坂東玉三郎 すべては舞台の美のために

2009-10-08 11:49:56 | Weblog
坂東玉三郎 すべては舞台の美のために (和樂ムック)
坂東 玉三郎
小学館

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雑誌「和楽」に連載されていた記事が本になっています。
篠山紀信による取りおろし写真や、各界を代表する人との対談などで構成されています。
和楽は購入しているので、連載時にすべて読んでいますから購入はまだしていないんですが
ひっぱり出して読むよりはまとめられていると便利ですね。
和楽のいらない号は古書店にでも売るようにしようと思います。
そうでないとどんどんたまりますから。

連載中に一番感動したのは椎名誠さんとの対談でした。
椎名誠さんはよく旅をされていて物や情報がなんでも手に入ることの弊害、
アメリカやカナダなど極北では超肥満が増えていて、それはスーパーができ、何でも手に入るようになったのが原因だと。
ロシアの方はスーパーがないのでみんなスリムだそうですって。
それに答えて玉三郎さんが、身近な人にはできるだけ悪いものを食べないようにしているとおっしゃっていました。
なかなか選べないような状況で芝居している役者もいてできない人も多いと。
でもそれだと情緒が育たない。
それが人生の大きな問題かどうかわからないけど、せめて芸術家や役者には情緒が必要だと思うんですよって。

もうね~この文章でそうなのよ~って涙が出るほど感動しましたわ~~
情緒ってまさにそう。
日本人なのにみずみずしさがなくなっているっていうか、湿とか陰じゃなくって。
陽バリバリというか乾燥してるっていうかー、中身が欧米人になっている人が多いような。
中身が日本人じゃなくなったら、感覚がずれて日本をよくすることなんてできないものね。
あと悪いものを食べないようにっていう思考はいいですね。
良いものを食べよう、○○は体にいいとかっていう思考じゃ、なんかもうぎゅうぎゅうに詰まってしまってだめなんじゃない?って。
食べ物じゃなくても情報なんかも、あれもこれもーって取り入れて。
物集めって満たされないからだっていう話もあるけど、
引き算してそぎ落とさないと見えてこないことってたくさんあると思うんですよね~。
便利は不便だったりもするし。シンプルに生きないとね。
玉様の舞台は観る方の感覚もきっと試されているー。

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4 コメント

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こんばんは! (nao)
2009-10-08 19:14:48
 昨日、paruさんの記事をみて、、にんまり。
猫、丸くなる~の図、とても微笑ましかったです。

 私が常々不思議に思っているのが・・・自動販売機の量です。そんなに必要なのか??って。電気の無駄遣いだし、あまりにも便利すぎないかなぁって。いらなくていいものが多い気がするのです。
 コンビニも多いような。。。
 そう思っているのは私だけでしょうか・・?
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Unknown (hitomi)
2009-10-08 22:44:25
椎名さんの奥さんの「桜を恋る人」に感心しました。

和楽は大きくて、100円で売っている時があります。
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Unknown ()
2009-10-09 11:42:46
表紙のお写真、ピンッと張り詰めた空気感が伝わってくる素敵ないいお顔ですね!

日本人が古来より食べていたものによって、日本文学や日本画、水墨画、書に残されているような侘び寂の文化が発達してきた、と考えると、今の日本の食べ物は真逆方向ですよね。
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Unknown (paru)
2009-10-14 16:26:41
自販機やコンビにはいらないですね~。
コンビにも防犯になるといいますが、明るいところが少ないと逆に犯罪は減るらしいです。
なくても生きていけるものは特に必要ないってことですしね。>naoさん

椎名さんはちょっと天然?な気もしました(笑)が、焚き火は女性が来るとよくない、太古の男性のものだという文章になんだか納得しました。>hitomiさん

体は食べたものでできていますから、影響はありますよね。
体型も欧米化するとどうも歌舞伎など伝統芸には向かないようで。
やっぱり大きい顔の方が迫力があると思います(笑)>里さん
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