近事変々

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※表題の「変々」は字面の遊びです。(念のため)

鶴ヶ島市指定無形文化財「高倉獅子舞」(後篇)

2012-11-07 08:53:15 | 民俗・行事
「女獅子隠し」の舞が終わると休憩となり、獅子舞の一行はその場から少し先に設えられた宴席に移動した。
休憩時間の合間には、「鶴ヶ島太鼓」のメンバーが代わるがわるにバチさばきを見せてくれた。
近頃は「○○太鼓」と称する大太鼓を中心とした太鼓のサークルも、よく目にする。

  

休憩時間後には舞庭が社殿の前となり、そこまでの道中を終えて「竿がかり」という舞が奉納された。
「竿がかり」というのは、太い竹竿を舞庭の中央に設え、それを挟んだり、くぐったりして獅子たちが舞うものである。
この舞は、多くの獅子舞では笹竹を使う「笹がかり」として行われており、それと同じような内容であった。



  

  

  

この舞の中で面白かったのは、ひょっとこ・おかめの道化が登場することである。
酒瓶と茶碗を携えたおかめが、役員たちに酒を勧めるのだが、酒を注いだり、飲み干すのは仕草だけなのである。そのたびに、観客から笑声が沸き起こる。
ひょっとこはお菓子を配ったり、獅子から飛び散る紙飾り(お守りになる)を拾い集め、観客に渡したりしていた。



  

「竿がかり」では、はいおいと男獅子が目いっぱい身体を預けたりするので、竹竿を支えるのも4人がかりである。

  



  

  

最後には獅子たちの揃い踏みとなり、めでたく「竿がかり」の舞が終了する。
三匹獅子舞は数々見ているが、「はいおい」が登場するものと、そうでないものとに二分されているようである。

  

この日は、もう一幕「女獅子隠し」が奉納されることになっていたのだが、時間の関係で「竿がかり」が終わったところで帰ってきた。

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