もう3日前の話になりますが、
代々木へ「第2回メドゥサの環-wa-」という公演を観に行きました。
先日の宙明先生コンサートでご一緒した木部与巴仁さんを軸とした公演です。
ご一緒したときは「オジモン三世」でしたが。
会場は「ノアスタジオ代々木」
リハーサルスタジオの1室を使い、1時間にわたって7つのプログラムが進行しました。
経験したことのない、不思議な時空間でした。
なので、すぐにブログに書けませんでした。もっとも未だに整理はついていませんが・・・
7つのプログラム、それぞれに作曲家が曲を提供していたり、即興の演奏とでつづられたり、一人芝居のようなものがあったり、
木部与巴仁さんご自身は「キベダンス」というジャンルを作り、それを展開します。
元々演劇人であり、詩を書き、朗読をし、また著書を持つという多彩な彼ですが、舞踏を専門に習ったというわけではないということで、「キベダンス」と名乗っているそうです。
つまりは独自に磨き上げた身体表現ですね。
オジモンの時は、衣装も化粧も、これでもか!ってほどに重ねていますが、今回は逆。
必要なのは表現する自分自身であるので、衣装は最低限。
中には全裸で登場する演目もあります。
7つの演目に対して、揃った演奏者は、バリトン(詩唱も)の根岸一郎さん、ヴァイオリンの戸塚ふみ代さん、ピアノの河内春香さんと森川あずささん、三味線の原美和さん、そしてライブアートで絵を描き続けた画家の森本太郎さん。
豪華です!!
作曲者も、橘川琢さん、酒井健吉さん、田中修一さん、山本和智さん。
これも豪華だ!!!
それぞれの作品、演奏も素晴らしかったし、それぞれに対するキベダンスも素晴らしかった。
今回は中でも「狂人日記」と「鏡地獄」という演目が心に残りました。
まず「鏡地獄」は乱歩の作品を土台としているのだが、三味線の即興演奏とのコラボによるものになります。
即興とはいえ、何度かリハを繰り返し、共有した世界観を作り出した上での即興になりますが。
全裸の男が椅子の上で背中を向けて丸くうずくまっているところからスタートします。
ところが、リハーサルスタジオなので背景は一面の鏡!
通常こういうシチュエーションでの演技は、向こうが見えないことによって「見えない第三者」の想像を掻き立てたりするものですが、鏡張りなのでその向こう(種明かし)までクッキリと見えてしまいます。後で聞いたら、その辺も悩みどころの一つだったそうですが、
しかし逆に「鏡」ということで、空間的奥行きが演出され、広い部屋の中央にポツリ。というただの壁では出来ない世界観を提示出来てもいました。
どちらがよい、と言い切れるものではありませんが、斬新な印象を持ったのは間違いないです。
そして三味線がまた良かった。
あの、言葉で説明というのがとても難しいんですが、「二人で作る狂気の世界」とでも言うのでしょうか?すごく集中できました。
もう一遍の「狂人日記」は、
ワンピースを着た男が、壁にもたれながら座る。壁にもたれた空気椅子状態とでも言えばいいのでしょうか?
そして、「ミクシィは終わった。。。」から始まり、政治のことなど社会への不満を矢継ぎ早に言い続ける。
そしておもむろに履いていたパンティ(!)を脱ぎ、頭にかぶる。すぐにそれをまた履く。
そうしたらまたパンティを脱ぎ、かぶる。履く。かぶる。。。
を社会批判を口走りながら延々と繰り返す。というもの。
アイディアですけどね、
一見単なるギャグですけどね、
案外生活の本質みたいだよな~と、しみじみ思っている自分がいました。
全く上手く伝えられていませんが、奇想天外なライブでした。色々良い意味で。
ただ、実験色も相当強く、したがって来客者数も正直少ないです。
もっと大勢の人に観て欲しいな、と思ったライブだったんですが、
実験色ということ以外にも、「全裸になる」ことがある、ということが、特に女性の足を遠くさせてしまっているところはあるようです。打ち上げでもその話は出ました。
ただ、今回のキベダンスに関して言えば、エロスとは無関係でしたけどね。(^^;)
そういう壁を取っ払って、もっと広く活躍して欲しいと思いました。
この翌日、録画した「スイッチインタビュー」を何気に見ました。
出演がダンサーの田中 泯さん。
僕はそもそも舞踏の世界は全く疎いので、田中泯さんという方も知りませんでしたが、あまりにも似たものが強くあったので、思わず木部さんにメールしましたら、やはりつながってました。
ちょっと不思議な縁も感じたりしながら・・・
代々木へ「第2回メドゥサの環-wa-」という公演を観に行きました。
先日の宙明先生コンサートでご一緒した木部与巴仁さんを軸とした公演です。
ご一緒したときは「オジモン三世」でしたが。
会場は「ノアスタジオ代々木」
リハーサルスタジオの1室を使い、1時間にわたって7つのプログラムが進行しました。
経験したことのない、不思議な時空間でした。
なので、すぐにブログに書けませんでした。もっとも未だに整理はついていませんが・・・
7つのプログラム、それぞれに作曲家が曲を提供していたり、即興の演奏とでつづられたり、一人芝居のようなものがあったり、
木部与巴仁さんご自身は「キベダンス」というジャンルを作り、それを展開します。
元々演劇人であり、詩を書き、朗読をし、また著書を持つという多彩な彼ですが、舞踏を専門に習ったというわけではないということで、「キベダンス」と名乗っているそうです。
つまりは独自に磨き上げた身体表現ですね。
オジモンの時は、衣装も化粧も、これでもか!ってほどに重ねていますが、今回は逆。
必要なのは表現する自分自身であるので、衣装は最低限。
中には全裸で登場する演目もあります。
7つの演目に対して、揃った演奏者は、バリトン(詩唱も)の根岸一郎さん、ヴァイオリンの戸塚ふみ代さん、ピアノの河内春香さんと森川あずささん、三味線の原美和さん、そしてライブアートで絵を描き続けた画家の森本太郎さん。
豪華です!!
作曲者も、橘川琢さん、酒井健吉さん、田中修一さん、山本和智さん。
これも豪華だ!!!
それぞれの作品、演奏も素晴らしかったし、それぞれに対するキベダンスも素晴らしかった。
今回は中でも「狂人日記」と「鏡地獄」という演目が心に残りました。
まず「鏡地獄」は乱歩の作品を土台としているのだが、三味線の即興演奏とのコラボによるものになります。
即興とはいえ、何度かリハを繰り返し、共有した世界観を作り出した上での即興になりますが。
全裸の男が椅子の上で背中を向けて丸くうずくまっているところからスタートします。
ところが、リハーサルスタジオなので背景は一面の鏡!
通常こういうシチュエーションでの演技は、向こうが見えないことによって「見えない第三者」の想像を掻き立てたりするものですが、鏡張りなのでその向こう(種明かし)までクッキリと見えてしまいます。後で聞いたら、その辺も悩みどころの一つだったそうですが、
しかし逆に「鏡」ということで、空間的奥行きが演出され、広い部屋の中央にポツリ。というただの壁では出来ない世界観を提示出来てもいました。
どちらがよい、と言い切れるものではありませんが、斬新な印象を持ったのは間違いないです。
そして三味線がまた良かった。
あの、言葉で説明というのがとても難しいんですが、「二人で作る狂気の世界」とでも言うのでしょうか?すごく集中できました。
もう一遍の「狂人日記」は、
ワンピースを着た男が、壁にもたれながら座る。壁にもたれた空気椅子状態とでも言えばいいのでしょうか?
そして、「ミクシィは終わった。。。」から始まり、政治のことなど社会への不満を矢継ぎ早に言い続ける。
そしておもむろに履いていたパンティ(!)を脱ぎ、頭にかぶる。すぐにそれをまた履く。
そうしたらまたパンティを脱ぎ、かぶる。履く。かぶる。。。
を社会批判を口走りながら延々と繰り返す。というもの。
アイディアですけどね、
一見単なるギャグですけどね、
案外生活の本質みたいだよな~と、しみじみ思っている自分がいました。
全く上手く伝えられていませんが、奇想天外なライブでした。色々良い意味で。
ただ、実験色も相当強く、したがって来客者数も正直少ないです。
もっと大勢の人に観て欲しいな、と思ったライブだったんですが、
実験色ということ以外にも、「全裸になる」ことがある、ということが、特に女性の足を遠くさせてしまっているところはあるようです。打ち上げでもその話は出ました。
ただ、今回のキベダンスに関して言えば、エロスとは無関係でしたけどね。(^^;)
そういう壁を取っ払って、もっと広く活躍して欲しいと思いました。
この翌日、録画した「スイッチインタビュー」を何気に見ました。
出演がダンサーの田中 泯さん。
僕はそもそも舞踏の世界は全く疎いので、田中泯さんという方も知りませんでしたが、あまりにも似たものが強くあったので、思わず木部さんにメールしましたら、やはりつながってました。
ちょっと不思議な縁も感じたりしながら・・・
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