日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(618)「象と兎と馬が動物である。」の「述語論理」(Ⅱ)。

2020-05-19 07:48:08 | 象は鼻が長い、述語論理。

(01)
{a、b、c、d、e}は{個体}であって、
{象、兎、馬、机、本}は{属性}である。
従って、
(01)により、
(02)
{a、b、c、d、e}は、{数えることが出来}、
{象、兎、馬、机、本}は、{(文字通りには)数えることが出来ない}。
(03)
{x}は、
{a、b、c、d、e}の内の、{どれか1個であるが、どれでも良い}。
従って、
(01)(02)(03)により、
(04)
{象、兎、馬、机、本}といふ{5つの属性}を「対象」とするとき、
① 象と兎と馬動物である。⇔
① 象と兎と馬は動物であり、象と兎と馬以外(机と本)は動物ではない。⇔
① ∀x{(象x∨兎x∨馬x→動物x)&(~象x&~兎x&~馬x)→~動物x}⇔
① すべてのxについて{xが象であるか、兎であるか、馬であるならば、xは動物であり、xが象ではなく、兎でもなく、馬でもないならば、xは動物ではない}。
といふ「等式」が「真(本当)」であるならば、
①(象a∨兎a∨馬a→動物a)&(~象a&~兎a&~馬a)→~動物a
②(象b∨兎b∨馬b→動物b)&(~象b&~兎b&~馬b)→~動物b
③(象c∨兎c∨馬c→動物c)&(~象c&~兎c&~馬c)→~動物c
④(象d∨兎d∨馬d→動物d)&(~象d&~兎d&~馬d)→~動物d
⑤(象e∨兎e∨馬e→動物e)&(~象e&~兎e&~馬e)→~動物e
といふ「5通り」が、「すべて真(本当)である」。
従って、
(01)~(04)により、
(05)
①(象a∨兎a∨馬a→動物a)&(~象a&~兎a&~馬a)→~動物a
が「真(本当)」であるならば、その時に限って、
②(象b∨兎b∨馬b→動物b)&(~象b&~兎b&~馬b)→~動物b
③(象c∨兎c∨馬c→動物c)&(~象c&~兎c&~馬c)→~動物c
④(象d∨兎d∨馬d→動物d)&(~象d&~兎d&~馬d)→~動物d
⑤(象e∨兎e∨馬e→動物e)&(~象e&~兎e&~馬e)→~動物e
も「本当(真)」である。
然るに、
(06)
{象、兎、馬、机、本}といふ{5つの属性}を「対象」とするとき、
①(象a∨兎a∨馬a→動物a)&(~象a&~兎a&~馬a)→~動物a ⇔
①(aが象であるか、兎であるか、馬であるならば、aは動物であり)、(aが象でなく、兎でもなく、馬でもないならば、aは動物ではない)。
といふ「等式」は、「正しい」。
然るに、
(07)
①(象a∨兎a∨馬a→動物a)&(~象a&~兎a&~馬a)→~動物a
に対して、
②(象a&兎a&馬a→動物a)&(~象a∨~兎a∨~馬a)→~動物a
であるならば、
②(aが象であって、兎であって、馬であるならば、aは動物であり)、(aが象でないか、兎でもないか、馬でもないならば、aは動物ではない)。
といふ「意味」になる。
然るに、
(03)により、
(08)
{a}は、
{a、b、c、d、e}といふ{5個}の中の、{1個}である。
然るに、
(09)
②(象であって、尚且つ、兎であって、尚且つ、馬である)であるといふ{1個の動物}は、「存在しない」。
従って、
(07)(08)(09)により、
(10)
②(aが象であって、兎であって、馬であるならば、aは動物である。)
といふことは、「有り得ない」。
加へて、
(11)
②(aが象でなくて、兎でもなくて、馬である)ならば、
②(aが象でないか、兎でもないか、馬でもない。)
といふ「命題」は「真(本当)」である。
然るに、
(12)
②(aが象でなくて、兎でもなくて、馬である)ならば(馬であるaは、動物ではない)。
といふことは、「有り得ない」。
従って、
(07)~(12)により、
(13)
① 象と兎と馬動物である。⇔
① 象と兎と馬は動物であり、象と兎と馬以外(机と本)は動物ではない。⇔
① ∀x{(象x∨兎x∨馬x→動物x)&(~象x&~兎x&~馬x)→~動物x}⇔
① すべてのxについて{xが象であるか、兎であるか、馬であるならば、xは動物であり、xが象ではなく、兎でもなく、馬でもないならば、xは動物ではない}。
といふ「等式」に於いて、
①(象a∨兎a∨馬a→動物a)&(~象a&~兎a&~馬a)→~動物a
といふ「論理式」を、
②(象a&兎a&馬a→動物a)&(~象a∨~兎a∨~馬a)→~動物a
という「論理式」に、「書き換へる」ことは、出来ない
然るに、
(14)
①(象a∨兎a∨馬a→動物a)&(~象a&~兎a&~馬a)→~動物a
といふ「論理式」を、
③(象a→動物a)&(~象a→~動物a)
という「論理式」に、「書き換へ」て、尚且つ、
{a、b、c、d、e}は{個体}であって、
{象、机、本、車、家}は{属性}である。とするならば、
③ 象動物である。⇔
③ 象は動物であり、象以外は動物ではない。⇔
③ ∀x{(象x→動物x)&(~象x→~動物x)}⇔
③ すべてのxについて{xが象であるならば、xは動物であり、xが象でないならば、xは動物ではない}。
といふ「等式」が、成立する。