大津日記 since 2004

雨ニモ負ケズ風ニモ負ケズ…
GSA大津克哉が送る愛と感動の現場日記

ユース世代のオリンピック大会「第1回夏季ユースオリンピック」

2010-03-17 | JOA (オリンピック関連)
ユース世代の大会をということで、いよいよ今年の8月14~26日にかけてシンガポールで「第1回夏季ユースオリンピック大会」が開催される。このユース五輪の大会組織員会副会長、Dr.Francis Chongが来日中で、現在の進捗状況についての講演がありナショナル・トレーニングセンターに行ってきました。

ユース五輪の参加者は14~18歳のユース世代。205の国と地域から約3600人の参加を見込み、26競技201種目を予定している。通常の夏季オリンピック大会の1/3程度、しっかりと管理が行き届く規模で行うとのこと。競技に特化することなく、文化プログラムや教育目標とのバランスをとっている趣の異なる大会となっている。

試合も種目によってまちまちで、男女混成チームだったり、アジアチーム/ヨーロッパチーム・・・というような大陸別チームだったり、種目もバスケの3on3に代表されるように通常のゲーム形式とは異なる、「新しく、そして楽しいオリンピック」を目指している。

なかでも文化・教育プログラムには重きを置いているようだ。競技を終えた後には、各種の交流プログラムに参加するよう全選手には大会期間中の滞在を義務付けられている。とはいえ、時間の縛りはなく自分のペースで参加できるようなプログラムが作られており、各アクティビティに参加すると他では手に入らないレアな記念品がもらえたりするらしい。

また、今大会では聖火を5大陸に巡回させるという驚きの発表もあった。実は、2008年北京五輪の際に聖火リレーの途中でたびたび妨害を受けたために、国際オリンピック委員会(IOC)は以降の国際ルート廃止を打ち出していたんだけど。。。ユース五輪の聖火は各都市でリレーを行うわけではないけれど、ギリシャのオリンピアで採火された後、ベルリン、ダカール(セネガル)、メキシコ市、オークランド(ニュージーランド)、ソウルを回るみたい。

通常のオリンピック大会が決まるのは7年前、しかし第1回のユース五輪がシンガポールに決定したのが2007年。実に2年弱しか準備期間がないわけだ。初めての大会ゆえ、始まってみないと盛り上がりも不明。コケるか、成功かは未知数。シンガポールとのコネクションもあることからぜひ8月には、大会の様子を調査に行きたいところ。文化・教育プログラムの展開には非常に興味大!