おんらく館~のこぎりものには福がある~

のんびり・ぼちぼち・気の向くままに・・・

鍵の掛かった男

2016-07-31 | 
早いもので今日で7月も終わり。
都知事選の投票日でもありますが、相変わらず投票率低いみたいですね。。。
皆さんリア充なんでしょうね。。。

それはさておき、久々に読書の話。

有栖川有栖さんの「鍵の掛かった男」というミステリー小説を読みました。

きっかけは単純、友人が「この本にのこぎり奏者が出てくるよ~」と教えてくれたからでした。(笑)
当然(?)その時にはどのような本なのか全く知らず、図書館で予約しました。

2ヶ月くらい待って案内が届きました。
見たら昨年の10月に発行されたばかりの本なので、単純に順番待ちだったようです。きっと今も順番を待っている人がいるんだろうな・・・



本はたまに読みますが、基本新書系や体験ものが多いので、物語、特にミステリーはあまり読みません。

それでもこの本は変わっていて面白かったですね。


ホテル住まいをしていた謎多き老人。その彼がある日自室で首吊りという形で発見される。

検視の結果自殺と判定されるが、親しい知人が「そんなはずはない」、と主人公有栖川有栖に操作を依頼する。

そんな感じで物語がスタートします。


被験者の身元、正体をひたすら探っていく、その中で常に「自殺か、他殺か?」という疑問を天秤にかけていくのですけど、それと犯人探しはまた別の話。


クライマックスで、ドドドッと隠し手を出していって結論に及ぶわけですが、後味が悪くなるわけでもなく、色んな意味で面白い小説だな、と思いました。


自分にとって肝心の、のこぎり奏者ですが、意外に登場回数も多く、事件と直接関係するわけでもありませんでしたが、音という意味も加え華を添えるという意味では、物語の中心に結構絡んできていて、興味深く読みました。

あとがきでモデルの名前を知って、なんとなく「なるほど~」(笑)


ともあれ、「お笑い」とは無縁に「表現力を備えた美しい(音色の)楽器」であること紹介してくれたことに全くの外野ながら感謝した次第です。。。


よかったらご一読ください。





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