近事変々

思いつくまま、気の向くまま綴る「おとりん」のサイトです。
※表題の「変々」は字面の遊びです。(念のため)

桜の花にもアンズの花にも冷たい雨

2007-04-03 09:36:37 | 花好きずき
 日曜日の初夏を思わせるほどの陽気から一転、朝から冷たい雨が降っている。
満開になった桜の花をはじめ、アンズの花、桃の花、桜草の花なども、この雨に濡れそぼっている。
家庭菜園では種まきの時期なので、雨はうれしいはずなのだが、せっかく咲き出した花たちが雨に濡れているのは不憫である。
 きょうは、晴れ間に咲いたアンズの花でも眺めていただくこととしよう。







【杏(あんず)】

・薔薇(ばら)科。
・学名 Prunus armeniaca
   Prunus : サクラ属
   armeniaca : 小アジアのアルメニアの
  Prunus(プラナス)は、
  ラテン古名の「plum(すもも)」が語源。
・開花時期は、3/25頃~4/5頃。
・中国原産で、奈良時代に梅とともに中国から渡来したといわれる。
・漢名の「杏子」の唐音から「あんず」となった、または、「甘酢梅
 (あますうめ)」が変化して「あんず」になったとも。
・ピンク色の花。桜とよく似ている。開花は桜より少しだけ早いよう
 です。
  幹の部分は桜と同じく横向きの線が入る。
  また、豊後梅(ぶんごうめ)は、梅と杏の中間種らしく、杏は豊後
  梅ともよく似ている。
  (名前の看板がないとなかなか区別できません)
・実(み)は食べられる。”アプリコット”。6月頃熟す。
 実の核の中のアンニンという部分には強力なせき止め、鎮静作用が
 ある。
 また、ベータカロチンがたいへん多い。ジャム、果実酒などにも使われ
 る。
・長野県千曲市(旧「更埴市」、長野市の南)に「あんずの里」があり、
 毎年4月上旬~中旬頃観光客で賑わう。
・「杏一益、梨二益、カリン百益」の言い伝えが中国にある。

★<杏林(きょうりん)>の故事(「神仙伝」)
  中国古代、呉の国に董奉(とうほう)という仁医がいて、貧乏人
  からは治療代金をとらず、かわりに症状の軽い患者には杏を一株、
  重病者には杏を五株植えさせた。数年にして家のまわりに杏の林
  ができた。
  それ以来、「杏林」は医者の尊称となった。(いいお話♪)

(出典:「季節の花300」)