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コクーン歌舞伎「桜姫」

2005-06-25 17:05:02 | 演劇
まとめてUP・・・^^;

コクーン歌舞伎行ってきました。
今回は友人も一緒で最前列!
いつも何やらしかけがあるので、期待。
座席に着いてあたりを見回しました。
昔、斜め前に市村正親さんがいてびっくりしたことがありますし。
なので気になる~。
ロビーでラムネを飲む三谷幸喜さんを発見したことも(笑)
今回は芸能人は見つけられませんでした。
1階の前半分は平場席と言って、床に直接座布団。
江戸時代の劇場のようです。
昔のコクーン歌舞伎に比べて間隔も座布団も広くなっていた気がします。
ぎゅうぎゅうでもそれはそれで楽しいです。
役者さんも列をかきわけて通ったりする場合あります。
最前列ではお決まり(?)でビニールを渡されました。
濡れることがあるから、と今回も本水使用でした。

長谷寺の僧清玄は稚児の少年白菊丸と心中する。(同性愛ってことね)
一人死に切れず生き残った清玄。
17年後出家を願い出てきた吉田家の息女桜姫に祈祷を行う。
そのおかげで生まれつき開かなかった左手が開く。
桜姫の左手の中から、「清玄」と記された香箱が出てくる。
姫は白菊丸の生まれ替わりと知り愕然とする。
手が開いても出家を願う桜姫の真意は・・・
強盗に入った男(釣鐘権助)に犯される経験をしたため。
その権助との子供も密かに産み、里子に出し、更に権助と同じ刺青を彫ってまで忘れられず、
出家の道を願っていた。
偶然権助と再会した桜姫はお家を追放されてしまう。
不義の相手と間違われた清玄はこれも白菊丸への罪ほろぼしと思い、
姫と一緒にに身を落とす。
清玄は白菊丸の生まれ変わりの桜姫と一緒になろうとしつこく言い寄るが、それを拒む姫。
桜姫は再開した権助の言うまま遊女となるが、亡くなった清玄の亡霊が枕元に出るというので客が減り権助のもとに帰されてしまう。
泥酔した権助から本名を知り、桜姫の父や兄弟を殺し、お家の家宝を盗んだ張本人であるということを知る桜姫。
権助を刺し、親の仇を取るが、敵との子も手にかけなければならず、思い悩む姫・・・

まず音楽が?
歌舞伎座などでは常に生演奏なのですが、今回は録音。
生じゃなくても気にならない公演もあるのだけど。洋楽使う歌舞伎もありますし。
今回は違和感。
次に桜姫登場。
福助さんは粋な芸者なんかが似合うと思っているので、17歳の姫ってどうなんだろう?
年がいくほど女形は近くで見るなという話も聞いたことがありますが^^;
最前列だからか、あごのたるみが気になって気になって(笑)
玉三郎さんならもっと年上だけど綺麗だろうから、年齢じゃないのか???
権助と清玄の2役を演じた橋之助はどちらもよかったです。
錦絵から出てきたような色男って感じ。
勘太郎・七之助の2人もきりっとしていて成長が感じられました。
今回は勘三郎さんがいないので、観客をグイグイ引き付けるようなところがないのが残念です。
他のブログを見ていて思いましたが、コクーンを始め歌舞伎を見始めた人には好評だなって感じですね。
昔はコクーン歌舞伎くらいしか実験的な試みがなかったけど、
今は野田歌舞伎や平成中村座もありますしね。
だんだん目が肥えてきてしまうのは仕方がないかもしれません。
でもいつまでも勘三郎主役というスタイルで続けるわけにもいかないだろうから、
今は転換期なのかもしれませんね。
桜姫は最後は権助を殺し、桜舞い散る中髪を振り乱し。
子供は殺せなくて苦悩するけど、その表情が狂気に満ちていて怖い。
権助や清玄も悪人だけど、桜姫の方が恐ろしい。
姫だから一般常識とずれているというか情念のみで生きているというか・・・
コメント
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