわいいパステルカラーのコンフェッティが一般的で、
ウエディング・ケーキにはシルバーが使われたりします。


「コンフェッティ」
幸福・健康・富・子孫繁栄・長寿の5つを祈り、5粒送られることが多いんだとか。


そして・・
Patrizioが歌うウエディング・ソングといえば、
ファースト・アルバム「The Italian」に収録の
「Luna Mezz'o Mare」(ルーナ・メッツォ・マーレ)ですよね!

軽快なリズムに、アコーディオンの素朴な音色、
「Ue Mamma(ねぇ、ママ!)」の掛け合いも楽しい
このシチリア民謡のウエディング・ソング、
歌詞は年頃の娘と母親との会話になっています。

「海に月が浮かんで綺麗ね!お母さん、私結婚したいの!」
「誰かいい人がいるの?」
「誰かいい人いないかしら」
「漁師でもレンガ積みでも、きっとお嫁にもらってくれるよ!」





「Luna Mezz'o Mare」(Ue Mamma) ~英語では「The Moon over the Sea」

C'e la luna mezz'o mare
Mamma mia me maritari
Figghia mia, a cu ta ddari
Mamma mia pensaci tu
Si ti dugnu pisciaiolu (Se te piglia t'o pescaiole)
Iddu va, iddu veni
sembe lu pisci in mano tene

C'e la luna mezz'o mare
Mamma mia me maritari
Figghia mia, a cu ta ddari
Mamma mia pensaci tu
Si ti dugnu pisciaiolu
Iddu va, iddu veni
sembe lu pisci in mano tene
Si ci piglia la fantasia
Ti pisciulia a figghia mia.

ue Mamma, me voglio marita
ue Mamma quand e bella baccala
ue Mamma piscia fritta baccala
Me vogliu na gualgliotte che mi voglia maritar


イタリア民謡「フニクリ・フニクラ」にPatrizioが英語の歌詞をつけた
「Home to Mamma」も、お嫁さん探しの楽しい歌でしたが、
こういう陽気な歌を、すばらしい歌声で何の迷いもなく堂々と歌い上げるPatrizioって、
やっぱり根っからのイタリアン!
ピュゥィ♪って、指笛も爽やかだし

こんな陽気なウエディング・ソングでの結婚式、
堅苦しいスピーチなんて何もなし、
新郎も新婦も両親もゲストもみんなみんな「Luna Mezz'o Mare」で歌い踊り、
飲んでしゃべって笑って、とっても楽しいガーデン・ウエディング・パーティ、
最高ですよね!

でも・・
結婚式で新婦の為に愛を込めて「Cavatina(カヴァティーナ)」を歌った
Paul Potts(ポール・ポッツ)のように、
もしPatrizioだったら、最後に誓いを込めて
「You're My World (Il Mio Mondo)」を歌ってほしいナ!

Dobbiamo festeggiare!

9 コメント

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Unknown (misato)
2008-06-17 19:01:48
こんにちは!
kaoriさん、タイムリーでロマンティックな、
とっても素敵な記事、ありがとうございます!
パットって、切ないラヴソングも感情たっぷりに歌って胸をしめつけられるのに、
そんな一方でこんな楽しい歌も、ほんと、何のてらいもなく!

楽しいウエディングの様子が目に浮かびますね!

ポール・ポッツもロマンティックですね~!
kaoriさん、パットが「You're My World」を歌ってくれたら
やっぱり崩れ落ちます?
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Unknown (ai)
2008-06-17 19:11:50
私、実はジューン・ブライドでした
それなりに幸せです(笑)
パットがデビューアルバム用に選曲しただけあって
あらためてイタリアらしい曲なんですね。
ホーム・トゥ・マンマに続く曲順がまたいいです。

このビデオ、はじめてみたんですけど、
このアコーディオンのおねえさんといつ絡むかって、ドキドキしちゃいました

いつも思うんですけど、kaoriさんってあまり嫉妬しないタイプですか?
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Unknown (Toshimi)
2008-06-17 19:33:29
ほんと!胸を塞ぐようなニュースばかりのこの頃ですが、kaoriさんとパットのこの世界だけは、いつも夢と愛に満ちていますね

ここへ来ると、一時時間と日常を忘れます。
いつも素敵な記事を、本当にありがとうございます

ジューン・ブライトですか! 世の中が移り変わっても、この言葉は永遠にロマンティック!
イルミオももちろんだけれど、FBTも素晴らしいウエディング・ソングになると思うんだけれど 
誰か使ってくれないかしら、本当に!


kaoriさん、ポッツおじさんも愛に満ちていますが、同じオーディションから生まれたConnie Talbotっていう女の子! まるで天使ですよ! 6歳でサイモンをメロメロにさせた子です。

結婚式とは関係ないけど、心癒されます!
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Unknown (Kaori)
2008-06-17 21:36:50
私もここにくると、日常を忘れられます

ありがとうございます。
ロマンティック&ミステリアスは、
私にとって一番嬉しい褒め言葉です


misatoさん、
目を見つめて「You're My World」を歌ってくれるPatrizioの図、
想像しただけで涙涙・・・・
特別なの、この歌は
実際歌ってもらったら、お化粧全部落ちちゃいます


aiさん、
ジューン・ブライドさんだったんですね!知りませんでした。
Patrizioの音楽でますます幸せでしょう?
嫉妬しないようにみえる?
相手は世界一のイタリア男だもの、
いちいち嫉妬していたら身がもちません


Toshimiさん、
コニーちゃん、ポッツさんと同じ回じゃなければ優勝だったかしら。
アカペラのOver the Rainbowだけ聴いたことありますけど、
声の美しさはさることながら、
「間(ま)」が絶妙だと思いました。
計算されたなものじゃなく、自然で語りかけるような・・・
サイモンさんが、「You're fantastic!」って言ったのも納得です!



そうそう、私、結婚式するなら(笑)、
披露宴はForever Begins Tonightで入場、
Come Primaでキャンドル・サービス、
両親への感謝の手紙はUn Angelo、
かな


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Unknown (Kaori)
2008-06-17 21:38:22

Toshimiさんに絵文字つけるの忘れちゃいました。
地味でごめんなさい!
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Unknown (Toshimi)
2008-06-17 21:58:07
kaoriさん、結婚式するなら!・・・
いいわね!それ
想像するのは、自由だモンね!
カビ生えそうな日常の中、もう一度結婚式するなら・・・って考えるのって、楽しいわ!

自分で自分のウエディング・プランナー!
音楽は全編、Patrizioで決まり

絵文字まで気遣ってくださって、どうもありがとうございます!

コニーちゃん、ご存知でしたか?
彼女の『Ben』、泣きそうです!・・・
コニー、今年はシンガポールや台湾にまで、来ているのですよ!
新し物好きの日本って、それなのにどこか遅れてる?・・・
ポールおじさんが来たのですもの、コニーちゃんだって・・・・ましてやパットだって!
きっと今年は来ますよね!

あと、6ヶ月、半年・・・
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Unknown (Toshimi)
2008-06-18 09:09:28
また登場しちゃいます、度々でごめんなさい!
言い忘れました
このビデオなんですが・・・

昔から観るたびに不思議で可笑しくて仕方ない!
アコーディオンのお姉さんは、指が右も左も全く動いてない、弾いているとは思えないし、
後ろの3色ヒラヒラコスチュームの踊り手も、客席のポンポンお姉さん達も、振り付けもなにも今ひとつ

ただひとつ確かなのは、お客さんたちの熱気と若く美しいパットの歌!

なんとも面白いスタジオ風景です!
大好き、これ
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Unknown (neo)
2008-06-18 09:38:40
六月の花嫁・・・ 素敵な響き
憧れました。 もう数十年も前だけど、あの時にパトがいたら きっとみなさんと同じで パト一色になってたわ! 旦那の意見は聞かないわよ!!!

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Unknown (Kaori)
2008-06-18 22:02:18
Toshimiさん、
スタジオのお姉さんたち、みんなただの'賑やかし'状態ですよね
でもPatrizioが'口パク'じゃなくてよかったです。
Patrizioは歌うために生まれてきた人だもの、
頼まれても絶対'口パク'なんてしないですよね
わ~、今年もあと半年なんですね!
Patrizio、来るかしら・・・


neoさん、
結婚式こそ全面的に女性本位にすべきと思います!キッパリ
披露宴の音楽は全部Patrizio!の希望が通らないような心の狭い男性とは、即、さようならです
できればPatrizio本人に来て歌ってもらいたいですよね
っていうか、新郎はPatrizioがいいナ
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